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ホームページを開設しました!

みなさんこんにちは。

この度、西脇市で「元井英語塾」を開校させていただくことになりました、講師の元井宏です。

教室は私の母校である重春小学校と西脇南中学校から徒歩3分の場所にあります。また、この教室は私が小学生、中学生のころは本屋さんでした。マンガや雑誌がたくさん並んでいて、中にはアーケードゲームも数台ありました。友達とよく遊びに来た思い出の場所です。思い出の地で、新しく自分の教室が持てることに感動しています。

英語の勉強を頑張るみなさんの力になれるよう、一生懸命頑張ります。これからどうぞよろしくお願いします。

2021年07月16日

夏休み!

みなさんこんにちは!

前回のブログはみなさんへの最初のあいさつでしたので、少々堅苦しい文章になりました。無礼のないよう、これから末永くお付き合いさせていただけるよう、心を込めて書きました。今回からはもっと元井英語塾を身近に感じてもらえるように、いろいろな話題を私なりの表現で書かせてもらえたらと思います!


昨日、今日が1学期終業式のピークだと思います。今年度もコロナウイルスによる影響を大きく受けた学校生活でした。行事の縮小や中止だけでなく、部活動や給食、体育の授業や校舎外での活動などの学校生活での規制がたくさんあったと思います。全ては大切な命のため。でもやっぱり早くみんなと一緒に笑いながら給食を食べたいし、思いっきり部活動に取り組みたいし、プールにも入りたいですよね。そんな日が早くやってくることを願うばかりです。もうしばらく我慢の日々が続くでしょうが、そんな中でも一生懸命頑張る学生のみなさんはすごいと思います。頑張るお子様を励まし、支えておられる保護者の方々、児童生徒のことを第一に考え、工夫して学校運営をされている先生方には頭が上がりません。全ての方々、1学期間お疲れ様でした!


小学生のみなさん、5、6年生の英語の学習内容はそのまま中学生になった4月からの授業に直結します。英語の「基礎」を作る段階が小学生。(数年前までは中学生だったのですが…。)基礎ほど大事なものはありません。その基礎が身についているという前提で中学校の教科書は作れらています。そして、中学生になると週に4回のペースで英語の授業があり、そのたびに新しいことを学習していくことになります。今の倍のペースです。英語が好きな人からすると、嬉しいばかりですね!小学5年生と6年生で身につけておくべき力は本当に大切です。

中学生のみなさんは、1学期に定期テストも2回受け、自分の得意と苦手がわかったと思います。1年生のみなさん、中学校生活に慣れて楽しく過ごせていると同時に、壁にぶつかっている人もいるでしょう。2年生のみなさん、英語の学習事項は2年生が一番多く、そして難易度も高いです。得意な人もつまずきやすい学年です。3年生のみなさんは、言わずもがな常に入試が意識されます。是非この夏休みに一度去年の入試問題にチャレンジしてみてください。今の段階で7割ほどの問題はもう学習済みのはずです。つまり、解けるはずなのです。

学生にとって夏休みほど貴重な学習期間はありません。理由はシンプルです。学校での授業が無いからです。つまり、新しく学習することが無い1カ月ちょっとだからです。つまりつまり、これまでの復習にいくらでも力を注げる長期間だからです。「夏を制する者は受験を制す」のようなこともよく言われます。

テストのため、入試のためだけに英語を学習するのではありませんよね。でも、テストや入試があるのも事実です。それらが自分の夢を叶えるためには乗り越えなければいけないハードルだという人も多いはず。

小学生や中学生の可能性は無限大です!ちょっとのつまずきがあったとしても、自分自身の取り組みでいくらでも挽回できます!若さってうらやましい!それぞれが目標に向かって全力で取り組み、最高の夏休みになることを願っています!

 

2021年07月21日

電話開設工事終了!

みなさんこんにちは!

昨日午前中から2時間かけて、電話の開設工事をしていただきました!暑い中作業服姿+ヘルメットでクレーンに乗って工事をされた業社の方と交通整理の方、ありがとうございました!工事の関係で車を止められたり歩道が狭くて通りにくいと感じられた近隣の方々、申し訳ありませんでした。

電話番号は0795-38-8350です。当塾は私ひとりで運営していますので、授業や来客などでお電話いただいても出られず失礼なことをしてしまうかもしれませんが、直接お話ができる電話はやっぱりいいですね。何気ない普段の生活から、商談や公式なものまでメールで行う時代ですが、直接声を聞いてお互いの思いを伝え合うことも大切なコミュニケーション。話はずれますが、メールの時代だからこそ、手書きで文をしたためるというのも素敵なことだと感じます。私は字が下手ですが、それも自分自身の味だと信じていますwww

このwwwも一昔前は「http://www.~」というように「インターネットのURL内で見かけるもの」でした。今でもその役割を果たしていますが、最近ではそれよりも(笑)の同義として使われることが多いですね。「草生える」「草」「竹生えた」「大草原不可避」なども全て「おもしろい、笑える」という意味の言葉。どんどんそんな新しい表現が出てきます。「了解」を縮めて「りょ」や「り」と言っている方がこのブログを読んで下さっている方の中にもおられるかもしれません。今では「了解道中膝栗毛」という言葉があるようです。オリジナルは東海道中膝栗毛、十返舎一九の作品ですよね。また、いやなことや悲しいことがあったときに使われる「ぴえん」の進化版が「ぴえん丘どすこい之助」、上にも書いた「草」や「竹」、「大草原」など笑いを表す言葉には「草こえて森こえてアマゾンこえてマダガスカル」、もうわけがわからないですwww 私は「www」だけで十分ですwww いつの時代も文化の中心になるのは若者です。彼らの発想や行動力は本当に素晴らしい。若いというのはやっぱり力ですね。

話が大幅にずれましたが、電話もつながったことでようやく全てが整いました!今年も暑い夏になりそうですが、一緒に頑張っていきましょう!写真のカバさんもみんなに座ってほしいと待っています!

2021年07月27日

単語の覚え方

みなさんこんにちは!

①~⑧までの漢字が読めますか?難しいものばかりですが、意外と答えられるものですよね。

早速答え合わせです。①ばら ②ゆううつ ③へきれき ④ちゅうちょ ⑤もぐら ⑥いるか ⑦つくし ⑧コーヒー 以上です。全問正解できましたか?

では次に、答えを見ずに上の①~⑧の漢字を全て書いてみてください。よーい、始め!

 

いかがですか?全問書けた人は素晴らしいですね!私はとてもじゃないですが書けません。漢字って難しい。

私がこの漢字テストで伝えたいことは「漢字って難しいよね!」ということではありません。

『その1、読めるけど書けない漢字ってたくさんある』ということ。ど忘れも含めて、そんな漢字ってよくありませんか?私は先日どうしても「虹」が出てこず、「蚊」が頭から離れませんでした…。

『その2、読めるけど書けない漢字はたくさんあるけど、読めないけど書ける漢字って無い』ということ。例外はあるかもしれません。「どこかでふと見たこの漢字」のようなもの。そんなものもあるかもしれませんが、かなりレアでしょう。書ける漢字は、まず間違いなく読める漢字のはずです。

ここでまた違ったことをみなさんにやってもらいたいのです。「輔弼」「庫裡」「劃定」これら3つの漢字を練習して、3分後に筆記テストをしましょう。テストはこのうち1問だけ出題されます。では、勉強始め!

 

本当に3分間練習をしてくださった方、ありがとうございます!どうでしょうか、みなさんならどのように勉強をし始めますか?きっとほとんどの人が「読み方」をまず調べるはずです。「ほひつ」「くり」「かくてい」と読みます。漢字の「書くテスト」なのに「読み方」を先に覚えていくのです。不思議ではないですか?でもそれが習得の正しい流れです。文字というのは、読めるようになってから書けるようにしていくものなのです。そして、文字の音はその文字を書くための大きなヒントになるのです。「輔弼」の「輔」は、なんとなく「ほ」と読めそうですよね。「補」「捕」に似ています。「庫裡」の「庫」も「裡」もそう読めそうです。このように音が文字につながり、書けるようになっていく。

しかしながら英語の単語学習となると、なぜか真っ先に筆記用具を持ち、単語を書いて覚えようとする人が多いです。ちょっと待ってください。あなたが一生懸命書いている「experience」「consideration」「behavior」などの単語、読めていますか?読めない単語をひたすら書いても、定着にはかなりのロスが生じます。まずは読めるようになりましょう。

不思議と思うかもしれませんが、書ける単語は読めるのです。発音は違うかもしれません。「cousin」を「コウシン」と読んでいるかもしれません。でも、読めるからこそ「cousin」と書けるのです。そして、読める単語は意味もわかっているものが多いです。

長々と書いてしまいましたが、単語の覚え方に魔法のような方法はありません。こつこつ続けるしかないのですが、やりかたにはコツがあります。まとめます。始めて見る単語を覚えるときは、①その単語をひたすら音読して読み方を完璧にする ②それと並行して意味も読む ③読めるようになった、意味も覚えた、よし、書いて覚えよう! この順です。

<例:cousin>  カズン いとこ カズン いとこ カズン いとこ カズン いとこ カズン いとこ

よし覚えた!書いて覚えるぞ!

単語は英語の基礎・基本。 生徒のみなさん、頑張ってください!

2021年07月30日

ヘボン式ローマ字

みなさんこんにちは!

小学校5年生から教科になった英語。5年生の教科書を見てみると、すぐにローマ字が載っています。「ヘボン式ローマ字」です。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、いや、現役バリバリの学生のみなさん、ヘボン式ローマ字は完璧ですか?これが結構難しいのです。今は小学校3年生で「訓令式ローマ字」を学習するので、それとごちゃごちゃになってしまう人がとても多い。訓令式は日本語の発音をローマ字で表したものです。一方、ヘボン式はヘボンさん(人の名前です)が考えた、英語の発音としての表記です。次のひらがなをヘボン式ローマ字で書いてみてください。「し」「ち」「つ」「ふ」です。

答え合わせをしましょう。「shi」「chi」「tsu」「fu」です。訓令式ローマ字では「si」「ti」「tu」「hu」です。訓令式のほうが圧倒的に簡単で、パターンも同じで、日本人には使いやすいのですが、英語ではヘボン式ローマ字が採用されています。理由は上に書いたように、英語の発音として表してあるためです。「し」を「si」と書くと、英語では「すぃ」のような音になります。同じように「ti」は「てぃ」、「tu」は「とぅ」のようになります。これは「s」「t」の音がそうだから。Phonicsで学習した人も多いはず。

しかしながら、「ふ」が「fu」なのが謎ですよね?これはなかなかおもしろいと個人的には思うのですが、日本人が何気なく発音している「ふ」の音は、かなり特殊なのです。「両唇摩擦音」と言って、上の唇と下の唇をくっつけて、摩擦を起こすように出す音なのです。試しに「富士山の麓(ふもと)」と言ってみてください。上下の唇の両側がくっついて、少し開いた中央の唇の隙間から息を前に吹き抜くような音が出ると思います。この発音方法は英語にはありません。

困ったヘボン式ローマ字創始者のヘボンさん。しかし日本人の「ふ」をよく聞いていると、英語にも唇の摩擦を使って発するものがあり、日本語の「ふ」が英語のそれと似ていることに気付きました。それが「f」の音。上の前歯を下唇に軽くあてて、そこから息を吹いて出す摩擦音。「唇歯摩擦音」と言います。この「f」に「u」をつけた音が日本語の「ふ」に最も近い音のため、「ha, hi, fu, he, ho」となっています。

日本語でカタカナになっていて、日常的に使うフック。いろいろ掛けられるあの便利なフック。ピーターパンのフック船長のフック。あれは英語では「hook」と書きます。ボクシングのフックも同じで、左フックは「left hook」です。ではこの「hook」の発音はどうなのでしょうか?先ほどのヘボンさんの苦悩と同じですが、日本語の発音には無い「ふ」の音なのです。上下の唇を意識して離し、口が軽く前に突き出るように出す音です。人によっては「ほ」に近い音になることもよくあるため、日本語でも「ホック」と言われることもありますよね。男子学生服のホックとか。

ヘボン式ローマ字で他にもミスをしやすいのが「しゃしゅしょ」「ちゃちゅちょ」「じゃじゅじょ」「じ」「ぢ」です。いかがですか?ヘボン式では「sha, shu, sho」「cha, chu, cho」「ja, ju, jo」であり、「sya, syu, syo」のように間に「y」が入ることはありません。「tya, tyu, tyo」のようにタ行だからと「t」を使うこともありません。「sh」「ch」「j」の発音がその理由です。「じ」「ぢ」はどちらも「zi」です。どちらも発音が全く同じです。だから分けずに「zi」です。「di」は「でぃ」の音になるので気を付けてください。

書類で名前をローマ字で書くときは、基本的にヘボン式です。意外と使うことが多いヘボン式。必ずマスターしましょう。

謎多きヘボン式ローマ字だったかもしれませんが、こうやってパソコンのキーボードを叩いている自分の指が常に訓令式なのが一番の謎ですwww

2021年08月04日

日本語の「ん」

みなさんこんにちは!

全国高等学校野球選手権大会が始まっています。先日開会式がありました。そこで山崎育三郎が歌った「栄冠は君に輝く」が素晴らしく、日本中から賞賛を受けています。(我々世代には懐かしいモーニング娘。なっちの旦那様ですね。)

ネットの中で「こんなに美しく聞き取りやすい『ん』は初めてだ!」のようなコメントを私はたまたま見つけたのです。日本人が当たり前に使っている「ん」ですが、何通りの発音があるか知っていますか?

「1通りに決まっているじゃないか!日本語は1文字1音!そうだろ!」というふうに思った方、ありがとうございます、大間違いです!実は5通りもあるのです。5通りですよ!「ん」1文字に5通りの発音方法!近くの方と一緒に「せーのっ、ん」と言ってみてください。きっと違う発音をし合うはずです。

細かく分けると5通りですが、そのうち2つはよく似ているのでカウントせず、「『ん』の発音は3通り」という説明もあります。今回はその3通りをメインに説明したいと思います。これ、結構おもしろいです!私は鬼滅の刃ファンなので、キャラクターの名前で紹介したいと思います!

まずは「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」「甘露寺蜜璃(かんろじみつり)」です。この「ん」は舌先を上の前歯裏側に当てて出す音です。「ん」の後ろにタ行、ダ行、ナ行、ラ行が来たときにこの発音になります。「歯茎鼻音」と言います。

次に「魘夢(えんむ)」です。この「ん」は上下の唇がぴたっとくっついたまま出される音です。バ行、パ行、マ行が続くときにこの音になります。「両唇鼻音」と言います。(魘夢以外で私にはキャラが見つかりませんでした…)

「我妻善逸(あがつまぜんいつ)」「宇髄天元(うずいてんげん)」はどうでしょうか。これは口を少し開き、舌先は口の中のどこにもつかない状態で出される音です。ア行、サ行、ハ行、ヤ行、ワ行はこの音です。「パン」「金」「本」のように「ん」で終わる言葉は全て同じ発音になるはずです。「口蓋垂鼻音」と言って、結構複雑な動きを舌はしています。舌の後ろのほうが口の中の奥の上側について出る音です。その発音も「パンだけ買った」「金箔」のように後ろに言葉が加わると、「歯茎鼻音」や「両唇鼻音」に変わるのです。

あと2つは「軟口蓋鼻音」と「硬口蓋鼻音」と言うのですが、軟口蓋鼻音は口蓋垂鼻音に、硬口蓋鼻音は歯茎鼻音に似ているので、「ん」の発音は3パターンと言われることがあるのです。興味がある方はまたご自身で調べてみてください!

なぜこんなに発音が違うのかというと、次の言葉を言いやすくするためです。それは英語でも同じです。「なんで母音(a,i,u,e,o)の前は an になるのですか?」と質問に来る生徒さんがいますが、言いやすくするためです。「I have an apple.」を「I have a apple.」にするとかなり読みにくいです。「a + 母音(a,i,u,e,o)」は母音が連続で発声されて非常に言いにくいので、「an + 母音(a,i,u,e,o)」にして読みやすくしてあるのです。

「あぁ栄冠は君に輝く」の部分。ゆっくりと歌ったときに「えーいーかーんはー」となりますが、この口蓋垂鼻音「ん」をはっきり出すのが難しいです。それをクリアーに出せる山崎育三郎。さすがミュージカル俳優、かっこいいです!

2021年08月11日

「学ぶ」は「真似ぶ」

よく聞く言葉です。でも、その通りです。「野球で遠くにボールを飛ばしたい!よし、阪神タイガースの佐藤輝明みたいにフルスイングを心がけよう!」「めるるみたいにかわいくなりたい!よし、真似してキラキラのヘアピン付けよう!」のように、自分が目標とする人を真似することは、成長の第一歩です。

これ、英語力のアップも同じです。真似をしてください。何をかと言うと、教科書の音声です。今の教科書はハイテクで、教科書にQRコードが載っていますね。それをスマホなりタブレットなりのリーダーで読み取れば、教科書の音声が聞けます。一昔前はCDでした。でも今ではCDプレイヤーを持っていない家庭が多くなり、これは何ともしようがない、困ったもんだとなっていた矢先、QRコードの出現です。ありがたい限りです。

音読は本っ当に効果がありますよ!音読をせずしてリスニング力の向上はないと言っても過言ではありません。だって、自分で正しく読めない単語が聞けるようになるわけないですからね。

同じ物事が複数重なることを「重複」と言います。これを私はずっと「じゅうふく」と読んでいたため、会議か何かの席で「先ほどの話と『ちょうふく』しますが」と言われたときに、「今なんて?」となったのを思い出しました。(本来は「ちょうふく」でしたが、今では「じゅうふく」でも読みとしては正しいと認識されだしたようです。)

ブログ「単語の覚え方」でも触れたことですが、自分が正しく発声できない言葉を聞き取ることは不可能です。「I like swimming in the sea.」というわかりやすい英文も、「アイ ライク スイミング イン ザ シー」と読んでいる人には聞き取ることは至難の業です。だからこそ、教科書の英文をしっかり聞いて、その音をしっかり真似しましょう。モゴモゴ小さな声で言うのではなく、大きな声で読むことがコツです。そうしないと自分の耳に届きません。それだけを意識して音読するだけで、十分リスニング力は上がります。間違いないです。

英語の音を正しく聞く=インプット、英語の音を正しく発声する=アウトプット。たかが教科書の音声の真似ですが、瞬時にこのインプットとアウトプットを繰り返すわけですから、かなりいいトレーニングです。

先日中学1年生の授業で「her」が登場しました。この発音は難しいです。日本人は当たり前のように「ハー」と言う人が多いです。全く違います。「her」と「ハー」では別の言葉です。発音記号は「hɝː」で、「ɝː」の音は舌を半分に折って、舌の左端と右端を口内の上部に当てながら、口を軽く開けて「アー」と言うと出る音です。(アメリカ英語の発音なので、イギリス英語はまた違います。)文字で書いてもわけがわかりませんね。とにかく「her」と「ハー」は全然違うのです。

中学1年生の生徒さんたちはみんな苦労していました。恥ずかしさもあってなかなか発声できないこともありましたが、少しずつ確実に上手になりました。それはつまりリスニング力が上がったと言っても間違いではないのです。このように正しい発音を身に付けることでリスニング力はつきます。

夏休みも残り少なくなりました。正しく真似て力をつけ、2学期のスタートダッシュを切りましょう!

2021年08月18日

一年の計は元旦にあり

いよいよ2学期が始まりますね!中学生のみなさんは、始まったらすぐにテストがあります。1学期の内容がどれだけわかっているかの確認テスト。学校でのワークや夏休みのワークをやりこんで復習した人は、きっとその頑張りが点数に表れますよ。

そして小中学生ともに運動会、体育大会の練習が始まります。きっとまだまだ暑い9月になると思います。熱中症には気を付けましょう。

水分や塩分の補給をしっかりして、適度に休憩をとれば大丈夫というふうに思われがちですが、熱中症や暑さでダウンしてしまった子供たちと話をしていると、多くの生徒で共通点が2つあります。それが「睡眠不足」と「朝食抜き」です。

夏休みはついつい夜更かししてしまいがち。そして部活がなければついつい朝もゆっくり寝すぎてしまい、気付けば昼前、みたいなことも。そのように生活リズムが崩れている人は、明日からは朝早くに起きなければいけないのだから、今日からでも早寝を心がけましょう。睡眠をしっかりとらないと体力の全快はできません。

朝食も大切です。夜11時半に寝て、朝6時半に起きたとしましょう。7時間睡眠です。つまり7時間飲まず食わずということです。起きているときに7時間何も飲まないし、食べることもないってあり得なくないですか?その状態で朝ごはんを食べずに活動するということは、給食を食べるまで13時間ぐらい何も食べないということです。体がもつわけないですよね。頭も働くわけがないです。早寝早起きをして、朝ごはんをしっかり食べる時間を作って、元気に2学期頑張ってください!

さて、『一年の計は元旦にあり』です。「今はまだ8月ですよ。」というふうに思うでしょうが、この有名な言葉にはまだ続きがあるのです。この言葉の由来は諸説あるのですが、その中でも有力だとされているものを2つ紹介します。

まずは中国の古典から広まったという説です。「月令広義」という書物が中国古典にあって、その中に「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり」という一節があります。「計=計画」であり、「晨(あした)=朝」、「春=新たに1年が始まる季節=その年の最初」のこと。つまり「その日の計画は朝に立て、1年の計画は年初に決めよう」ということ。

2つ目の説は、毛利元就が長男・隆元に宛てて送った手紙の中にある一節に由来しているというものです。その手紙の中で元就は「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一日の計は鶏鳴にあり」と書いています。ここでの「春」も年初のことです。「朔=月初め」、「鶏鳴=鶏が鳴く=早朝」のこと。つまり「1年の計画は年初に、1か月の計画はその月の最初の日に、1日の計画は早朝に立てよう」ということです。

普段の生活の中でも「一年の計は元旦にあり。一日の計は朝にあり。」と2文セットで使われることも多いのですよ。

さぁ、明日から1年で最も充実する2学期が始まります。計画がないと実行することは難しい。もちろんそのためには目標も必要になりますが、目標を見つけ、計画を立て、毎日全力で頑張りましょう!我々大人も子供たちに負けないように、全力で頑張りましょう!

2021年08月31日

体育大会シーズン

今年も体育大会のシーズンがやってきました。規模の縮小や観覧者数の制限はありますが、学生のみなさん、保護者の方々、先生方、関わられるすべての人にとって思い出深い体育大会、体育祭になることを願っています。

体育大会は英語では「Sports Day」と言います。体育祭は「Sports Festival」です。日本ではほとんどの学校で体育大会や体育祭、文化祭などが開催されていますが、海外ではそうでもないようです。だから「体育大会は英語ではズバリこれ!」と言えるほどぴったりの言葉は無いようです。海外の学校でもスポーツを全校生で楽しむ日を設けているところは多くありますが、その学校学校で独自の名前を付けてスポーツを楽しんでいるという感じのようです。また、いろいろな種目が広いグラウンドのあちこちで同時進行されるという形式も普通にあるようです。おもしろいですね。

今日は私の母校の高校で体育祭が行われました。当塾からすごく近いところに学校があります。2学期が始まってから、放課後になると毎日のように高校生たちが数人グループで歩いていく姿が見られました。「体育祭の準備物の買い出しとかかな。」と思いながら高校生を見ていました。自分の頃を思い出し、懐かしい気持ちになりました。少しだけでも体育祭を見に行きたいなと思いましたが、保護者の方でも見学はできないということを聞いていたので、私も行きませんでした。高校生の皆さん、どうでしたか?特に3年生のみなさん、学生生活最後の体育祭だと思います。仲間と一緒に盛り上がり、青春を感じることができましたか?一生の思い出が作れましたか?そうであればすごく嬉しいです。

また、明日に体育大会の予行がされる中学校もあるようです。そして明後日11日(土)が体育大会本番ですね。現在の天気予報では雨の心配はなさそうです。中体連新人戦も控えているのでケガには十分注意しながらも、思いっきり楽しんでください。高校3年生と同じように、中学3年生のみなさんも中学生活ラストの体育大会。仲間との最高の思い出ができることを心から願っています。

もうすぐ今日が終わる。やり残したことはないかい?親友と語り合ったかい?燃えるような恋をしたかい?一生忘れないような出来事に出会えたかい?かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい?(かりゆし58 「オワリはじまり」)

学生生活って、やっぱりいいですね!

2021年09月09日

言葉は変わるのです

すゑひろがりずです。おもしろいです。「ポンっ!」という小鼓の音が心地いいです。そして彼らの一番の特徴は、話す言葉が昔の言葉ということですよね。カタカナを使わず、すべて日本語で表現する。お菓子の「カントリーマアム」と「ホームパイ」は「ふるさとの母君」「お屋敷焼き」だそうです(笑) 最高です(笑)

舞台やドラマなどを除いて、普段の日常生活で「~でござる(=~です)」「そち(=あなた)」というような表現を使う人はいないでしょう。でも確かに昔は使われていた言葉です。

「全然大丈夫」「全然その通り」というような「全然」の使い方をすると「その使い方はおかしい!『全然問題ない』のように『全然+否定語』で使われるものだ!」というようなことがよく言われます。しかし、辞書には「全然+否定語」だけでなく「全然+肯定語」のほうも載っていることを知っていますか?実際に夏目漱石、森鴎外、石川啄木など明治時代の文豪たちは「全然+肯定語」での表現を作品に使っています。当時は何の間違いもなく、正しい使い方だったのですが、これも時の流れとともに今では誤用、俗語となっています。小学校での国語の学習でも「全然+否定語」の形を教え、高校や大学入試、検定試験などでも「全然+肯定語」は不適切だとされています。明治時代では問題なかった言葉が今では不適切とされているって、日本語の変化のスピードには少し驚かされます。

このように言葉は時の流れとともに変わります。それはどの言語でも同じで、当然英語でも同じです。中学1年生で「ほんま意味わからん!」ってなりがちな「3人称単数現在形」も、英語という言語が時の流れとともに変化し続けた結果です。

日本語は主語が誰であれ、動詞がころころ形を変えることはありません。「寝る」という言葉を言うときに、主語が「僕は」「あなたは」「妹は」「その犬は」「有村架純は」「そのロボットは」などどんなものが来ても、「寝る」でOKですね。でも英語ではそうはいかない。「sleep」をそのまま使えるのは「僕は」「あなたは」だけで、あとの「妹は」「その犬は」「有村架純は」「そのロボットは」は「sleeps」になります。それは3人称単数現在形だから。ちなみに1人称とは「私、私たち=I, we」2人称は「あなた、あなたたち=you」3人称は「『私、私たち、あなた、あなたたち』以外全部」です。

am, are, is のbe動詞。I には am です。we と you には are ですし、he には is です。このように、英語は主語によって動詞の形を使い分ける言語なのです。だから一般動詞も同じで、主語によって動詞の形を使い分けるのです。

今では日本語になっているような英語の「love」ですが、古英語では「lufian」でした。そしてそれは「I lufie」「you lufast」「she lufap」のように、それぞれ主語の人称によって全て変化していたそうです。さらに「They lufiap」と複数形は複数形の形がありました。それが時の流れとともに変化し、消滅し、今では3人称単数現在形のみで古英語からの変化の名残があるわけです。3単現の s も、もしかすると数十年後にはなくなって、学校で勉強することもなくなるときがくるかもしれませんね。           【参考資料 https://www.kenkyusha.co.jp/uploads/history_of_english/series/s02.html】

言葉は変わります。新しい言葉が生まれて昔の言葉がなくなることはよくあることです。また、新しい言葉の台頭で消えていく言葉もあれば、新しい言葉から刺激を受けて昔からの言葉がさらに大切にされる、その大切さを見つめなおされることもありますしね。おもしろいですね。

昔の言葉遣いを駆使し、着物姿、小鼓を武器に笑いをとるすゑひろがりずの南條さん。そんな彼は大阪外国語大学出身です(笑)それもまたおもしろい(笑)

2021年09月16日

お彼岸

秋分の日の前後3日を含んだ7日間が秋のお彼岸の時期。その秋分の日は明日です。そう、今は秋のお彼岸の時期です。

「国民の祝日に関する法律」というのがありまして、それを見ると秋分の日は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」と記されています。だからこの秋のお彼岸ではお墓参りをしたり、仏壇や仏具の掃除をしたりするわけですね。私自身、最近お墓参りには行けていません。今年は行こうかなと思っています。

日中はまだ暑いですが、とは言っても湿度がなく、家の中よりも外の方が涼しいのではないかと思うような気候になりました。散歩をしていてもとても気持ちがいいです。上の写真は、今日の午前中に散歩をした時に撮ったものです。緑の稲と赤い花、そして青い空。とてもきれいです。

この赤い花は「彼岸花」です。和名が彼岸花、学名がリコリス、日本での別名は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)です。ちょうどこの秋のお彼岸の時期に咲く花で、1日10センチほど伸びるとも言われ、咲き始めると一気に咲きます。特に乾燥した日が続いた後にしっかり雨が降ると、一斉に咲きだすという特徴もあるようです。

きれいな花なのですが、あまり良いイメージがないという方が多いのではないでしょうか。私も同じです。小さなころに「彼岸花を家に持って帰ってくると、家が火事になる」と聞いたことがあります。

調べてみると、出るわ出るわ不吉な呼び名。地獄花、幽霊花、捨子花、毒花、死人花…。なぜこうもイメージが悪いのでしょうか。

不気味なイメージがついてしまったひとつに、この花の生育特徴があります。彼岸花の葉っぱって見たことがありますか?私はありません。調べてみると、彼岸花の葉は「花が咲いてから伸びる」という通常の花とは逆の成長の仕方をするのです。花が咲いている9月ごろ、葉は地中の球根にあり、花が枯れ、茎が枯れてから緑の葉を伸ばし始め、地上に出てきます。冬になって周囲の草花は枯れてしまっても、彼岸花の葉は地上ですくすくと成長をしながら光合成を続け、球根内に養分をため込みます。そして周囲の草花が葉を出すぽかぽか陽気の春になると彼岸花は葉を枯らし、夏には休眠期に入ります。そして秋のこの時期に一気に茎をのばして花を咲かせるのです。

この成長の仕方が昔の人は「葉がないのに花が咲くのが不気味だ」「葉見ず花見ず」と恐れたと言われています。またその見た目が炎に似ていることや球根に毒があることなどから、不吉なイメージを持たれてしまったと考えられています。この毒は強いので決して食べたりしてはいけませんが、昔は湿布薬として使用されていたという記録もありますので、一概に恐ろしいものだということではなさそうです。

また、曼珠沙華という別名で呼ばれることがありますが、「まんじゅしゃげ」とはサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味だそうです。「めでたいこと、うれしいことが起こる。その前兆として赤い花が天界から降りてくる。」という仏教の経典から来ているそうです。

赤色の彼岸花の花言葉は「情熱」、「独立」、「再開」、「あきらめ」、「悲しき思い出」などがあります。悪いイメージのものばかりではありません。しかし、不吉なイメージがついているので、贈り物などに使われることはほとんどないようです。

こんな感じの彼岸花です。人それぞれ感じ方に違いはあるでしょうが、なにはともあれ、一生懸命咲いている姿は美しいなと私は感じます。彼岸花に限りませんが、草花は摘んで帰って家で花瓶に入れて飾るのもきれいですが、自然の中で他の植物や風景に混じって咲いているからこそきれいだと感じることもあります。今朝の散歩でそんな風景に出会え、心が癒されました。

今年の冬は他の草花は枯れてしまっている中、すくすくと地中から伸びる彼岸花の緑の葉を見ることが楽しみです。

2021年09月22日

10月突入!

緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除されました。しかしまだまだ油断はできず、「いつも通りの生活が戻った」とは言えない日々が続いていくのだと思います。新規感染者数は減少していますが、今でも連日亡くなられる方が出ています。重症患者の方もおられます。日本中が以前苦しい状態です。私が携わっているのは「サービス業」ですが、「教育現場」でもあります。教育での状況も悲惨です。塾生に話を聞きますが、今年も運動会や体育大会は演目を大幅に削減しての午前中開催のみ、小学校では6学年一斉に集まることを避けるために、低学年、中学年、高学年と3つに分かれて時間差をつけて実施をされた、もしくはこれから実施されます。保護者の観覧も規制がされています。小中ともに修学旅行は秋に延期になっているため、まだ実施されていません。中学校の部活動新人戦は選手と学校の部活動関係職員のみで、保護者の方は誰ひとりとして観覧はできませんでした。運動部だけに限らず、美術部の部展や吹奏楽部のコンサート、コンクールなどにも大きな影響を与え、中には中止になってしまったものもあるのではないでしょうか。私も新人戦の応援に行きたかったです。

全ては命を守るためです。何よりも大切な命。一番大切にされなければいけないのは、間違いなくみんなの命。

わかっています。頭ではわかっています。でも、頭と心が必ずしも一致しない、くっつかないのが思春期ならではなのだと私は自分のこれまでの経験を通して感じています。特に中3なんて。

「親や先生の言っていることが当然で、自分が間違っているってわかっているのに、素直に認められなくて、それどころか反抗的なことをしてしまう。」とか、「夢や目標があって、それに向かって頑張りたいって思っているのに、なぜか行動には移せない。」とか。学校は友達がたくさんいて、にぎやかだから感じないけど、家でお風呂に入っているときや、電気を消して布団に入ったときに、ふと不安や孤独を感じたり。思春期の悩ましい部分ではありますが、同時にそれこそ青春だ、若さだとも思います。

10月です。秋を感じる気候にもなりました。小学6年生や中学3年生のみなさんには、「卒業」というものがどんどん近づいてきます。まだまだ我慢の多い学校生活かもしれませんが、そんな中でも楽しいことややり甲斐を見つけ、どうか充実した学校生活を送ってください。「掃除、あいさつ、部活、宿題、授業態度、言葉遣いなど、毎日目の前にあることをしっかり大切にする。そうすることで自然と力が伸びるし、生活に張りが出るし、充実感のある日々が送れる。」これは私の先輩が話されていた言葉です。

「CORONAVIRUS DISEASE 2019」略してCOVIDー19。もうすぐ2年になろうとしています。この間にたくさんの大切なものがなくなってしまいましたので、コロナが終息したからといって全てが元通りになるなんてことは絶対ありませんが、少しでも早く子どもたちの元気な声が響き渡る学校生活が戻ることを祈っています。

10月もみなさんそれぞれのペースで頑張りましょう!私も頑張ります!

2021年09月30日

精読

「精読」という言葉を聞いたことがある人は少ないのではないかと思います。速く文章を読んでいく「速読」や、たくさんの文章に触れていく「多読」など、読む方法にはいくつかの種類がありますが、精読とはじっくり読んでいくことです。今回は精読について紹介します。

長文読解が苦手だという人は多いと思います。長文に限らず、英文の内容を読み取ることが苦手だという人には明らかな原因があります。単語力・熟語力が不足しているという人もいるかもしれませんが、長文が苦手な人は、文法が苦手です。だから意味の切れ間もわかりません。

①「文法がわからない」 He wants to get the book which was written by Marukosu. この文章の単語は一通りわかるのに、意味が分からないという人は明らかに文法力が問題です。これには大きく分けて3つの大きな文法事項が入っています。まず「wants to get」です。これは中学2年生で学習する「to不定詞の名詞的用法」です。「動詞のあとに to+動詞の原形が来ると「~することが〇〇だ」というように動詞が名詞の役割に変わる」というもの。そして次に「the book which was ~」です。中学3年生で学習する「主格の関係代名詞」です。先行詞のthe bookをwhich以降の文章で説明する用法です。このwhichは疑問詞ではなく、関係代名詞であり、「どちら、どの」というような意味はありません。そして3つ目は「was written by~」です。これも中学3年生で学習する「受動態・受け身」です。be動詞+過去分詞で「~される」という意味になります。byがよく使われ、今回は「マルコスによって書かれた」という意味です。ちなみにマルコスという女性の釣りYoutuberを知っていますか?私は釣りのYoutubeをよく見るのですが、マルコスの釣り動画が楽しくてよく見ています。彼女が本を出版するらしく、予約が開始されています。ほしいなぁと思い、英文にしてみました。

②「文の切れ目がわからない。」 これを言われてもピンとこない人が多いかもしれませんが、上のマルコスの英文ですが、英語が得意だという人に文の切れ目にスラッシュ「/」を入れてくださいとお願いすると、おそらく1か所、もしくは2か所に/を入れると思います。 He wants to get the book / which was written / by Marukosu. こんな感じかと思います。もちろんその他の場所に/を入れる人もいれば、これぐらいの長さの文章なら/はいらないという人もいるでしょう。この/は意味の切れ目です。

①②は長文を読んでいくためには必要不可欠な力です。しかし、なかなかすぐには身につくものではありません。だからこそ「長文読んでもわからん!」ってなりがち。そこでタイトルにもある精読の時間です。じっくりじっくり、じーーーーっくり文章を確認していきましょう。辞書や教科書、スマホなど調べられるものがいります。

「He」だから主語は「彼は」ですね。「wants」となっているのは3人称単数現在形ですね。辞書を引けば「want」のところに「want + to do ~したい」が載っています。つまり「彼は手に入れたい」という意味の文章。このあとには「何を手に入れたいのか」が出てくるはずです。「the book」です。本は1冊ですね。「a book」ではなく「the book」になっているから、「その本」という感じで、もうマルコスの本の話題が出ているのでしょうかね。次のこのwhichはなんでしょう。そもそもこの文章は「?」がついていないから、疑問文じゃないですね。つまり「どれ?」「どっち?」という文章ではないということ。ではこれは何だろう。教科書のどこかに載っているはず。どれどれ…

このようにじっくり時間をかけてでもひとつひとつわからないところを見ていくことを精読と言います。長文が苦手で焦っている人は、次から次に新しい文章に手を出しがちです。それは逆効果だとよく言われます。すらすら読めてしまう文章はいいですが、難しいと思う文章はじっくり精読することが長文を読む力の育成になります。精読をしていくことで意味の切れ目であるスラッシュの位置も自然とわかるようになります。

長文が苦手な人は、まずは単語力と熟語力の強化です。同時進行で文法力の強化です。文法力は骨であり、単語力は肉である。両方あってこその英語力です。それを地道に強化して、英文を精読していきましょう。教科書の英文は精読するのにもってこいです。たくさんの仕掛けもあって、さすが国が許可しただけの教科書だと思います。じっくり読んで長文力をつけましょう。

2021年10月11日

カマリキ

私の小1の息子はカマキリが大好きです。愛しています。去年からカマキリにハマったようで、同じく去年から急にカマキリを飼いだしました。今年も夏に1匹見つけたことを皮切りに、親戚のおじさんからもらったり、学校で捕まえてきたりしながら、同時に3匹が飼われていました。朝起きたらカマキリの入った虫かごに直行、学校から帰ってきたら虫かごに直行、カマキリを虫かごから出して、自分のお腹や腕に乗せて愛でる日々です。

セミは1週間で死んでしまう、カブトムシも成虫になってから2,3カ月で寿命を迎えるのように、夏の生き物は短命なものが多いです。土の中で成虫になる力を蓄え、夏になると外の世界に出てきて精一杯生きる。その理由は「自分たちの子孫を残すため」。その使命を終えるとひっそりと人生に幕を下ろします。夏の生き物に限らず、昆虫や虫たちはそのようなものが多いです。

虫ではないですが、鮭もそうですね。川の上流で生まれ、栄養の豊富な環境を求めて海にわたります。そして産卵時期である秋になると激流や滝、ゴツゴツの岩や石だらけの中を一生懸命遡上し、自分たちの生まれた川の上流まで戻ってきて産卵をします。もう体力の限界に達している鮭は、産卵を終えると力尽きて死んでしまいます。自分の命と引き換えに、新しい命を残すのです。遡上してくる鮭は、その長く険しい道のりの中でも一切何も食べないと言われています。だから体力も無くなり、産卵をすると死んでしまうほどに弱っているのです。エサを食べればいいのにと思うのですが、彼らがエサを食べないことにも理由があります。それは自分たちが我が子のエサとなるためです。鮭がわざわざ生まれた川に戻って産卵をするのは、天敵の少ない場所だからです。言いかえるとそこは水温が低く、プランクトンなどの栄養が少ない場所。そんな場所で孵化した我が子が食べ物に困らないように、自分たちが死ぬことで子どもたちのエサとなるプランクトンを数多く呼び寄せているのです。親の愛です。本当にすごいと思います。

さて、カマキリはどうなのでしょうか。カマキリは産卵後に死んでしまうということはありません。カマキリは秋が深まる11月にも見られることがあります。彼らはどのようにして最期を迎えるのか、それは餓死です。彼らのエサとなる昆虫や小さな生き物のほとんどが秋には死んでしまいます。バッタも産卵後は死んでしまう生き物で、秋のイメージが強いコオロギも11月ごろには死んでしまいます。このようにエサのいなくなった野原の中で、カマキリも最期を迎えます。

それぞれの一生があります。子孫を残すことで自分たちの生涯に幕を下ろす生き物たちの親の愛に感動させられますし、カマキリのように、生まれたころはたくさんの緑の中で、たくさんの生き物たちと一緒に生きてきたのに、死ぬときは茶色の野原の中でひとりぼっちというのも物悲しくて、切なく感じます。

昨日、午前中にふと虫かごに目をやると、1匹のカマキリが仰向けになって倒れてほとんど動かなくなっていました。このカマキリは飼っている3匹の中でも一番古く、私の息子が一番可愛がっているカマキリでした。軽く霧吹きで水をかけたりしても少し足を動かすだけで、起き上がることはありませんでした。学校から帰ってきたら息子は悲しむだろうなと思いながら仕事に行きました。

仕事から帰ってきた後、息子の様子を妻に聞きましたが、まだカマキリは生きていたようです。「逃がしてあげる」と言って草むらに離したそうです。息子も寂しく、悲しかったと思います。

捕まえたりせずに、自然の中で人生を全うさせてあげた方がカマキリは幸せに決まっています。午前中に虫かごの中で倒れて動かなくなっているカマキリを見て「ごめんな」という言葉が自然と出てきました。今もその気持ちは変わりません。だからこそ、それぞれの生き物が命を懸けて自分の子供を愛するように、私の息子もこのカマキリが自分の命を犠牲にしながら教えてくれた大事なことを理解してくれていたらと心から願います。

2021年10月20日

リスニング力をつけるには?!

「映画を英語で見ましょう」「英会話のラジオを聞きましょう」「リスニング問題をたくさんやりましょう」「聞き流しでいいので、とにかく英語をシャワーのように浴びましょう」などなど、『リスニング力UP=英語をたくさん聞く』とよく言われます。それはきっと間違っていないと思います。しかし、それ以外にリスニング力を伸ばす方法はないのでしょうか。

あります。特に英語を学習しだしたばかりの小中学生、リスニングが苦手だと感じている人にはもっと効果的な方法があります。

それは「英語を正しく読むこと」です。

「んっ?違う違う、『リーディング力』じゃなくて『リスニング力』を上げたいんですよ!」と思った人がいてくれると嬉しいです。英語の聞く力を鍛えるために、自分の英語を読む力を鍛えようということなのです。なんかズレている気がしませんか?

でも、これが本当に効果のある方法です。先日ある当塾の中学生の中間テストの答案を見ていると、なぜかアンバランスなほど筆記テストとリスニングテストに差がありました。リスニングがやたら取れていないのです。筆記はとてもよく取れているのに、なんでなのかと思いましたが、すぐにその理由がわかりました。

その塾生を呼んで「この自分が書いて正解している英語の文章を音読してみて」と言うと、単語の読みを間違えるのです。「じゃあ次にこっちのこの文章はどう?」と言って読んでいるのを聞くと、やはり単語を間違って読んでいます。ちゃんと書けていて、テストで正解している文章です。それなのに、読むと発音も違うし、そもそも音が全くかけ離れているものがたくさんありました。

この生徒は自分流の読み方をしている単語が多いのです。私も中学生のころ「Wednesday」を「うえどねすでい」と言って覚えていたことがありました。このようなローマ字読みなどは中学生にはよくあることです。しかし、自分では単語を覚えるための工夫がリスニング力の妨げになっているのです。

なぜ妨げになるのか、その理由はいたってシンプルです。「うえどねすでい」なんて英語では読んでくれないからです。数学の「math」は「ます」ではありません。「a」は「あ」ではなく「あ」と「え」の間のような独特な音ですし、「th」は舌を上の歯と下の歯に軽く挟みながら出す音なので、日本語の「す」とは全く違う音です。「math」を「ます」だなんて読んでくれるわけがないのです。でも自分は「ます」だと認識しています。これでは無理です。以前のブログで私が「重複」を「じゅうふく」と読んでいて「ちょうふく」という読み方を知らなかったので、会議でその言葉が出たときに意味が分からなかったと書きました。それと同じです。

リスニング力の向上には、まずはしっかり正しく聞きましょう。教科書の単語を何度も聞いてください。そして次に正しく発音できるようになりましょう。ひたすら真似をしてください。そして同時進行でその単語の意味を覚えましょう。さらに教科書の本文を手本のように読む練習をすると効果抜群です。英語のリズムが掴めるようになり、自然と意味の区切りや文のつながりが身についていきます。正しい発音で読めるようになると、絶対に聞けるようになってきます。

話は少しズレますが、むやみやたらに英語を聞いているだけではリスニング力は上がりません。自分が知っている言葉が流れるものを聞かないと、リスニング力のトレーニングにはならないのです。私は日本人ですが、東北の方言を聞いても全くわかりません。九州の方言も無理です。沖縄の方言も無理です。じゃあそれらを聞けるようになるために方言だけを録音したものをずっと聞き続けていれば、いつかわかるようになるのでしょうか。大学生時代に、鹿児島の友人が「わっぜよかにせじゃっど」と言ったのですが、みなさんは意味が分かりますか?この言葉の意味を知るために、何度も何度も聞くことで意味がわかるようになりますか?

答えは絶対「NO」です。何万回聞いても、その単語の意味や文章の切れ目などを教えてもらわないと、いつまでたってもわからないです。「わっぜ=すごく」「よかにせ=イケメン」「じゃっど=だよ」だそうです。

「赤ちゃんはたくさん日本語を聞いて、自然と理解するようになる」と言われますが、少し誤解があります。赤ちゃんが自分だけの力で言葉を理解したのではなく、周りの人が言葉を教えているのです。車のおもちゃを持てば「それはぶーぶー、車だよ」、お母さんの顔をじっと見ていると「お母さんですよ~。言ってみて。せーの、おかあさん。」のように、周りがたくさんサポートしているのです。だから言葉を覚えるのです。これがなければ言葉を理解することは限りなく難しいです。極論ですが、ただ聞いているだけで言葉を理解するのならば、犬の言葉もカラスの言葉も猫の言葉も、ひたすら聞いていればいつかわかるようになるということです。それって無理じゃないですか?

たくさんの英語に触れることは絶対大事です。洋画を見るなんて映画好きには最高のリスニングのトレーニングですよね。ただ、自分の力に合ったものが必要です。これは気をつけておきたいポイントです。

リスニング力向上には、まずは自分の発音を鍛えよう!

2021年10月27日

過去形のイメージ

played, showed, watched … 動詞に ed をつける。

liked, lived, hoped … e で終わっている動詞には d をつける。

studied, cried, carried … y を i にかえて ed をつける。

went, bought, wrote … ed や d ではなく、形が変わる。

stopped, skipped, dropped … p を重ねて ed をつける。

cut, put, read … 現在形とかわらない。(readに関しては発音はかわる)


過去形は中学1年生で学習する内容です。当然「~した。」ですが、英語の世界において、過去形は過去を表すだけでなく、もっと違う場面でも登場します。今回はその2つを紹介します。


①丁寧な表現

Can you help me? (手伝ってもらえる?) / Could you help me?(手伝っていただけますか?)

Will you open the window?(窓を開けてくれる?)/ Would you open the window?(窓を開けていただけますか?)

②仮定法

If I had wings, I would fly to school.(もし私に翼があれば、飛んで学校に行くだろうな。)

I wish you could come to my birthday party.(あなたが私の誕生日パーティーに来れたらいいのにな。)

 

上の①②にある下線部はどれも過去形です。could は can の過去形、 would は will の過去形、had は have の過去形。それなのに意味は全く過去ではありません。ここに英語の過去形の便利さがあるわけです。

過去形のイメージは「距離を取る」です。I played soccer yesterday.(私は昨日サッカーをしました。)という文章は、「今」から見て「昨日」という時間的な距離を取っています。

①丁寧な表現での距離というのは、「人と人の距離」です。丁寧な言葉遣いや敬語が必要な場面というのは、会話をしている人同士の間に友達や家族のような親しい関係ではなくて、もう少し距離があるときですよね。また、普段は気さくに話をし合う関係でも、ビジネスシーンなどではちゃんとけじめをつけて、適切な距離を取るということも大切です。過去形にすることでその適切な距離が取れ、丁寧さや相手への敬意が伝わるのです。

②の仮定法。ここでの距離は「現実と非現実の距離」です。仮定法は空想や妄想の世界です。実際には起こる可能性が0であったり、絶対とは言わなくても限りなく0に近いことを伝える方法です。現実とかけ離れた距離にある話をしているので、それを表すために過去形が使われているのです。

今年度から英語教育の大改革が本格始動し、中学3年生で仮定法が登場します。「過去形は距離を取る」ということを知っているだけで仮定法について学習するときに大きな手助けとなるでしょう。

英語はコミュニケーションの道具なので、使うことに意味があるし、「習うより慣れろ」の精神も時には有効でしょう。でも、せっかく中学校では「英会話」「外国語活動」ではなく「英語」の授業を受けているのだから、文法や言語学的なことも学んでいく機会も充実したらいいなと思います。「へぇ~そうなんや」って思うことがあればあるほど理解につながりますし、知識も増えて面白くなってきますよ。

そろそろどこの中学校でも3年生は仮定法を学習しだす頃です。過去形を使ってあるのは現実世界と妄想世界との距離を取るため。そのイメージを大切にして取り組んでください!ファイトです!

2021年11月04日

次のステージに進むには…

 

マンガが原作のドラマ「二月の勝者」。中学入試に奮闘する小学生と塾講師のお話。面白いです。マンガもとてもおもしろいです。ドラマでは毎回講師たちが仕事終わりに立ち寄って食事をする場面があります。そのお店がすごくいい感じ。バーカウンターがあって、そこでお酒や食事を楽しむことができる食堂&居酒屋&バーのようなお店。そのすぐ後ろにはボーリングのレーンが4つあるのです。照明も少し薄暗くて落ち着いた雰囲気。見るたびに「こんなところ行ってみたい!」と思います。実際に横浜にあるお店だそうです。

中学受験の大変さがすごくわかるストーリーです。ところどころ極端な表現もあって、「そんなこと言うのね…」とあっけにとられてしまう場面も多々あるのですが、それこそ柳楽くんが主演を務める塾講師のおもしろいキャラクター。入試当日に何点取れるかだけが勝負を左右する世界に身を投じている小学生を思うと、本当にすごいと思います。子どもも親も。

たくさん考えさせられる言葉が登場することこそ私にとって「二月の勝者」がためになるところです。


次のステージに進むには、『知識』と『コツ』、『テクニック』が必要。

 

そうですよね、本当にそう思います。「知識」が必要なのは誰しもすぐわかるのですが、「コツ」と「テクニック」です。

学問だけでなく、スポーツでも音楽でも娯楽でも、上達するためには「知識」が必ず必要で、それは勉強すれば身につきます。書物などからだけでなく、詳しい人から口頭で教わることでも知識はどんどん身についていきます。つまり、知識はその人のやる気次第でいくらでも身につけられます。

「コツ」です。よく「コツを掴む」と言いますが、語源由来辞典によると、コツの語源は、漢語「骨(こつ)」であり、骨は体を支える役目を果たしていることから、人間の本質や素質などを意味するのだそうです。そこから派生して、コツは勘所や要領も意味するようになり、物事の本質を見抜き、自分のものにすることを「コツをつかむ」と言うようになったそうです。「自分のものにすること」が「コツをつかむ」ということなのですね。知識はたくさんあれど、それを上手に使えないことって確かにあります。野球で速い球を投げるための上手な腕の振りは知識として覚えたけれど、じゃあ自分でそれが体現できるかと言われるとなかなかできないなんてことは多々ありますね。

何事においても「コツを掴む」というのは、最終ゴール地点に限りなく近いと思います。コツが掴めたらあとは数多くやって体や頭に馴染ませて、定着させればいいのですから。そのコツを掴むために必要不可欠なのが「テクニック」です。技、技術です。

先週、マラソン大会に向けて練習したいと小3の娘が言いだし、1.5kmを一緒に走りました。初めての距離で何もわかっていない娘は、半分ほどの距離でどんどんペースが落ちました。走ることなんてど素人の私が「呼吸を足のリズムと一緒にやってみて」「一気に深く吸ったり吐いたりせずに、小さく2回吸って、小さく2回吐いて」「ラストスパートはもう呼吸は気にせず、とにかく手の親指の爪を自分の目の高さまで上げるようにして大きく振って」とアドバイスをしました。走った後、娘は途中からすごく呼吸が楽になったこと、しんどい足が腕を振ることで自然と前に出たことを実感したようでした。これこそテクニックだと思うのです。次に走るときにはこのテクニックを再度実践して、くり返すことで「コツを掴む」ようになるのではないかと思います。

速く走るには足を前に出すだけでなく、上に上げる必要があります。オリンピックに出るような短距離走者たちはみんな膝が腰ぐらいまで上がっています。腕の振りと足の振りは連動しており、腕を強く振ることで足が大きく上がります。これは私も人から教わった知識です。この知識が技術につながっています。

「この算数の問題、どうやって解いたのか教えてくれるかな?〇〇さん。」「はい、私はダイヤグラムを使って考えました。それで~~~。」「素晴らしい。ダイヤグラムを使うと解ける問題だと気づいたんだね。」

これは「二月の勝者」の授業の1コマですが、コツを掴むためには知識が必要であり、その知識を生かしてテクニックを身につけなければいけません。時にテクニックを身につけることは、自分ひとりだけでは難しいことがあるでしょう。だから「二月の勝者」のように、中学受験をする小学生たちは優秀な講師たちから解き方のテクニックを教わっているのでしょう。

知識、コツ、テクニック。みなさんもどん欲に次のステージを目指していきましょうね!

2021年11月09日

片付けや整理整頓は何のため?

タイトルの質問にみなさんならどのように答えるでしょうか。

「きれいな方が気持ちがいい」「ものをなくすことが減る」「作業がはかどる」などなど、いろいろな答えが出てくると思います。そしてどの答えも正解だと思います。

先日片付けをしながら、「片付けは何のためにするのかな」とふと思ったのです。そして、数年前に私が何かで読んだ内容がすぐに頭に浮かびました。それは「片付け=次の準備」だということ。乱雑な状態のままにしておくと、次その場所を使うときにそこの掃除や探し物、作業をするスペースの確保などから始まり、開始が遅れてしまいます。よく学校の部活動でも部室や道具の整理整頓を顧問の先生方から指導されると思いますが、「きれいにすること」が目的ではありません。きれいにすることで「次の練習がすぐ始められるようにすること」が目的だということです。

ご近所さんと話をしていた時に似たような話をたまたま聞かせてもらいました。「仕事をしていて本当に無駄な時間と労力、イライラさせられることは、物を探すとき。『ここにあったインパクトドライバーどこ置いた!?使ったらここに戻すって決まっとるやろう!』みないな感じ。すぐ見つかったとしても、そのちょっとしたことですごく非効率に感じるし、気分も下がりやすくなる。」とその方はおっしゃっていました。その通りだと思いました。

期末テストが近くなってきましたね。せっかくやる気があって「よし、頑張るか!」と思った時に「あれ?消しゴムがない」「ワークの答えどこやったっけ」のような探し物から始まったり、積み上げたプリントや本が雪崩を起こしてしまい、その処理から始まったりすると、気分は下がるものです。余計な疲れもたまります。また、普段は何も気にならないのに、勉強で机に向かうとなぜか急に乱雑な机や部屋が気になりだして、勉強そっちのけできれいにし始めるというのはよくあるお話。私もそうでした。掃除どころか模様替えしだしたりね…。そうならないように、日ごろから片付けと整理整頓です。

寒くなってきました。体調管理には気を付けて頑張ってくださいね!

2021年11月15日

期末テスト直前!

テスト勉強。自分の確固たるものはありますか?それぞれのやりやすい方法がきっとあるでしょうし、誰にでも完璧にハマる方法なんて無いのでしょう。私自身も「こうすれば誰でも必ずできるようになる!」なんて魔法のような方法は知りません。しかしながら、「この順番で学習すべきではないのかな」というのはかなり高い自信度であります。もし勉強の仕方が全くわからない人は参考にしてみてください。それが写真に載せているところ。

これは私が書いたもので、教室のホワイトボードの画像です。なかなか汚い字ですね。書いているときはキレイだと思って書いているのですが、完成したものを見ると毎回幻滅します。見にくくてすみません。

勉強の第一段階は単語です。もうこれは必須です。単語力は英語の基礎中の基礎です。ここが身についていないと次のステージには行けません。無理に行っても「この単語の意味なんやったっけ?」となることが目に見えています。以前私が教えていた中学2年生の授業でこんな問題がありました。正しいものを選ぶ問題です。

I think this book is ( deeper / deepest / more useful / most useful ) than that one.

いかかですか?この問題で、ある生徒が少し困っていました。その生徒は英語が苦手だったのですが、気合いを入れて取り組み、すごく勉強を頑張って、文法の力が日々ぐんぐんついていました。その生徒は「than that one って2つのものを比べているから比較級。それに最上級には the が必要なのに deepest, most useful にはそれがない。だからこの2つは除外できる。」とすぐにひらめきました。しかし、そこからなのです。そこからが進まないのです。そうです、この生徒は deep と useful の意味がわからなかったのです。選択肢の deeper も more useful も文法としてはOKです。ただ、出来上がった英文の意味がどうかというところです。

このように、私の汚い字のステップ②「文法の理解をする」を先にやっても、このようなことに陥るのです。それがどれだけ悔しいことか。だからこそ、必ず単語をまず覚えていくのです。これは日々の積み重ねであって、テスト範囲が配られるような2週間ほど前から「よし、始めるか!」ではないのですが、何もしていない状態から文法などに飛びつくことは危険です。単語力の向上無しに文法をしていくことはおすすめしません。たかが単語ですが、侮らないようにしましょう。

①に単語、②に文法。文法は暗記ではなく理解が必要なので、わからなければ答えや解説を見てじっくり時間をかけて考えることが必要です。わからないからとすぐに答えを見て「はい次!」では意味がありません。時間はかかっても仕方ないのです。「なぜこうなるのか」がわかってこそ初めてその問題をやった意味があるのです。勘で答えて「うわ、正解やった。次行こう。」なんかよりも、間違っていてもじっくり答えと解説を見て「なるほどね。」となるほうがテストでは点数が取れます。勘なんてテストでは期待できません。勘で正解した10問よりも、理解してできた1問のほうがテストで信頼できる力でしょう。やりかたがわかったら、あとはひたすら反復です。量です。

③の長文ですが、①と②がしっかり身につけば、長文を読む力は間違いなく同時に身についています。「長文が苦手なんです」という人は、じっくりと単語、文法と向き合うことが第一。単語はひたすら単語帳とにらめっこ、書く必要はありません。ただひたすら単語と出会う回数を増やしましょう。文法は問題集。

ただし、長文問題に慣れていないとぶつかる壁が3つあります。それが「時間足りない」と「上の方に書いてあったこと忘れちゃった」と「they とか it とか themとかもう代名詞だらけで何のこと言っているのかわからなくなった」です。

この訓練についてはまた次回紹介します。明日、明後日からテストですので、長文が苦手な人はしっかり単語と文法の確認をすることがこの期末テストの得策です。できる限り正確に素早く文法問題を解き、長文問題に時間をかけられるようにしてください。

長いと思っていた2学期も期末テストになりました。いよいよ2021年も終わりが近づいてきましたね。体調管理をしっかりして、有終の美を飾ってくださいね!

2021年11月23日

長文問題に強くなるために①

誰もが苦しむ長文問題。どうにかならないものか。そこで、今回はその対策をお伝えできればと思います。

初めに伝えておきますが、長文問題に強くなるための特効薬はありません。ただただ地道な取り組みが必要で、時間がかかります。気合いを入れて取り組むことが大切です。

前回のブログで触れたのですが、長文問題に取り組んでいくと、3つの壁にぶち当たります。「単語がわからない」「文法がわからない」などはここに含みません。長文問題は「単語力」と「文法力」があって初めて挑戦できる問題です。それがまだ乏しい人は、単語の暗記と文法の問題をひたすらやることに集中してください。長文問題は、言わばラスボスです。

「時間が足りない」「読み進めるうちに、すでに読んだ内容を忘れてしまう」「they, them, it, thatなどの代名詞がたくさん出てきて、何の話をしているの途中でわからなくなる」が3つの壁です。今回は「読み進めるうちに、すでに読んだ内容を忘れてしまう」についてお話します。

私が陥った問題がこの「読み進めるうちに、すでに読んだ内容を忘れてしまう」問題です。学生時代は読書の習慣が皆無であり、だから文章を読み取る力が弱いのだと思っていましたが、そんなことは関係ありません。この問題の原因は意外とはっきりしていて、それって英語をなんとなく読み流しただけで、ちゃんと内容を理解できていないからです。「1996年に」とか「2000人以上が」のような数字を忘れてしまうのはしかたないです。でも、話の主となる内容を忘れてしまうというのは、ただ単にちゃんと意味をとれていないことが多いです。200ページほどある日本語の小説を読んでいて、30ページほど読み進めた後に「あれ、今って何の話をしてるんやろ?」とかありますか?複雑な物語でない限り、そんなことってないと思うのです。つまり、読み進めても内容の多くが残っていないのは、読み取れないまま進んでいるからです。なぜそんなことになるのか。それはズバリ単語力と文法力が足りていないからです。ラスボスに挑むだけの力が単純にないからです。ただただ英語力不足です。

Hi, Ken. I'm Meg. I'm from New Zealand. I like Japanese Kobe Beef. It's very delicious. I like Japanese anime, too. I want to go to Akihabara, in Tokyo, and buy a lot of kawaii anime goods.

長文問題にチャレンジできるだけの単語力と文法力のある人で、この文章を読み終わった後に「あれ、どんなことが書いてあったっけ?」となる人はいないと思います。この程度の文章があとずっと続いても、内容をその場からすぐに忘れるということもないはずです。「ちゃんと内容を読めているから忘れない」のです。その文法と単語を全て理解できているのです。それだけなのです。

ただし、ある程度の長さの長文になると、自分が知らない単語や忘れてしまっている単語があるのは当然です。また、問題に出される部分やその長文の鍵となるような文章は複雑な構文になっていることが多いので、難しいと感じる文章があるのも当然です。文章の量にもよりますが、わからない単語が1段落に5つ以上あったり、第1段落に書いてあることがもうすでによくわからないという場合は単語力と文法力が足りていません。長文問題というボスに立ち向かえるレベルまでひたすら経験値をためていくしかありません。そして再度言いますが、はぐれメタルをやっつけると、のような近道はありません。ひたすらコツコツ単語力と文法力の向上です。昔の私に「お前はまだその長文に立ち向かえる力がないんや」と言ってやりたいです。

そんな中学生のみなさんは、挑戦した長文問題より前の単元の長文問題を軽く見てみましょう。例えば、ワークでLesson6の長文問題をやったけどもわからないのであれば、Lesson5やLesson4、思い切って一番初めのLesson1の長文を見てみるのもいいかもしれません。どこの長文なら内容を読み取っていけますか?そうやって自分のつまずいた部分を見つけることができたら、あとはそこを潰していくだけ。そこから単語と文法をやり直しです。高校生の場合はいろいろな文法が散りばめられているので中学生のように単純にはいきませんが、自分が読んでいてわからないと感じた文章をしっかり分析することが肝心です。自分でできなければ学校の先生や得意な友達に聞いて解決させましょう。

いかがでしょうか。当時の私のように読んでいても話の内容が頭に入らないという方がおられたら、単語力と文法力をつけましょう。中学生なら学校の教科書に準拠している単語帳を買ってひたすら反復しましょう。高校生なら王道のターゲット1900はいかがでしょうか。単語数も多くないですし、それでいて長文には必須の単語ばかりです。もちろん自分に馴染む単語帳なら何でもOKです。文法は中学生なら学校のワークで十分です。高校生も学校で配布された文法書があるはずです。それをしっかり読み込み、やり込みましょう。それを数週間続けてから再度同じ長文にチャレンジしてみてください。前回より頭に入ってくるはずです。

では、次回は「時間が足りない」問題についてお話したいと思います。

2021年11月26日

長文問題に強くなるために②

それでは今回は長文問題をやっていて「時間が足りない」という問題について考えたいと思います。

ここでも初めに伝えておきますが、単語がわからなくて読めない、文法の力が弱くて読めないということで「時間がない」というのは今回の問題には含みません。しっかり単語力を鍛え、文法の力も伸ばして挑戦してください。例えるならば文法力は骨であり、単語力は筋肉です。しっかり鍛えてから長文という相手に挑んで下さい。

英文を読んでいて「なるほどね」と理解できるのに、テストの時間内に読めないというのは、「読むスピードが遅いから」ですね。速く読める力をつけていくことが大切になります。

読むスピードが遅くなる原因の多くは、日本語と英語の語順の違いにうまく対応しきれていないからです。英語は結論をまず先に述べ、そのあとに補足説明を加えていく言語です。日本語は真逆であり、結論は最後になります。「学校の制服を廃止にしたい。賛成か反対か。」というテーマがあったとしましょう。それに「1文で結論と理由を述べなさい。」と条件づけられると、「私は個性を大事にするという観点から、廃止には賛成です。」「私は入学時は費用はかさむが、3年間を見通せば私服より制服のほうが経済的なので、廃止には反対です。」というふうに賛成・反対の結論を最後に述べる人がほとんどではないでしょうか。ところが英語では「I agree with the idea because」「I disagree with the idea because」のように賛成・反対の結論が真っ先に来ます。

「英語は後ろから日本語にしていくときれいな文章になるぞ」と教わったことがあると思うのですが、そのように後ろから意味をとることを常にやっていませんか?それが時間がかかる最大の原因です。この「後ろから」というのは日本語訳を書かなければいけない問題では威力を発揮しますが、そうでないときはいちいち後ろから日本語を考え直していくのは二度手間でしかなく、時間がかかって当然です。とにかく前から意味をとっていくことが重要です。「She often goes to the nice cafe and posts many pictures on her SNS. 彼女はよく行く / おしゃれなカフェに / そしてたくさんの写真をあげる / 彼女のSNSに 」という感じです。前から前からです。

「そんなことは知っている。それができないから困っているんだ!」という人もいるでしょう。英語には細かく分けると品詞が10あります。名詞、動詞、形容詞、助動詞、前置詞、副詞、接続詞、冠詞、間投詞、代名詞です。これらの中で前置詞と接続詞の前には思い切ってスラッシュ(/)を引くようにしてみてください。前置詞についてはスラッシュを引くことで逆に難しく感じることが後々出てくるかもしれませんが、後々の話です。苦手なうちはとにかくスラッシュを引いて区切りましょう。あとはコンマとピリオドにも引けます。

In short, for our class, these three activities are more interesting than other activities. I hope this imformation helps when you organize the welcpme party. This will be a great opportunity for us. We look forward to seeing you soon.

これは中学2年生の英語の教科書に載っている文章ですが、前置詞と接続詞の前、コンマとピリオドの場所にスラッシュを入れてみましょう。

In short, / for our class, / these three activities are more interesting / than other activities. / I hope this imformation helps / when you organize the welcpme party. / This will be a great opportunity / for us. / We look forward / to seeing you soon.

長く感じる文章もこのように切れると読みやすく感じませんか?前置詞、接続詞を見つけてスラッシュを引くことがポイントです。何が接続詞で何が前置詞なのかは暗記しましょう。始めのうちは時間がかかるかでしょうが、慣れてくると「ここスラッシュ、ここもスラッシュ」のようにテンポよく線が引けるようになりますし、関係代名詞の後や分詞のあとにもひけるということに気付き出します。

読む時間を速くすることが時間内に問題をやり切るために大切です。そのためには前からどんどん読めるようにする力がいります。そのためには意味の切れ間がどこかわかる力が必要になります。それがどこになるのか、前置詞と接続詞の前です。スラッシュを引く練習をしてみてください。

次回は「they, them, itなどがどんどん出てきて途中からわからなくなる」という問題について考えていきたいと思います。

2021年12月01日

長文問題に強くなるために③

長文問題シリーズ第3弾です。「they, them, it, thatなどがわからなくなってしまう」という問題について考えていきましょう。

「they, them, it」などを代名詞と言います。その名前の通り「何かの『代わり』になる『名詞』」です。

代名詞には大きく分けて5つがあります。①指示代名詞②人称代名詞③不定代名詞④疑問代名詞⑤関係代名詞です。漢字で書かれると何が何だかわからなくなってきますね…。

全て大事なのですが、③④⑤はそんなに混乱するほど大量に文中に出てくることはありません。じっくりその一文を読み取ればいいですし、「文章の内容理解」というよりも「その一文を読みとる文法力」がカギになるでしょう。今回はとにかく文中にたくさん出てくる①指示代名詞②人称代名詞について考えていきましょう。

①指示代名詞とは「これ、あれ、これら、あれら」のことです。「this, that, these, those」ですね。他にもあるのですが、文章にバンバン出てくるのは上記の4つ。そして②人称代名詞は「私、私たち、あなた、あなたたち、彼、彼ら、彼女、彼女ら、それ、それら」です。主格(主語になるもの)である「I, we, you, he, she, they, it」は比較的覚えやすいですが、目的格や所有格になると苦戦しますね。「I, my, me, mine you, your, you, yours…」と一覧表をまず覚えることが第一段階です。暗記なので、個人の努力にかかっています。これを覚えていないと長文問題をする資格はありませんよ!暗記必須項目です。

自分自身の学生時代を思い返すと、国語のテストでもよく同じように代名詞を問う問題がありました。「縦線部の『それは』が指すものを本文中より抜き出しなさい」とか「『あの出来事』とは何か。25文字以上30文字以内で書きなさい」とか。文章の内容を正しく読み取れているかを問うためには、そのような問題が適しています。英語の問題でも同じで、中間テストや期末テストでもよく聞かれるでしょうし、入試でもよく出題されるパターンです。

英語を読んでいると、いたるところに「it, them, that, him, they」などが出てきて、質問で「文中の『them』が指すものを説明しなさい」と言われても、何のことだかわからないというのはよくあることです。これに対応するためには、代名詞が出てくるたびにそれが何を指しているのか意識して確認するしかありません。私もややこしくなってわからなくなってきた時は先に読み進めず、それが指すものを理解してメモをしてから読み進めていました。今もそうです。これまで数多くの中学生の問題用紙を見てきましたが、私と同じように「them=太郎と太郎のクラスメート」「it=her new guitar」のように文字でメモをしたり、意味するものを〇で囲っている生徒の問題用紙がたくさんありました。こうする以外に対策はないと思います。大事なことは、テキトーに読み進めずに、その都度確認しながら読んでいくことです。

日本語は主語も目的語もよく省略される言語です。「昨日昼ご飯にカレーを食べてさ、おいしかったからまた来週食べようと思ってる。」という会話も日本人なら違和感はありませんが、英語では「昨日(誰が)昼ご飯にカレーを食べてさ、(何が)おいしかったからまた来週(誰が)(何を)食べようと思ってる」のように( )内の語が全て入るのが普通です。これが代名詞が文章の中にバンバン出てくる原因です。「I ate curry for lunch yesterday, it was delicious so I'll eat it again next week.」のようになります

結局のところ、このような日本語の特徴が影響して代名詞に意識がいっていないだけで、少し意識するようになれば一気に道が開けるのではないかと思っています。教科書や問題集の文章を読むときに代名詞が指すものを常に意識して読んでいくようにしましょう。

長文について述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。何か少しでもヒントになれば嬉しいです。

気付けばもう12月。2021年も終わりが近づいています。それぞれ今年のやり残しがないように頑張りましょう!

2021年12月09日

今年の漢字

「金」に決定しましたね。発表日が近づくにつれてテレビなどで予想がされており、私が知っている中でも数人の芸能人が「金」を予想していました。毎年「今年の漢字」を募集して発表しているのは日本漢字能力検定協会です。そのホームページに今年の漢字が「金」になったことについて書かれており、「東京オリンピック、パラリンピックで多数の金メダルを取ったこと」「メジャーリーグで大谷翔平選手が満票でMVPを獲得したことやプロゴルファー松山英樹選手の日本人初のマスターズ制覇、藤井聡太棋士の最年少4冠達成など数多くの金字塔を打ち立てたこと」「コロナに伴う給付金」「新紙幣印刷開始や新500円硬貨流通」などが投票理由になったとありました。

ベネッセから「小学生が選ぶ今年の漢字」が先日発表されたことをご存じでしょうか。以下がそのベスト3です。

第1位「楽」 第2位「笑」 第3位「幸」

「友達や家族がいて幸せ」「マスクはしなくてはいけないけど、それでも友達とたくさん笑って過ごせた」「今年は去年よりも友達と会えて楽しかった」「行事もたくさんあって楽しかった」

テレビや新聞などでは、どうしても経済面や生活面のことが取り上げられます。大げさなことではなく、お金のことは生きるか死ぬかにつながる問題なので、取り上げられて当然です。だからこそ、コロナ渦のこの2年、良いイメージのない人がたくさんいるのも当然のことです。「金」に決まった今年の漢字ですが、ベスト10の中には「耐」「病」というマイナスなイメージの漢字もあります。なかなか終わりが見えない不安定な毎日です。明るいニュースがある反面、コロナという「病」のせいで、辛く苦しい毎日を送り、日々「耐」えている人が数多くいます。

しかし、辛く苦しい毎日を送っているのは子どもたちも同じです。子どもは大人ほどの発信力はありません。SNSで窮状を訴えることなどを、そもそも子どもたちはあまりしないように感じます。だから気付かなかったり、忘れてしまったりすることがありますが、たくさん我慢して、たくさん耐えて、たくさん頑張っているのは子どもも同じです。そんな子どもたちのランキングをもう少し紹介します。

第4位「友」 第5位「恋」 第6位「嬉」 第7位「愛」 第8位「夢」 第9位「新」 第10位「好」

私が見たテレビ番組では第1位から第3位までの発表しかなかったですが、スタジオにいた芸能人たちが「泣きそうになる」と言っていました。私も同じような気持ちになります。きっとたくさんの大人が同じような気持ちになると思います。楽しそうに生活できていることを知ってうれしくて、でも我慢の多い生活を強いられてかわいそうで、切なくて、言われたことをちゃんと守って生活している姿が健気で、そしてとても逞しくて、いろいろな思いがこみ上げてきます。

2021年も終わりが近づいています。学生のみなさん、本当によく頑張っていますね。最後まで頑張り切りましょうね。私も頑張ります。

 

2021年12月14日

恋人たちのクリスマス

マライヤ・キャリーの有名な曲です。日本では「恋人たちのクリスマス」というタイトルで有名で、クリスマスの時期になると必ずテレビやラジオ、ショッピングモールや町中などあらゆる場所で流されています。めちゃくちゃいい曲ですよね。時代を超えて愛されている曲の代表格です。

「All I Want for Christmas Is You」これが本来(?)の曲名です。直訳すると「クリスマスにほしいのはあなただけ」となりますが、日本では「恋人たちのクリスマス」として有名です。

私は12月になると必ずと言っていいほど中学3年生の授業でこの曲を使わせてもらっていました。授業の進度が厳しくて、じっくりとやる時間がなかったときも多々あったのですが、この曲は聞いてすぐに「この歌聞いたことある!」となる生徒も必ずたくさんいて、気分が上がる曲です。クリスマスシーズンではあるものの、自分の進路、入試のことで頭の中の多くが占められてしまう中学3年生。だからこそ、たまには授業で少しいつもの教科書や問題集とは離れて、あのクリスマスの賑わいや華やかな感じを出したいし、生徒の気分を上げたい。でもまったく英語とは別物になってしまうと、それはそれで良くない。だからこそ、この「All I want for Christmas Is You」はもってこいなのです。

There is just one thing I need. ← 関係代名詞(目的格)の省略

More than you could ever know. ← 比較級 more than

Make my wish come true. ← 原形不定詞 make を使った SVOC

上記のように歌の冒頭部分だけで、とてもいい勉強になる文章がたくさんあります。他にも不定詞の副詞的用法や関係代名詞(人を先行詞とする目的格)、現在分詞の後置修飾、現在進行形など重要文法が盛りだくさん。「keep on ~ing ~し続ける」や「ask for ~ ~を頼む」「I want to~ ~したい」などの重要表現も入っています。そして個人的に何よりもこの曲が素晴らしいと思うのは、全ての歌詞が「主語と動詞のあるシンプルな文章で書かれていること」です。これが本当に大切です。この曲は生徒が自分自身で読める文章になっています。

時間的に厳しいときは、歌詞を大きく5つほどのかたまりに分け、班ごとに分担して意味をとって発表をすることもありました。恋をしている女の子の願いを超ストレートに歌詞にしてあるので、英語が苦手な生徒も比較的楽しみながら参加できるものです。そしてできたあと実際に聞いてみると、静かな入りのあとに鈴の音が気持ちよく入ってきて、あの有名な素晴らしいロディーが流れ、聞き入る生徒がかなり多いです。そしてあの圧巻の歌唱力。一番最後の「You~♪」の高音はすごいの一言です。

たくさんの先生方もこの曲を授業に拝借されていると思います。私も塾で使用していこうと考えています。歌から英語へ、映画から英語へ、お笑いから英語へなど、子どもも大人もどんなきっかけで英語への興味・関心を抱くかはわかりません。だから英語への入り口はたくさんあるほうがいいですよね。

それではみなさん、MERRY CHRISTMAS!

2021年12月24日

HAPPY NEW YEAR

新年あけましておめでとうございます。

昨年8月に元井英語塾を開き、あっという間に新しい年を迎えることになりました。

どのようにすれば英語力が身につくのか、テストで点数が取れるのか、そして成績が上がるのか。昨年はひたすらそのことを考える日々でした。やってみては修正し、そしてまたやってみる。それでも思うようにうまくいかないときは別の方法を考える。ひたすら試行錯誤の日々ですが、当然それは今年も続いていきます。最良の指導方法の追及はこの仕事をする限りずっと続いていくのでしょう。

塾は「鍛える場所」です。それは小学生でも中学生でも同じです。「楽しく英語ができたからそれでいい」では力は伸びません。もちろん楽しいというのはものすごく大きな学習へのモチベーションになりますが、それは塾で学習する目的ではありません。塾で学習する目的は英語の力を伸ばしていくことであり、そのためには「鍛えること」が必要になります。

残念ながら、どんな素晴らしい人に教わっても、本人がやらないことには力はつきません。「学校で授業を受け、塾にも行っている。だから大丈夫。」この考え方は危険です。いくら勉強の回数を増やしても、それが自分を鍛えるものになっていないと意味を成しません。ただ授業を聞いているだけ、その場にいるだけでは力はつきません。学習者本人のやる気や姿勢が何より大切です。

しかしそうでありながらも、やる気だけでも力は伸びません。例えばプロテニス選手のプレーを見て「自分もあんなふうにテニスができるようになりたい!」と思いテニスを始めたとします。ラケットの握り方、構え方、トスの上げ方、ラケットの振り方など、何も知らない中でむやみやたらにラケットを振ってボールを打つ練習をしても、それは非効率的ではないでしょうか。指導書を読んだりトレーニング動画を見ながら知識を得て、技術面でのポイントなどを確認しながら練習する方が効率的です。さらに、自分に合った練習内容を提案してくれたり、修正点や課題を指摘してくれる「指導者」がいてくれると最高です。

私は自分がそのような英語学習者への指導者になれたらと強く思っています。元井英語塾での学習では各学習内容の要点を正確におさえながら、塾生のみなさんが自分で自分をみっちり鍛える時間を過ごすこと、塾のない日でも家で自分を鍛えることができる適切な練習課題を提供すること、それぞれの弱点克服に向けた補習やリモート講座を積極的に実施することなどを大切にして、塾生のみなさんが自分たちの努力で自分たちの力を伸ばせられるサポートをしていきたいです。私自身も日々努力、日々研究、日々勉強です。

さあ、2022年が始まりました。今年もしっかり鍛えましょう!私も頑張るみなさんの英語力の向上に向けて、精一杯取り組みます!気合い入りまくっています!

2021年12月31日

みんな頑張っています!

「最近の若いもんは…」「今どきの若者は…」


これは私が大嫌いな言葉です。これらの言葉には必ずよくない表現が続きます。いやいや、今の若者たち、小中学生たちは本当に毎日頑張っていますよ。


寒い寒い朝早くから野球のバットを肩からぶら下げて、大きな荷物を持って、野球のヘルメットをかぶって自転車で練習に向かう小学生の野球小僧たちを見かけます。学校での陸上教室かマラソンの練習でしょうか、今朝はたくさんの小学生が学校の周りを集団で走っていました。小学生のわが子は市が主催する書初め大会に参加をするということで、新年あけてからも家で練習をしていました。中学3年生は、進路に向けて一生懸命頑張っています。中学1,2年生は毎日部活動があります。


元井英語塾では、中学生を対象に冬休みに入ってから学年ごとに冬期講座を実施しています。他塾のような複数教科ではないので時間も日数も少ないですが、塾生のみなさんは本当に一生懸命頑張っています。3年生は部活はないものの朝から6日間、1、2年生は13時から3日間ずつだけですが、部活が終わった後の講座です。聞けば中学校からもしっかりと宿題が出ています。冬休み明けすぐにテストもあり、部活動に勉強にと本当に大忙しです。今日の講座中、5分間休憩をとったときも休憩をとらずに数学のワークに取り組む塾生がいました。宿題に追われているわけではなく、もう解き終わって赤で答え合わせをし終わった問題をじっと見つめていました。「あかん、難しい…。」とポロっとこぼれる声を聞いて「教えてあげられる力があれば…」と本気で思いました。


私は学生時代に数学から徹底的に逃げていました。だから、今でも数学は大の苦手です。そのつけが今返ってきているように感じます。目の前の数学に苦しんでいる中学生をサポートしてやれない自分に、今日は申し訳なさと悔しさと虚しさを感じました。

「なぜ勉強をするのか。それは社会で自分が生きていくための武器を増やすため。」年末に見ていたテレビで、ある人がこのように言っていました。それを今日その瞬間に思い出し、自分には数学が社会で生きていくための武器に全くなっていない、むしろ今は自分を苦しめていると感じました。今からでもやり直すことはできます。40手前になっても、イチから勉強すればきっとできるようになるでしょう。しかし、習得していく能力は、子供のころとは比べ物にならないほど衰えています。だからこそ、若いころの私に思いっきり蹴りを入れてやりたい今日この頃です。


話がずれてしまいましたが、子どもたちは冬休みも毎日頑張っています。部活動、学校の宿題、勉強、習い事、家の手伝い、それに加えて塾での勉強。本当に本当に毎日お疲れ様です。小学生と中学1,2年生はどうか体を壊さないように、「よく学び、よく遊べ」で残りの冬休みも元気に過ごしてください!中学3年生は入試がどんどん近づいているので「よく遊べ」とは言えないですが、張りすぎた糸はいつか切れてしまいます。時にはゆとりを持たせてあげることも大事です。上手にバランスをとって過ごしてください。


ひとまず明日で冬期講座は終了です!中学2、3年生のみなさん、もうひと頑張りしましょう!

2022年01月05日

中学生になる前に!

小学5年生、6年生で学習する内容は驚くほどに高度です!高度と言うか、本当に実用的な英語の表現ばかりです。例をいくつか紹介します。

<小学5年生> What do you study on Tuesday? / This is my father. He is good at fishing. / Why do you like math?

<小学6年生> How was your summer vacation? / What do you want in our town? / What club do you want to join?

ごくごく一部、本当にわずか一部の紹介ですが、充実した学習内容であることが伝わると思います。これらを聞いたり話したりすることがメインではありますが、「書くこと」にも学校では触れられています。あくまでもメインは聞くことと話すことであり、書くことは「慣れる」ということが大きな目標でもあるので、中学校ほどガンガン書いていくことはありません。

しかし、しかしです。中学校に入るとすぐに書くことへの比重が大きくなります。ましてや小学校で書くことに少し慣れていることが中学校でのカリキュラムにも影響を与えており、以前よりもアルファベットの学習時間は減っていますし、中学1年生1学期中間テストの範囲も「こんなところまで入るの?!」というぐらい文法内容が多いです。

だからこそ、中学生になるまでに是非身につけておいてほしいことがあります。

まずはアルファベット大文字と小文字です。それができたらローマ字のヘボン式をマスターしておきましょう。ヘボン式ローマ字は英語でもしょっちゅう使われます。また、マスターできていると発音やスペリングで自分の助けになることもたくさんあります。

上記は「できるできる、大丈夫!」という小学生もたくさんいますが、他にもいくつかあります。そしてそれらは意識して練習しないと身につくことはありません。それらをお伝えします。

①1月から12月まで全て ②曜日を全て ③数字0~30,40、50、60。できれば70、80、90、100も ④教科 ⑤小学校の教科書に載っている動詞をひとつでもたくさん

①は冬休み明けすぐに行われた中学3年生の学力テストでも出題されていました。小学校で学習したことがそのまま入試につながるのです。January, February, September, Decemberが特に難しく、テストにも出題されやすいです。実際今回の中学3年生のテストでも Februaryが出題されていました。

②曜日は特にWednesday, Thursday, Saturdayが頻出です。

③数字は30までがしっかりできればあとは同じことの繰り返しになるので、100までできればいいですが、そこまでは必要ではありません。ただ、60までマスターできると時刻が表現できるので、是非目指してほしいところです。

④教科は I like 〇〇. / I study 〇〇. のように非常に表現がしやすい名詞です。動物や食べ物などももちろんいいのですが、範囲が広すぎて絞り切れないので、出てくるたびに少しずつ覚えていくことがいいのではと思います。それに比べて教科は数えるほどしかないので、覚えきることが可能です。(余力があればスポーツ名も覚えてみてください!)

⑤動詞はかなりたくさんあります。小学校で出てくるものすべてを覚えるということは相当難しいので、自分が覚えやすい動詞だけでもぜひ頑張って覚えてほしいです。英語は動詞がそのあとに続く文章を決める言語ですので、動詞を学習することはすごく大切です。

「こんなにいっぱいできるか!」と思われるでしょう。⑤動詞については少しずつ登場するのですが、①②④は中学1年生の4月に登場します。③の数字についてはもう少し先ですが、時刻に関する表現が同じように4月に登場するので、是非小学生のうちに頑張っておきたいところです。

4月に登場するなら4月に勉強すればいい。それは確かにそうですが、5月下旬には初めての定期テストがあり、出題範囲に入ることになります。もちろん上記以外にも文法などを学習するので、身につけなければいけないことが中学1年生4月から山のように出てきます。部活動も始まります。土曜や日曜はこれまでのように家でのんびりではありません。授業時間も伸び、授業数も増え、下校時間も遅くなります。だからこそ、小学生である今のうちに少しでも覚えられていたら、4月から5月にかけてかなりゆとりがもてるのです。

中学校は大変だ、しんどい、甘く見ていると痛い目に遭う。そんな脅すようなことをしたいのではありません。実際中学校生活はとんでもなくおもしろいですよ!学生として、そして教師としてもそこにいた私が感じることなので間違いありません。中学校生活は最高です!ただ、小学生から中学生になるわけですから、小学生以上のことが求められるのは当たり前のこと。成長する、大人になるとはそういうことです。大人になる、うん、いい響きです!かっこいい!

是非是非この冬にやれることをしっかりやって、桜が咲くころに一気にスタートダッシュが切れるようにしたいですね!

2022年01月12日

中学2年生になる前に!

中学1年生のみなさん、冬休み明けのテストの結果はいかがでしょうか。2学期の内容を中心としたテストだったでしょうが、しっかり身についているという実感はありますでしょうか。

中学1年生での学習の特徴は、とにかく単語が多いこと。驚くほどの単語量です。教科書準拠の単語帳を手に取ってもらうとわかりますが、3学年の中で1年生が一番単語帳がぶ厚いです。それらの単語がどれだけ身についているかが大切ではありますが、私が「これだけは必ず確認して2年生にあがってほしい!」と思うのは、単語の習得ではありません。単語は知識分野です。単語が得意な人はそれぞれの工夫された方法で単語を習得していると思いますが、結局は暗記です。自分にやる気スイッチが入ればできます。これまで単語をサボっていた2年生や受験間近の3年生だってその気になれば取り返すことができます。私が1年生のうちにこれだけは、と思うのは、「be動詞と一般動詞それぞれの疑問文と肯定文」です。

be動詞(am, is, are)というものの概念がなかなか理解できない人が多いです。私もそうでした。play や eat などは明らかに動作を表すので理解はできるのですが、なぜbe動詞が「動詞」として扱われるのか全く理解できませんでした。その話をすると逸れてしまうので今回は書きませんが、一般動詞とbe動詞の理解は英文法の土台になります。ここが揺らぐと一気に英語は崩れます。

1年生ではもう過去形を学習しています。下の問題ができますか?

①She was hungry then.【否定文に】 ②You studied English. 【否定文に】 ③Jeff made this desk.【疑問文に】

これらを解くにはbe動詞と一般動詞の区別ができなければいけません。それに加えて、be動詞での疑問文、否定文の作り方と一般動詞での疑問文と否定文の作り方を理解しないといけません。それができたらそれらをちゃんと過去形で表現するのです。

①She wasn't hungry then. が正解です。「否定文」と言われたら頭の中にすぐに「not」が出てくるようにしましょう。あとは not をそのまま正しい場所にはめたらいいだけなのか、それだけでは不十分なのかの見極めです。①ではbe動詞の「was」があります。be動詞がある場合の否定文や疑問文への書きかえ問題は、超スーパーラッキー問題です。否定文はそのあとに not を入れるだけ、疑問文は前後を入れ替えるだけです。

②You didn't study English. が正解です。①はできてもこの問題はできないという人が多いです。そしてその多くの人が You studied not English. / You not studied English. としてしまいます。一般動詞の否定文には not の前に「do」が必要で、「don't」もしくは「do not」を使います。今回は過去のことなので「didn't」が入っています。

③Did Jeff make this desk? が正解です。間違う人の多くが Was Jeff make this desk? / Made Jeff this desk? のように答えます。まず、もとの文章にbe動詞 was は使われていないので、was がここで新登場することはありません。そして否定文のときと同じように一般動詞の疑問文では「do」が必要であり、今回のような過去の場合は「did」になります。

これらの問題ができない人、①~③で書かれていることが頭の中で「???」となる人は、各自で必ずLesson1とLesson2をやり直してください。ワークなどを使って演習もしっかりしてください。ここが抜けたままだと英語のテストで50点を越えていくことは不可能です。これからは40点を越えることも厳しくなってくるでしょう。しかし、ここを乗り越えると英語の土台がしっかりするので、どんどん英語力はついていきます!「まったくわからへんし…。」という1年生の人、絶対大丈夫!あなたに足りないのは「勇気」です!勇気をだして取り組んでいけば間違いなく理解できるようになります!「自分はもう1年生じゃない。もう手遅れやし…。」という2,3年生。確かに遅いスタートかもしれません。でも何事も始めないと動き出しません。スタートは遅いけど「遅すぎた」と判断するのはまだ早いです!そしてそれが本当に「遅すぎた」かどうかを決めるのは、あなたのこれからの取り組み方が最も大きいと思いますよ!

みんな頑張ってください!

2022年01月19日

中学3年生になる前に!

中学2年生のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。中学3年生は最後の三者面談も終わり、いよいよ勝負のときを迎えようとしています。明日は高等専門学校(高専)の推薦入試があります。この日を皮切りに、どんどん入試が始まります。来週月曜日からは、高等専門学校(高専)の受験を考えている中学2年生は「次の受験生」となります。2月10日には私立高校の入試が一斉に行われますが、2月11日になると今の2年生が「次の私立高校受験生」となります。「まだ先のこと」と思っていたり、入試のことなんて考えてもいない人もいるでしょう。私も中学生のときはそうでした。

しかしながら、あっという間に時は過ぎていくものです。今できることをやっておくことで、数か月後の自分をとんでもなく助けられます。

『10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。今やり直せよ。未来を。10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。』<参照>https://www.bingo616.com/entry/2019/10/07/063000 

上の文章は、掲示板の2ちゃんねるにかなり前に投稿されたものです。私自身もいろいろと考えさせられる文章です。今頑張っておくことが間違いなく未来の自分を助けてくれます。学力は強力な武器であり、決して奪われることのない財産です。武器も財産も潤沢に無くても生活はできますが、たくさんあって困ることは絶対ないでしょう。必要なければ使わなければいいだけで、使うか使わないかを自分で決めることができるのですから。

前置きが長くなってしまいましたが、2年生のみなさんに「これだけは必ずやって3年生に!」と思っているのが「過去分詞を覚えること」です。今、学校で現在完了形を学習していますね。そこでもういくつかの過去分詞には触れていると思います。その一覧が教科書の後ろのほうに載っています。これは絶対やっておくべきです!理由はとっても簡単。それはこの1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月とひたすら過去分詞を使った文法を勉強するからです。文法項目を書くと「現在完了形」「現在完了進行形」「受け身・受動態」「過去分詞の後置修飾」です。こうやって難しい漢字を並べられてもよくわからない思いますが、すごく簡単に言うと、常にずっと過去分詞が主人公なのです。過去分詞なくして授業が進むことはありません。ひたすら過去分詞を使います。これすなわち、過去分詞を知らなかったら、来年1学期は間違いなく何もできないまま終わります。

しかしです、過去分詞を覚えてしまっていれば、はっきり言って、めちゃくちゃ楽勝です!1月のうちに過去分詞の一覧を覚えてしまえば、7月まで本当に負担も少なく学習が進められます。今、3年生になる前に絶対にマスターしておくべきです。

2年生のみなさん、受験のことを考えると憂鬱になるかもしれませんが、将来のことを考えるのは楽しいことです。みなさんの未来は間違いなくキラキラ輝いています。眩しくて目も開けられないぐらいに。当然試練もありますが、それも含めて素晴らしき人生です。今できることをどうか頑張ってください。

何度も言います、過去分詞のマスターを2年生のうちに!3年生の1学期中間テストと期末テストは、過去分詞を覚えているかどうかで点数が大きく変わりますよ!

2022年01月21日

リモート授業

オミクロン株の勢いが尋常ではありません。全国の学校で学年閉鎖、学校閉鎖が続出しています。元井英語塾で頑張っている生徒たちの学校でも休校があり、当然ながら塾での授業も中止になっている学年があります。


わが子が通う小学校も同様で、本日までわが子は自宅学習です。そして、今朝8時20分から担任の先生とクラスのみんなをつないでリモート授業がありました。最初に全員の名前をひとりずつ呼んで、「元気ですか~?」「朝ご飯はしっかり食べましたか~?」と明るく健康観察をしてくれる担任の先生。慣れないリモートで少し緊張し、タブレットの前に正座をしていたわが息子も、先生の笑顔と明るい声、そしてクラスのみんなの顔が久しぶりに見れたことで少しずつ緊張もほぐれ、最終的には「ちょっと半分しか顔見えてないから真ん中に座ってねー!」と先生に注意をされるぐらいリラックスしてリモートを受けられていました。


健康観察だけでなく、出席番号順に5人ずつのグループを作って、国語の教科書を音読しました。そのあとに足し算もありました。フラッシュカードで問題を掲示し、児童が手の指を使って答えるという形式でした。授業が終わり「みんなそれじゃあ月曜日に会おうね~!」と担任の先生が声をかけてくれると、マイクは全員オフにしてあったのに、それぞれが自分の意志でマイクをオンにして「先生さようなら~」「またね~」「宿題がんばるぞ~」のように子どもたちが話をし始めました。すごく良い雰囲気で和みました。


学校の先生方はできる限りの支援をしてくださっています。感謝感謝です。また来週からよろしくお願い致します。


元井英語塾では中学生を対象にリモート補習を行っていますので、中学生の生徒のみなさんの多くがリモートには慣れています。これからさらに感染が拡大し、塾での一斉授業は停止せざるを得ない事態になってしまった場合は、リモートで授業を行います。小学生については個別に相談をさせていただきます。

1日でも早く終息しますように。早く子どもたちの元気な声が響き渡る学校生活が戻ってきますように。そう祈るばかりです。

2022年01月28日

立春

昨日2月3日は節分でした。節分と言えば豆まき、鬼退治、恵方巻などがすぐに浮かびますが、「季節を分ける日」だということも是非知っておいてほしいです。「季節を分ける」から節分です。つまり、今はもう春であるということです。

上の表を見てください。これは二十四節気と言われるものです。1年を太陽の動きや日数に合わせて24にわけたものであり、本日2月4日から「立春」の期間に入りました。次の「雨水」に入るのは2月19日だそうです。週間予報を見てもまだまだ寒そうです。「今夜から週末にかけては雪に注意してください。」と今朝の天気予報で言っていました。立春とはいえ、暖かくなるのはもう少し先のようですね。

まだ寒い日が続きそうな中ですが、生徒のみなさんたちからはもう来年度への意欲を感じることが最近多いです。中学3年生は入試が直前なので、嫌でも進路については常に考え、勉強も頑張っています。そんな中学3年生だけでなく、6月の英検5級初挑戦に向けて毎日家でも英語を頑張っている小学5年生。中学1年生1学期中間テストで100点をとるために単語テストや動詞の使い方を一生懸命勉強している小学6年生。「〇〇高校に本気で行きたいんですけど、どれぐらいの力がいりますか」「私は自分の進路についてはこんなふうに考えていますが、先生はどう思いますか」と進路について真剣に考えている中学1、2年生。「塾の授業が終わったあと、居残りするので補習してほしいです」と気合いの入っている塾生もちらほらいます。今の子たち、本当に逞しいです。よく考え、前向きに行動しています。

「なにも咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」という言葉を聞いたことがありますか?今はなかなか結果が出ない時期かもしれません。入試直前の3年生からするとそれでは困るのでしょうが、この寒い時期にしっかり根っこを伸ばしておくと、2月10日来週に控えた私立高校入試で花が咲くかもしれません。その後の推薦入試や一般入試も同じです。今まさに頑張り時です。

寒い日々ですが、立春です。いくら寒いとはいえ、「春」という漢字を目にすると、桜や土筆、入学式や入社式などの光景が頭に浮かびませんか?期待に胸が膨らむのは私だけではないはずです。

それぞれが素晴らしい4月を過ごせるように、しっかりやれることを頑張っていきましょう。温かい春はもうすぐそこまで来ています。

2022年02月04日

小学5,6年生の英語

「めちゃくちゃ難度が高い。」その一言につきます。脅しでも営業トークでもありません。

①When is your birthday? ②What time do you get up? ③Where do you want to go?

上の英文は小学5年生で学習する文章の一部です。①は「誕生日はいつですか」という意味ですが、これを使って会話をするとなると、1月から12月まで全てを覚えて、聞けて、言える力が必要になります。②の「何時に起きますか」という質問も、1から60までを正確に習得する必要があります。③の「どこに行きたいですか」に関していえば、文法事項として to不定詞が出てきています。これは中学2年生でじっくり時間をかけて学習する内容で、高校入試でも頻繁に出題される文法項目です。

「結局中学校に入ってからまた全部勉強しなおすのだから、小学生のうちからそんなに塾に通わせて勉強までさせる必要はない」と思われる保護者様もたくさんおられると思います。それらの意見に対する私の考えは、半分賛成で、半分反対です。

賛成の理由としては、小学校では文法指導がほぼありません。言いかえると、学問として英語を学習し始めるのは中学校の授業からです。小学校では聞くことと話すこと、とりわけ聞くことに重きが置かれています。実施されるテストも聞き取りテストが主で、英会話やスピーチテストのような話す力を試されるものは全国的に見てもかなり少ないです。英語を読んだり書いたりするテストに関しては、まず行われることはありません。それは小学校での英語学習では「学習初期段階なので、聞くことと話すこと、特に聞くことを大切にする。読むこと、書くことは難しいので、それらについては『慣れる』から目指すべきだ」という考え方があるからです。その考え方に私も賛成です。「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能のうち、「読む」と「書く」は圧倒的に難しい技能です。週2回しかない小学校の授業の中で、それらを英語学習初期段階の小学5年生、6年生に求めることはかなり厳しいです。無理にそれを強く求めた結果、英語が苦手、英語は難し過ぎる、英語なんてしたくない、そのように児童に感じさせてしまうことが最も避けるべきことです。通知表に3段階で成績もつくようになりますが、「成績資料として最重要視しているものは、授業での取り組み姿勢である」と答えた教師が最も多いというアンケート結果もあります。だから、小学校の間は塾に通うとか気合いを入れなくても良いという考え方があるのは当たり前のことです。

反対の理由としては、「小学生の間はそれで大丈夫でも、中学校に入ってすぐの4月の段階で、もう英語がわからなくなるのではないか」ということです。今年度から中学校で新学習指導要領が全面実施され、教科書も一新されたことをご存じの保護者様もたくさんおられると思います。数年前までは、中学校に入学するとまずはアルファベットをじっくり時間をかけて学習していました。学校によってはローマ字の学習も取り入れられていました。5月末にある初めての中間テストでもアルファベットの問題がたくさん出題され、自己紹介文やごくごく簡単な英文が併せて出題される程度でした。今はそうではありません。北播地区が採用している教科書の出版社が作成した年間授業計画によると、アルファベットの学習は4月半ばには終わります。その後be動詞と一般動詞が同時進行で出てきて、それらを使った肯定文、疑問文、否定文がどんどん出てきます。I'm interested in English.のような表現も中学1年生1学期中間テストの出題範囲です。当然ながら、それらを全て書けなければなりません。そして、その答えを導き出すために、それらの英語を正しく読めなければいけません。それだけでなく、月、曜日、数字、教科などの単語も登場しているので、求められる単語力も相当高いものです。これら全てを中学校に入学して1か月半ほどで身に付けるのは、とてもレベルが高いことです。それに加えて、中学校では授業時間も長くなり、授業数も増えます。新しい人間関係や部活動など、小学生のころの生活とは大きく変わります。だからこそ、小学生のうちに中学生になってからすぐに使える武器を身につけておくことが大切だと考えています。

元井英語塾では、小学校ではほとんど行われない「書く力」の育成を積極的に小学5年生から行っています。当塾小学5年生の塾生たちは、月と曜日に関してはほぼマスターできています。小学6年生の塾生たちは、1月初旬に小学校での学習内容は修了し、今は中学1年生の内容を学習しています。月、曜日、教科、数字、それらに加えて小学5年生、6年生の教科書に出てきている全一般動詞の習得を目指して単語テストも実施しています。

当塾は英会話スクールではありません。通知簿の評定とテストの点数のみに焦点を当てた英語学習塾です。それらで結果を出すためには、学校での学習内容を学校以外でもしっかり学習することが小学5年生からは必須です。当塾では正しいやり方を指導し、適切な学習量を提供して、英語力の育成に全力で取り組んでいきます。是非一度体験授業にご参加ください。

2022年02月06日

中学校での英語

今年度から新学習指導要領が全面実施され、中学校の教科書の内容も一新されました。英語はまさに大改革です。各学年ともにとんでもなく去年から変わっています。

中学3年生は、昨年度までは高校での学習内容であった仮定法と現在完了進行形が新たに学習項目に追加されました。ただ昨年度までは中学3年生で学習していた現在完了形が中学2年生になりました。2月には入試があることもあり、教科書の新出文法は比較的少ない3年生ですが、全学年通して単語の数が大幅に増えていることと、高校生でも頭の中に「?」が大量発生する仮定法が学習内容に入ったことは、中学3年生にとっては大きな負担増だと感じます。

中学2年生は最も過酷です。これまでからずっと英語の学習に関しては2年生が圧倒的に学習内容が多かったのですが、それに追い打ちをかけるかのように中学3年生の内容であった現在完了形が2年生に組み込まれました。ただでさえ余裕のないカリキュラムであったのに、さらに厳しくなりました。「中学1年生までは英語はできていたのですが…」というように、中学2年生から英語が難しく感じる中学生もとても多いです。また、英検3級というのが多くの中学生にとってひとつの目標であると思いますが、文法事項に関していえば、英検3級は中学2年生まででほとんどが作られています。単語は3年生レベルの力が必要になりますが、言い方を変えると、中学2年生までの学習内容が身に付いていると、英検3級には十分挑戦できるということです。

中学1年生は、単語の数が尋常ではありません。是非一度各学年ごとの単語帳を手に取ってみてください。中学1年生の単語帳だけ分厚さが違います。それは小学校で学習した英語の多くが中学1年生で登場し、それらが新出単語として扱われているからです。(だから小学生のうちに小学校での英単語をある程度マスターしておくと、中学1年生ではかなり楽になるのです。)また、中学1年生は私としては1学期が全てだと思っています。中学1年生の1学期の内容がどれだけわかっているかで、これから先の英語力が大きく大きく左右されます。具体的に言うと be動詞と一般動詞の使い分けです。もっとわかりやすく例を出すと「You practice soccer.」この英語を疑問文にできるか、否定文にできるかということです。英語が苦手になってしまった中学生の多くは、ここで躓いています。ここは本当に難しいのです。「Do you practice soccer?」「You don't practice soccer.」ですが、苦手な人は「Are you practice soccer?」「You are not practice soccer.」「You not practice soccer.」のようにしてしまいます。正しく答えられた人も、「なぜそうなのか」を説明できますか?ここの壁がとても高くて、でも必ず乗り越えないとその先からの習得が不可能になる大きなポイントです。そんなものが中学1年生の1学期という初期段階で、もう登場してしまいます。

それぞれの学年で難しい文法項目や壁がありますが、英語学習で忘れてはいけないことは「積み上げの教科である」ということです。中学1年生からひとつずつ確実に理解していかないと、いつまでたっても同じところで同じように間違えてしまいます。これまでに何度も見てきた中学3年生の姿を例にします。中学3年生から気合いを入れてバリバリ英語を学習し始めるのですが、気合いの入ったその日のその授業からしかやらず、「Do you know that woman who is dancing on the stage?」と中学校での英文法でおそらく最難関である関係代名詞の文法も理解できたのに、何度やっても「Do he know that woman who is dancing on that stage?」のように中学1年生の3単現がわかっていなくて不正解になる。そんな中学3年生は多いです。2年生も然り。

だからこそ、塾に通って英語を強化しようとお考えであれば、中学1年生1学期の始めから入塾されることを強くおすすめします。当塾では正しい勉強方法を指導し、適切な練習量でしっかり鍛えます。是非一度体験授業にご参加ください。

2022年02月06日

いよいよ勝負の時

明日2月10日は兵庫県私立高校入試です。

これまでたくさんのテストを受けてきました。中間テストや期末テスト、長期休み明けの課題テストに学力テスト、塾で模試を受けてきた人もたくさんいるでしょう。また、小学校からのテストを含めると、これまでに一体何回のテストを受けてきたのでしょうか。数えられないですね。

明日の入試は、これまでのテストとは全く違います。人生初の入試となる人がほとんどでしょう。受ける場所も、受ける机やいすも、一緒に受ける人も、試験監督の先生も、そしてあなたが取る点数の重みも、何もかもが違います。

「いつも通りやれば大丈夫!」そのように思っている人もたくさんいるでしょう。しかし、実際に「いつも通り」でいられる人ってどれぐらいいるのでしょうか。緊張しますよ。不安にもなるでしょう。焦りもあるでしょうし、良くないことばかり想像してしまったりもあるかもしれません。ここで点数が取れないと、合格しないのです。「いつも通り」でなんていられますか?学生時代の私は無理でした。

「緊張して仕方ない、不安でたまらない、周りの受験生と比べて自分は全然力が足りない気がする。どうしよう、どうしよう…。」

受験会場に着いて、もうすぐ受験開始となってから急にそんなふうになってしまう人がたくさんいます。もしあなたがそうなったらどうしますか。一巻の終わりですか。

違いますよ。不安や焦りを感じるのは、その日その時、その勝負に本気で取り組んでいるからです。言いかえるなら、本気で勝ちにいっているから、合格を掴みたいと心から望んでいるからです。不安や焦りは良くないものと考えられることが多いですが、不安と焦りは「希望」「願い」と表裏一体、いや、一心同体です。あなたが本気で闘いに来ているからこそ生まれる感情であり、それらを感じることがある意味スタートラインに立つことだと私は思います。決してマイナスなものではありません。それを忘れてはいけません。試験開始前に不安になったり緊張がひどくなる人、それでいいのです。

試験が始まり、そんな場面だからこそいつも通りの力が発揮できる人、むしろ火事場のくそ力的にいつも以上の力を発揮できる人がいます。あなたもそのような人かもしれません。「自分は本番に弱いから…」という人、いやいや、人生初の受験でしょう。中学受験を経験してきた人も、本番に弱いというデータがとれるほどの受験経験があるのですか?無いでしょう。あなたはそんな緊張の場面だからこそ力が発揮されるタイプかもしれませんよ。

反対に、そのような場面だからこそ自分の思うようにできない、わかるはずの問題もなぜかわからなくなる、という人もいるかもしれません。それはもうしかたないです。頭のウォーミングアップが足りていないだけです。スポーツでは体をしっかり動かすために、強く動く前に体操や柔軟を行いますね。それも同じ動きの繰り返しではないでしょう。ラジオ体操が一番初めの動きだけで一曲が終わることなんて無いのと同じで、ウォーミングアップには様々な動きが必要です。脳も同じ。いろいろな問題を見ながらウォーミングアップをしていけば、わからなかったものも次にはわかるぐらい頭が回転していることってよくあります。だから、わからない問題は潔くパスです。次に行きましょう。次もわからなければそれも潔くパスです。最後まで終わってからその問題にまた戻ってください。全く自分の力では1問もできないなんてことはあり得ません。大丈夫です。

受験生のみなさん、不安も緊張も焦りも何もかも、それらの大きさ=あなたの「合格したい!」という希望の大きさ、あなたの本気度の高さです。押しつぶされるものではなく、あなたを支えている一番の根っこです。だから、それらと上手に明日は付き合ってきてください。健闘を心から祈っています。祈・合格!

2022年02月09日

気持ちを切りかえて


昨日は兵庫県公立高校推薦入試、特色選抜入試、多部制高校Ⅰ期試験でした。受験した受験生のみなさん、お疲れ様でした。第一志望校への入試ということで、かなり緊張したことでしょう。不安もたくさんあったでしょう。

学校や塾で面接の練習をたくさんしてもらったとはいえ、本番は始めて出会う人との面接。思うようになかなか話せなかったという人もいると思います。いろいろな経験を積んできた大人でも、面接は緊張するし、難しいのです。それを15才のみなさんが受けているというだけで、それは立派なことです。

学力検査はなく、面接や小論文が試験内容であった高校や、体育科などは実技試験もありました。文頭にも書いた通り、第一志望校への入試のため、これまでたくさんの対策をしてきたことでしょう。学校での休み時間も面接練習や小論文練習に使った人。放課後はグラウンドで下級生徒たちと混じって実技テストに備えて体を鍛えたり練習を続けた人。当然ながら、3月の一般入試も視野に入れておかないといけないので、今回の入試では学力検査は無い高校でも、勉強はしっかり続けないといけませんでした。面接、小論文、運動、勉強。一体いくつのことを12月頃から同時進行で鍛え続けてきたことでしょう。睡眠時間も少なくなったり、土日もゆっくりできなかったり、休憩中でも常に頭の中にそれらがこびりついて離れなかったりと、大変苦労したことと思います。全てはこの入試のため。2月16日目指して全力で突き進んできたみなさん、大きな大きな一区切りがつきましたね。本当によく頑張りましたね。お疲れ様でした。「果報は寝て待て」です。あとは結果が出るのを待ちましょう。そしてまた今日から新たな気持ちで学校生活に励みましょう。3月11日を見据えてしっかりやっていきましょう。

保護者の方々にとっても、大きな区切りとなりました。15年の人生で最も大きな分岐点。「受験生」としての我が子とどう接すればいいか、これはとても難しく、悩まれながらも親子力を合わせて2月16日に向かって全力で取り組んでこられたと思います。結果はまだわかりませんが、これまでお疲れ様でした。3月まで勝負は残っていますので、あともう少しの間サポートをよろしくお願い致します。

まだ寒い日が続きますが、春はもうすぐそこまで来ています。全国の受験生のみなさん、もうひと頑張りです!周りのみんなが応援しています!頑張れ!

2022年02月17日

初めての卒業生

昨日2月25日(金)で塾を卒業していく塾生が2人いました。小学6年生と中学3年生です。

私は昨年7月末に塾を開きました。昨日卒業した2人はほぼ同時期に入塾してくれ、半年弱の付き合いになりました。たったの半年です。それなのに、寂しくなりました。

「今までお疲れ様やったね。ありがとうね。」とあいさつをしました。すると「ありがとうございました。」と返してくれました。保護者の方にもお礼を伝えました。車に乗り込んでいく後ろ姿を見ていると、また寂しさが強くなりました。車が見えなくなるまで見つめていました。そして思いました。「卒業式と同じ感覚やな。」

私はこの感覚が大好きです。寂しくて、悲しくて、でも新たな門出が嬉しくて、成長した姿に感動して。いろいろな思いが溢れるのが卒業式です。人は感情がこみ上げると涙が出てきますが、人生の中で卒業式の涙ほど説明が難しい涙はないと思います。すごく素敵な泣き笑いです。

塾生たちは英語のことだけでなく、学校であったことや嬉しかったことや腹が立ったこと、時には恋愛のことなどたくさんの話をしてくれます。週に1回や2回しか会わない私に、表情豊かに話してくれるのです。授業中では問題がわからなくて困り果てると明らかに目に涙をためながら考えていたり、できるようになるとマスク越しでも十分伝わるほどの満面の笑みを浮かべたり。全てが素直で純粋な子どもたちばかりです。私自身、自分の新生活でわからないことも多く、毎日が慌ただしく過ぎていく中で実感することがなかったのかもしれませんが、昨日去って行く2人を見て、「塾に来てくれている子どもたちのことが、自分は大好きなんやな」と実感しました。

塾生が私を「塾の先生」にしてくれています。数ある英会話学校や学習塾の中で私を選んで来てくれているこの塾生たちを、心から大切にしよう、誠心誠意力を尽くそうと再認識しました。

今日は2月26日(土)です。2月28日(月)から始まる期末テストに向けてテスト勉強をしに来ている中学生たちがいます。一生懸命頑張っています。普段朝早くから部活動があり、下校するのは夕方5時半ごろでしょうか。他の塾や習い事、学校からの課題もたくさんあって、疲れているでしょう。学校が休みの日はゆっくりしたいでしょう。そんな中でもこうやって休みを返上して一生懸命取り組む子どもたちの姿を見ると、私も気合いが入ります。頑張るぞ。

2022年02月26日

春期講座を実施します!

3月です。期末テストも終わり、一気に進学や進級が近づいたように感じますね。4月からの新生活に向けて、いいスタートを切りたいものです。

元井英語塾では春休みを利用して、春季英語講座を行います。「元井英語塾の人ではないけど、春季講座があればそれだけでも参加できないですかって聞いてきた友達がいるんですけど、それってできますか?」という嬉しい知らせを届けてくれた塾生がいます。日頃からたくさん宣伝してくれているようで、ありがとう!(>_<)/

当塾生以外でも全く問題なくご参加いただけます。10人ほどしか入れない教室ですので人数に限りがありますが、大歓迎です!たくさんの中学生を教えたいです!どうぞお気軽にお問い合わせください!

 

<春季講座>

日程:

(新3年生)3月25日(金)、28日(月)、29日(火)、30日(水)  13:00~15:00

(新2年生)3月30日(水)、31日(木)、4月1日(金)、4日(月)  13:00~15:00 

※新2年生の30日は15:30~17:30

 

学習内容:

今年度の総復習(詳細についてはお気軽にお問い合わせください。)

 

費用:

1講座2,500円  

 

その他:

教材は当塾で準備しますので、教材費などは不要です。受講料のみです。

終了時刻は伸びる可能性があります。

 

お互い声を掛け合って、刺激し合えるのが集団で学習する大きなメリットです。仲間の姿から学ぶことも多いです。みんなで協力して、ともに鍛える春にしよう!

 

2022年03月04日

入試前日の今日にすべきこと

①いつも通り勉強を頑張る!

これは基本中の基本です。「いつも通り」というのが大切で、「前日!気合い入れていつもの倍やるぜ!」という心意気は素晴らしいのですが、これまで作ってきた自分のいつも通りのペースを大切にすべきです。勉強の時間も勉強の量も、増やす必要なんてありません。「いや、増やして頑張りたい!」という人はもちろん頑張ったらいいのですよ。「いつもより増やさなあかんかな…。不安や…。」という人は、いつも通りを貫きましょう。それでいいのです。


②何を勉強するか悩んだときは「基礎・基本」を見直す!

何を勉強するかは自由です。苦手教科をするも良し、得意教科をするも良しです。そして、過去問をするも良し、学校のワークをするも良し、塾のワークをするも良し、教科書を読むも良し、何でも良しです。どの教科も同じでしょうが、基礎・基本があってこその応用力です。入試の応用問題で力が発揮できるように、基礎・基本を確認しておくことは大切です。英語に関して言えば、何をしようか悩んでいる人は、是非単語の見直しをしてください。書く必要はありません。「読める→意味が分かる」これができるかの確認です。英語の基本、特に長文の基本は単語力です。文法も大事ですが、「現在完了= have / has+過去分詞」と覚えていても、どれだけ過去分詞を覚えているかが重要ですよね。超有名予備校講師の寺島よしき先生も「受験直前の貴重な1時間、それを単語の勉強だけに使ったって構わない。単語で始まり単語で終わる。それが語学です。」と言われています。

 

③受験票、募集要項を隅々までしっかり読み返す!

明日の受験会場はどこですか?何時から受付ですか?試験開始は何時ですか?持ち物は何ですか?大事なことがたくさん書かれています。また、中学校からもプリントをもらっている人もたくさんいるでしょう。「高校の体育館前に集合」とか「駐輪場に集合」のように各中学校で決められている人もいるはず。そういったものを確認するために、隅々まで読みましょう。

 

④持ち物の準備を怠らず!

当たり前ですが、弁当と水筒以外は今日のうちに明日の荷物は準備しておきましょう。筆記用具ですが、普段使い慣れたシャーペンと消しゴムを持って行きましょう。シャーペンだけでなく鉛筆もあれば安心ですよ。忘れてはいけないのが受験票。必ずかばんに入れましょう。上履きや体育館シューズが必要な人もいるでしょう。③でもあるように、しっかり読んで持ち物の確認をしましょう。

 

⑤明日の朝から受験会場に行くまでのシミュレーションをする!

集合場所はあそこ。集合時間は〇時〇〇分。受験会場には△△で行くから、その所要時間は□□分。これが基本となって明日の朝起きる時間が決まるはずです。当然ながら朝ご飯を食べますし、着替えや歯磨きなどもありますね。いつもより時間をかけてゆっくりと朝ご飯を食べたいところです。そう考えると、今日は何時に寝ましょうか?そして明日は何時にアラームをセットしましょうか?具体的に見えてきますね。

 

⑥暖かい格好で布団に入る!

寝れないかもしれませんね。それは緊張や不安のせい。でもそれイコールあなたが明日の入試に本気である証拠。寝れない自分イコール頑張っている自分。今までよく頑張りましたね。逃げ出したいこともあったでしょうが、よくぞここまでたどり着きました。普段自分を褒めることなんてなかなかないでしょう。寝れなくなったら自分を褒めてあげる時間に使ってください。寝れないことに焦る必要なんて無いのです。全く寝れなかったとしても、1日ぐらいなんとでもなるのですから。ただ、風邪はひきたくないので、服装には気を付けましょうね!

 

さぁ、いよいよです。我々受験生以外の人はあなたたちを応援する以外できることがもうありません。だからこそ、できる限りの応援をしています!これまでの自分の頑張りを信じて、明日全力を尽くしてきてください!

 

<保護者の皆様>

お子様は明日、15年間の人生で最も大きな勝負に向かいます。これまで親子一緒に受験に向けて取り組んでこられたと思います。本当にお疲れ様でした。だれよりも身近で心強いサポーターは保護者の皆様、家族の皆様です。明日不安を抱えて家を出るお子様もおられると思います。「今までよく頑張ったね。」とこれまでの努力を励ましながら背中を押してあげてください。あと1日、サポートを願いお願い致します。

2022年03月10日

やり方が大事なんですよ

①エビングハウスの忘却曲線

ドイツ人のエビングハウスが実験をして発表したものです。とても有名で、知っている人もかなりたくさんいるでしょう。その実験は「20分後には42%の内容を忘れている」ということで有名になりましたが、注目すべきはそれではありません。詳しくは興味のある方で調べていただいたらと思いますが、大事なことは「20分後に勉強しなおすと、58%の時間を節約できた」ということです。「20分後には42%の内容を忘れている=58%は覚えている=忘れているものを覚えなおすのに使う時間は、20分前より58%短い」ということ。エビングハウスの忘却曲線は「これだけすぐ忘れてしまうんだよ!」ということを表しているのではなく、「復習することでこれだけ記憶の呼び戻しに費やす時間などが少なくなるんだよ!」ということなのです。

 

②ウォータールー大学の忘却曲線

これはとても興味深い実験結果です。1時間の講義を受け、その講義内容の記憶に関する実験です。講義を受けた翌日に10分間の短い復習を行った場合、その記憶は前日の講義後とほぼ同じ100%まで復元できるという結果が出ています。7日後にさらに短い5分だけの復習を行った場合、ここでも100%まで記憶を復元できるという結果が出ています。これはすごい。

 

③レミニッセンス

聞きなれない言葉かもしれません。私もこれは前職時代に同僚から教えてもらったものです。記憶したものは時間の経過とともに薄れていくことが普通ですが、時に時間が経過したあとのほうがその記憶が定着し、再生できることがあるというものです。上記の①②とは反対ですが、「それわかる!」という人もいると思います。好きな歌手の歌を覚えたりするときに、何度聞いて、何度一緒に歌っても歌詞が飛んだのに、数日後久しぶりに聞くと驚くほど歌詞が頭に入っているということが、私自身かなりたくさんあります。まさにレミニッセンスだと思います。「①覚えなければいけないという焦り②疲労」これらが記憶を妨げ、「①元気な頭と体②一旦立ち止まってじっくり考えること」で記憶が定着すると考えらえれるそうです。

 

①②③を見てわかることは「一気に詰め込んでも、復習したり、時間をおいてあげないとだめだ」ということですね。①では学習後しばらくしてからもう一度すると、次は半分以下の時間と労力で済むということが結果として出ています。②では翌日にたった10分の復習、7日後にたった5分の復習で100%の復元が可能だとあります。③では焦らずに、時には少し時間をとって自分の頭を整理させてあげる時間も大切だということがわかります。

行きつくところは学習の工夫、宿題の工夫です。一気にまとめてドーンとやって、それ以外の日はしないではだめなんです。「3日間徹夜したぜ!勉強量は他のヤツには負けてない!」と思っても、負けていないのは勉強量だけで、知識や暗記の量は圧倒的に差があるわけです。そのことがちゃんとした実験結果でわかっているのです。だからこそ、毎日とは言いませんが、2日に1回のペースで勉強していきましょう。だから当塾では宿題は毎回プリント3枚です。月曜が塾の場合は火曜・水曜で1枚、木曜・金曜で1枚、土曜・日曜で1枚です。このペースでいいのですよ。ちゃんと意味があり、理にかなっているのです。

2022年03月22日

成績が上がって当然です

「先生、通知簿の評定が上がっていました!」

私はテストの答案は見せてくれるようお願いしていますが、通知簿の評定については聞いていません。聞いてもいないのに教えてくれる中学生がいました。すごく笑顔で、私も本当にうれしくなります。そんな2人について紹介します。

生徒Aさんは、英語が決して得意ではありません。本人もそれを自覚していて、何とか力を伸ばしたいと頑張っています。家での勉強も少しずつ習慣化されているようです。授業後は必ず毎回残って1時間弱補習をして帰っていきます。「さぁ今日は補習で何しよう?何かしたいことある?」と授業後に聞くと「このワークの復習ページをしていくなんてどうですか?」と自分から提案をしてきます。授業中もわかったら「わかりました!答えていいですか?」と発表までします。そこで間違っても、気まずい空気には一切なりません。それは教室の空気のおかげ、他の生徒のおかげです。間違った人を馬鹿にすることは決してありません。突拍子もないことを言うと、私も含めてみんなで大笑いしますよ。でも、もちろんおもしろい間違いを言った生徒も一緒に大笑いしています。他の生徒も臆することなく答えを言います。間違うこともありますが、だから何だという感じ。この教室の雰囲気は大切です。間違うことを恐れることは、100%成長を妨げると私は考えています。特に自分がまだ知らないことやできないことを身に付けていくには、間違いや失敗は当たり前です。トーマス・エジソンの「私は一度も失敗したことはない。1万通りの『上手くいかない方法』を見つけてきたのだ。」という言葉にも、その大切さが伝わります。①自分の力を認識している②自分から学習するべき課題が判断できる③一緒に切磋琢磨できる仲間がいる④何よりも、毎回残って勉強するほど頑張っている 当然ながら、力はつきますよ。そしてそれが学校の通知簿にも表れますよね。

生徒Bさんも、もともとは英語が得意ではなく、今もきっと自信を持ってはいないと思います。直近の期末テストも「みんなほどではないけど自分の中ではいい点数です」と言いながらテストを見せてくれました。十分とれているのです。学年の平均点は優に越えています。でもまだ納得がいかないのでしょう。土日は塾がお休みなのですが、テスト前の土日は午後から自習室として使えるよう教室を開放しています。生徒Bさんは誰よりも早く来て、ひとり黙々と勉強しています。わからない問題はすぐに聞いてきます。授業中も積極的に答えを言おうとするし、間違うことを恐れません。ここでもその授業の空気が素晴らしく、仲の良い他の数人と競争し合って取り組んでいます。間違えば悔しがり、正解すれば素直に喜ぶ。喜ぶ友達の姿を見て、次も絶対間違わへんぞと集中をあげる。①お互い刺激し合える仲間がいる②間違うことを嫌がるが、決して恐れることはない③わからない問題をそのままにしない④黙々と取り組む この生徒も成績が上がって当然です。「テスト返しの時に、先生にすごく褒めてもらいました!」とうれしそうに伝えてくれた表情がすごく印象的です。

今はまだ思うような結果が出ていませんが、近々成績大爆発しそうな雰囲気がぷんぷん漂っている生徒Cさんもいます。まだ新学期も始まっていませんが、今から中間テストが私自身楽しみです。

中学2年生、3年生全員が間違いなく力を伸ばしています。2回授業があった中学1年生も、順調に力をつけていくであろう空気と素地を感じます。小学6年生も気付けばすらすらと書ける単語が増えています。小学5年生はまさにこれからです。焦らずやっていけば確実に中学生になったら英語が武器になっているでしょう。

4月目前、みなさん新学期もその調子で頑張っていきましょうね!

 

2022年03月30日

小学5、6年生いらっしゃい!

新しい学年が始まって約1週間が経ちました。そろそろ授業も本格的に始まっていると思います。

小学5年生のみなさん、「外国語活動」から「外国語」になった授業はどうですか?楽しくできていますか?まだ1回も授業はないですか??やっぱり英語の学習で一番大事なのは「楽しいかどうか」だと私は思います。ただし!「ゲームをして楽しい」「歌って楽しい」ではもったいないのです!英語の勉強で一番楽しいのは「先生やみんなが言っていることがわかるから楽しい」「相手に自分の考えが伝わるから楽しい」、ここなのです!できる楽しさほどモチベーションアップになるものはありません。週1回だった去年までと違い、5年生からは週2回になります。英語を聞いて答えるテスト(リスニングテスト)も積極的に行われ、通知表にも他の教科と同じように評価がつきます。1学期最初のテストから点が取れ、1学期の通知表でいい評価をもらって、「やったーーー!」という感覚をぜひみなさんにも感じてもらいたいです。

小学6年生のみなさん、去年1年間外国語の授業を受けてみて、どのような感想をもっていますか?「英語は楽しい」と思えていない人、むしろ「つまらんし」「わからんし」という人、一度元井英語塾で体験授業を受けてみませんか?きっと「あれ?おもろいような気がする…」「あれあれ、なんか自分わかってるんじゃない!?」となりますよ!

今現在小学5年生は1人、6年生は3人と少人数ですが、4月になってから問い合わせや体験授業の申し込みが増えてきています。


「学校の授業は余裕でわかるよ~!」

「聞くテストも満点取れてる~!」

「体験楽しかった!絶対通いたい!」

「BBカードめっちゃおもろい!先生が『happy』って言うたら『Happy Henry has gone to Hawaii.』が頭に浮かぶ!」

「曜日も月も、もうほぼほぼ書けるで!」

「ここに通い出してから、小学校での成績が上がりました!(お母様)」

「お友達が増えてきて、嬉しいですね~(^-^)(お母様)」

 

現中学1年生も含めて、昨年8月に塾を開いてから6人しか小学生はいませんが、この9カ月ほどの間に嬉しくなるお声をたくさん聞かせてもらっています。

英語が聞ける、話せる、読める、書ける、相手の言いたいことがわかるし、こちらの言いたいことも伝えられる。「英語ができるから楽しい!」ひとりでも多くの小学生にそれを実感してもらいたいです。一緒に楽しく英語力をつけていきましょう!

と、言いながらも生徒の人数には限りがありますので、体験授業のお申し込みなどはできる限りお早めに!

 

2022年04月15日

英検が近づいてきましたね!

今年度の第1回英検までおよそ1か月となりました。

中学校修了程度と言われる3級ですが、昨年度から全面実施された新学習指導要領で、これまでは中学3年生で学習していた現在完了形が中学2年生におりてきたこともあり、1月の英検で3級に挑戦する中学2年生が増えたように感じます。3年生にとっては、この第1回目までに現在完了形は完全に学習済みです。もちろん3級は中学修了程度であるので、まだ未習事項もありますが、もう出題範囲のほとんどが学習済みです。是非積極的にチャレンジしてほしいと思います。

学生時代に英検を受けたことがあるお父さんお母さんがたくさんおられると思います。そのころから大きく英検は変わったことをご存じですか?2016年度英検からCSEスコアという英検独自の採点方法が導入され、3級にも英作文が課せられるようになりました。

CSEスコアが何なのかを説明すると長くなってしまうので行いませんが、簡単に言うと「1次試験ではリーディング、リスニング、ライティングをそれぞれバランスよく合否に反映させますよ」ということです。これが盲点になってしまう中学生が多いです。

英検3級はリスニング30問、筆記30問、英作文1問の合計71問です。何が盲点かと言うと、「英作文」です。上に書いた通り「それぞれバランスよく合否に反映させますよ」です。「英作文苦手やから捨てよう。どうせ1問だけやし。その分リスニングとリーディングで頑張ろう!」と思いがちなのですが、単純にリスニング33%、リーディング33%、英作文33%だと考えてください。たった1問の英作文に全得点の33%があるわけです。英作文が0点だと、いくらリスニングとリーディングが満点でも66%しかとれません。その点数では合格は難しいです。絶対に英作文はある程度できないと英検3級合格は難しいのです。

英作文が苦手で、嫌いな人もいるでしょう。大丈夫です。英検の英作文は対策がしやすいです。ちゃんと勉強してきた人が高得点をとれるように作られています。

元井英語塾の生徒でも英検を受ける生徒がいます。「この3級の参考書を貸してください」「この単語帳借りていいですか?」という人たちに加えて、土曜日には英作文練習に来る生徒もいます。非常に前向き。非常に良いことだと思います。

全力でサポートしますので、合格目指して頑張りましょう!年に3回しかない英検です。今回受験していない人は第2回英検で積極的にチャレンジしてください!もちろん3回とも連続で受験していくというのも素晴らしいですね!

第2回でも英作文対策はしっかりしますので、みんなで積極的に頑張りましょう!

2022年04月28日

文法をおろそかにしないで!

「I am like soccer.」「You don't from Oksaka.」「Are you play tennis?」

もう5月。中学1年生の英語の授業もすっかり本格的になっています。そして英語の学習が進んでいく中で、やっぱり多くの生徒が上記の壁に苦しんでいます。

私個人の感想ですが、新学習指導要領の全面実施によって改訂された教科書は、「どんどん会話をしながら身に付けていこう」というスタンスなのだろうと感じます。つまり、多量のアウトプット通して英語力を培うということ。私はそれは苦しいと思います。

英語はコミュニケーションのツールです。つまり、頭でっかちに知識があっても、アウトプットできなければ意味がないと言われます。確かにそうでしょう。では、アウトプット力を高めるために最も大切なことはなんでしょうか。

それは間違いなく「インプットの量」です。頭でっかちと言われようが、知識量こそアウトプットに必要な力です。

冒頭に書いた英文3つ。これは英語学習初期に立ちはだかるとてつもなく大きな壁です。動詞の知識です。感覚やノリでは絶対に克服できません。「ひたすら会話を通して覚えよう!」では不可能です。「be動詞の文なのでこう」「一般動詞の文なのでこう」「形容詞が来ているのでこう」というような確固たる知識が必要なのです。知識を得て、定着するまでひたすら訓練するのです。

私は思います。中学校の授業だけでは絶対定着しません。100%足りません。自分で学習を数多くしないと身につきません。中学校が悪いのではありません。学習内容が多すぎるのです。本来ならもっともっとここに時間をかけたいですが、それでは進度に遅れが出てきます。だから次に進まざるを得なくなります。確かに小学校での学習が深くなりました。だからと言って「この英語を見るのは初めてじゃないよね?だからもうこの程度にして、次に進むよ!」というような進み方をされると、今の段階ですでに英語が苦手になります。「中1の1学期中間テストは誰でも本気で100点がとれる」というのは大昔の話です。難しすぎます。中学1年生には過酷すぎる学習量と学習内容です。先生方の苦労ははかり知れません。

当塾には3月から勉強している中学1年生が3人います。彼らには徹底的にこの動詞の使い方の練習をやってきました。今では冒頭の間違いをする生徒はいません。4月後半から体験に来てくれた生徒が1人いますが、冒頭の間違いをしてしまい、なぜそれがだめなのかというその理由もわかりません。他の3人はスラスラできるのに、自分はできない。本当に苦しそうです。しかしその生徒に約束と断言をしました。

「大丈夫。あなたはまだ違いを知らないだけだから。必ずテストまでにできるようになっているから。」

個別のフォローアップをしながら、他の3名が踏んできたプロセスをとっていくことで間違いなくできるようになります。ただ、それには時間と量が必要なので、もうすぐにでも始めないと中間テストに間に合いません。この生徒は間に合います。

「~に興味がある be interested in」も大事です。「母音のときは an になる」これも大事です。

でも、もっともっと英語力の根っこになる文法を鍛えてほしいです。文法を蔑ろにしないでください。

当塾1年生の4人は本気で100点を狙えるよう力をつけていきます。

2022年05月08日

「カード遊びで英語力なんて…」と思いますか?


元井英語塾では小学生の授業で3月末よりB.B.カードを導入しています。見た目はトランプとカルタが合体したようなもの。絵カード64枚、文字カード64枚。かわいらしく、そしてまたツッコミどころも満載な絵ばかりで、それを見ているだけで楽しいです。このカードを使ってビンゴをしたり、神経衰弱をしたり、百人一首をしたり、坊主めくりをしたり、ここでは書ききれないほどのたくさんのゲームができます。

「ゲームっておもしろいから生徒の食いつきはいいけど、実際それがただの遊びでしかなくて、本来の目的である英語力にはつながってないことって結構、いやかなりたくさんありますよね…」と思われる方もおられると思います。その考えはいい意味で完璧に裏切られます。

 

①『この絵カードは何でしょう?』
 「Betty Botter bought some butter.」
 『ベティーボッターちゃんが牛乳を買ったら?』
 「Betty Botter bought some milk.」

②『これは何でしょう?』
 「Happy Henry has gone to Hawaii.」
 『太郎くんが北海道に行ってしまったら?』
 「Taro has gone to Hokkaido.」


上の会話、「 」は小学5,6年生、『 』は私です。

 

B.B.カードでは遊びしかしません。確認テストもしませんし、「ほら、しっかり声出さないと!」というようなプレッシャーも何ひとつありません。遊び内での約束事は「聞けた言葉があれば、真似をして言ってみる」これだけです。わからないやつは言わなくていいです。遊びなので、ノープレッシャーです。

初めはほとんど聞き取れないし、何も言えないです。「ううう~うう~う」のような何語でもない唸り声のようなものだけが続くことがほとんどです。でも3回、4回とお手本を聞いていくと「今『cat』って言ったんちゃうん?」「あれ、『3』が出てきてなかった?」と、少しずつ聞けてくるようになります。「よく聞けましたね!その通りですよ!」とこちらから伝えられると、自分の耳に自信がついてきます。自信のついた小学生はもう無双状態に入ります。5回、6回、7回と数をしていく中で「今度は『cat』のあとに『hat』があった!」「『3』の前に『thirty』が絶対あった!『33』や!」とどんどん聞こえるようになってきます。そして「ううう~」→「cat」→「cat in a hat」と唸り声からどんどん英語を話すようになります。そして気付けば①②のような中学生で学習する文章を言えるようになっています。

ここまでたった2か月ほどのことです。すごくないですか?ただ英語を呪文のように暗記しているのではなく、主語を変えたり目的語を変えたりしても、それに合わせて言いかえができるようになっています。これはその英文をしっかり理解できている証拠です。

小6にもなれば、少し恥ずかしさや照れが出てきて、カードゲームなんかするのかなという不安があるかもしれませんが、「今日もカードするやんな?!」「先生もう今からやろうよ!」「小学校の自学ノートにB.B.カードの文章書いてみようかな!」と、かなり意欲的に取り組みます。とにかく飽きません。

英検3級程度の文章までが入っているB.B.カード。小学生のうちにそれらの文章が言えるようになっていたら、文章を書いていく中学生になったときに間違いなくスラスラと理解できます。

残り少ない小学校生活である6年生。楽しく英語で遊んで、高い英語力を自然と身につけませんか?小学5年生は今のうちからたくさんB.B.カードに触れておくと、小学校卒業時の英語力はかなりのものになっていますよ。

楽しく自然と英語力が身につくB.B.カード。是非一度体験しに来てください!生徒みんなで待っています!

 

 

2022年05月27日

「おもしろくなかった」と言われました。

4月のこと。ある小学生の生徒さんが「今日は学校で月の言い方とか教科の言い方をやったよ。塾でもやって知っていたから、すごく簡単やった!」と話してくれました。

私はそれを聞いてうれしくなって、「それはよかった!スラスラできたら気持ちいいよね!」と伝えました。

「うん。でも、全部知っていたからおもしろくなかった。」と返事が返ってきました。


ガツーンと思いっきり殴られたような衝撃がありました。


わからない、できないことをずっとやり続けることは誰にとっても苦痛です。だからこそ「わかる!できる!」が大切だと思い、これまでやってきました。間違いなくそれは大切なことです。しかしながら、それが誰にとっても一番大きなモチベーションになるとは限らないということを、小学生の生徒さんから教わりました。新しい学びの無い授業はつまらないのです。自分がレベルアップする実感のない授業は苦痛なのです。「わかる!できる!」が大切なのではなく、その授業を通して「わかるようになった!できるようになった!」が大切なのだと教えられました。

元井英語塾では小学生の授業でも教科書準拠のワークを使って学習をしています。小学校で学習する内容を先行学習することで、小学校での授業を受けたときの定着度が増し、友達との会話活動やリスニング活動での負担が少なくなり、クラスを引っ張る英語リーダーになれると思い、そのワークを使いながら授業をしています。これからもそのワークは使いながら学習は進めたいと考えていますが、使い方を考える必要があります。

人間には「知りたい!」という知的好奇心があり、その欲求はかなり強いと言われています。いつの時代もテレビからクイズ番組がなくなることはなく、高い視聴率があり、なぞなぞや謎解きの本、そのようなYouTubeなども年齢問わず人気なのは、その知的好奇心のためだと言われています。

「お父さん、今日は外国語の授業があったんやで!答えてよ!『What food do you like?』」自分の子供がうれしそうに話してくれるこういうものは、その日の学校での授業で自分ができることが増え、うれしくて、楽しかったのだと思います。

最近とても手ごたえを感じているBBカード。毎回5分ほどの時間だけですが、地道に学習しているフォニックスの成果も感じます。それにチャンツを加えて、英語特有の抑揚とリエゾン、リンキング(文字と文字の自然な連結)の習得も目指しています。かなりやりたいことは盛りだくさん。そして、それらはここでだからこそできることです。実際に子供たちは、それらを使っての学習のほうが生き生きとしています。

小学校の先生方の取り組みはすごいです。英語力、意欲や興味・関心を高める工夫を常にされています。塾で「何か」に気づき、学校の授業でその「何か」がはっきりと掴めて「わかった!できるようになった!」というような共同作業ができる授業展開を目指していきたいと思います。

当然ながら、塾ならではの学習はどんどんやっていって、英語力と「英語はおもしろい!」という感覚は養い続けます!

2022年05月29日

中間テストが続々返ってきていますね!

それぞれの学年になって初めての中間テスト。みなさん結果はいかがでしたか?

当塾生たちも返却されたテストを持ってきてくれています。

毎回90点を越えてくる生徒、テストの度に着実に点数を上げてきている生徒、こちらの予想通り大爆発してこれまでとったことのないような点数をとってきた生徒など様々です。

英語が得意な生徒が高いレベルをキープして、毎回高得点をとってくることも当然うれしいですし、「本気で100点目指そうな!」とこちらもハイになります。テストの度に自信をつけていることがわかり、頼もしい限りです。

一方で、英語がなかなか思うようにいかずに苦しむ時期がありましたが、たくさん努力をして、かなりの高得点をとれるようになった生徒もいます。本当にうれしいです。塾での授業後に毎回残ってひたすら勉強し、中学校の授業でも積極的に発言するようになったと聞いています。問題をやっていても「かなりわかっている。これは中間テストで一気にいくんじゃないかな。」と思っていた通りの躍進でした。喜んでいる生徒を見ていると、私も本当にうれしいです。

ただ、全員が自分で満足できる点数をとれたわけではありません。思うようにいかなかった生徒もいます。

なかなかすぐに結果に出ないのがテストです。「こんなに頑張ったのに…」と腐ってしまう人が多いこのテスト直後。大丈夫。まだ芽は出てないけれど、確実に根っこが長く、太くなっています。テストで高得点をとるために必要な力を今精一杯根っこから吸収しています。根っこがしっかりすれば、必ず芽が出て、花が咲きますよ。それを信じて頑張りましょう!

毎回残って勉強をする生徒は上記の1人だけではありません。朝早く起きて学校に行き、1日学校で過ごした後の午後7時過ぎから9時前まで勉強し、そのあとも残って勉強するなんて本当にしんどいことだと思います。でもそれを毎週続けている生徒を見ていると、なんとか力になりたいと強く思います。

「次の授業後に残って勉強してもいいですか?」という新たな生徒も増えました。大歓迎です。自分の体と心と相談しながら、頑張ろうと思うときはいつでも残って一緒に勉強しましょう。

私は英語が苦手な生徒、頑張っても頑張っても思うようにいかない生徒の力になりたいと思い、この塾を開いています。テストの結果は学校の先生、塾講師や家庭教師、保護者などの教え方も多少はあるでしょうが、好成績の全てと言っていいほどの部分を占めるのは、その生徒自身の頑張りです。だから私は「必ず私が成績を上げてやるぜ!」みないなことは言いませんし、できません。そんなすごい力は私にはありません。

でも、頑張る生徒へのサポートには自信があります。誰にも、どこの塾にも負けません。授業後のマンツーマン補習だけでなく、家からメールで質問をしてくる生徒もいます。電話で質問をしてくる生徒もいます。大いに結構です。できる限りのことを私はします。

だからこそ、頑張っているのに思うようにいかなかった生徒を見ると悔しいし、辛いです。

でもでも、次こそはと燃えています。6月末から始まる期末テストに向けて、また全力で頑張ります。

元井英語塾のみなさん、間違いなく英語力が伸びていますよ。私が保証します。自信を持ってください。期末テストに向けて、また一緒に頑張っていきましょうね!

2022年06月09日

音読してますか??

何年も前から感じていたことですが、CDプレーヤーが無い家庭が多いですよね。今は音楽はサブスクの時代です。スマホがあればそれで聞けるのです。だからCDプレーヤーが無くても、音楽を聞くことには全く困らない時代です。

だからだと思いますが、最近の英語の参考書にはCDがついていません。英検の過去問でも今はアプリをダウンロードして、そこから聞くようになっています。そして教科書もそうなのです。上の画像を見てもらえばわかるように、QRコードがついています。それを読み取ることで教科書の英語が聞けるようになっています。便利ですねー。

ただ、こんな便利なものを全く使っていない人が多いです!もったいない!数年前の中学生は、教科書の英語を聞くためにはCDが無いと聞けなかったのです。本屋さんで売っていましたが、当然ながら結構な値段がしたのです。だから学校でしか聞けないということが当たり前でした。

今はどうでしょう!?QRコードを読み取るだけです!無料です!使わない理由が無いです!

元井英語塾では、教科書の本文の音読練習もしています。実際にQRコードを読み取って、スピーカーから音声を常に流しながら一緒に読んでいます。定期テストで点数をとるために大切なことは、教科書をやり込むことです。教科書の本文は重要事項のオンパレードです。「テスト勉強=教科書のやり込み」と言っても間違いではありません。

本文を暗記することが目標ではありません。本文を英語らしくスラスラと読め、同時に内容も理解できることが目標です。その結果自然と暗記していることもありますが、暗記できているかどうかは重要ではありません。

そのためには、数多く読む必要があります。英語と日本語は語順が違うので、なおさら数が必要です。そして、それを間違った発音やリズムでしてしまうともったいないので、お手本のために、しっかり教科書の英語を聞くのです。

小学2年生と4年生の子どもが私にはいますが、まだひらがなも全部書く練習をしていないような小学1年生の段階から、毎日必ず宿題として今でも出続けているのが「教科書の本読み」です。しっかり読めているかどうか保護者の確認欄もあります。日本人が日本語で書かれたものを読むのでさえ、これだけくり返して音読練習をするのです。外国語である英語を音読無しで身につけるなんて不可能でしょう。

「家で聞いてますよ!」という塾生がいます。それだけが理由ではないでしょうが、あるとき「長文問題得意なんですよね。みんな時間がなかったとか教室で言っていたけど、普通に読み直しができる時間がありました」と言っていました。

音読はリスニング力のアップにもつながります。良いことしかありません。どうか積極的に音読練習をしてください!

2022年06月15日

英検お疲れ様でした!

2022年度第1回英検の結果が返ってきました。

当塾生の中にも英検に挑戦した人たちがいます。

もう半年ほど前から「この英検で5級を受ける」と決めて、こつこつ頑張ってきた小学生がいます。自分のペースで勉強を続け、「難しい」と苦しみながらも、見事に合格を勝ち取りました。すごいです。本当によく頑張りました。そして、その合格の裏には、お母さんの力が大きく関係しています。

小学生にとっての英検受験には、保護者の方々のサポートがとても大事です。中学生ではそこまで必要ではありません。その理由は明白で、それは「まだ英語を言語学的に学習していないから」です。小学校で英語が始まったとはいえ、小学校での英語学習では読み書きはほぼ学習しません。日本語と英語の語順の違い、主語とは、動詞とは、そのような文法の学習もありません。「英語に慣れること」に重きが置かれているので当然です。

しかしながら、英検はそれらの力がなければ太刀打ちできません。5級には並びかえ問題もあり、文法力は必須です。そして何より全ての問題を自分で読んで解答していかないといけません。英語が読めないとだめなのです。英検に合格するための力を小学校での英語の授業だけで身につけることは不可能に近いです。だからこそ、その分をカバーしていくのが家庭学習になります。

親子の力で合格を勝ち取ったその塾生は、授業もなかった合格発表翌日に「受かったよー!」と報告に来てくれました。英検に行くまでの不安そうな表情とは真逆で、とても晴れやかな表情でした。4級に向けてゆっくりと勉強を始めていくそうです。受かったという自信、次の目標、そのモチベーションを得たことが大きな財産です。

中学生の中には受かった生徒もいれば、ダメだった生徒もいます。受かった人は2次試験対策を頑張りましょう。

ダメだった人は、スコアを見て「Reading」「Listening」「Writing」の何が弱かったのかを確認しましょう。

Readingが弱かった人は、その中でもPart1の15問に注目してください。そこでの点数が低い=単語力不足です。単語力は英検での最重要課題です。長文問題も単語力が大きく影響するので、Part1での点数が低い人は文法よりも単語力の強化が必要でしょう。Part1は大丈夫でもPart2やPart3で大きく点数を落としている人は、文章を読むことが苦手なのではないでしょうか。読解力と言われる力です。この強化には日本語訳が必要です。単語力があり、それでも文章題が取れない人は、英文を日本語訳を見ながらじっくり理解していくことが大事です。1文ずつじっくり読みましょう。理解できたら、音読をしましょう。スラスラ読めるようになるまで音読をしましょう。

Listeningが弱かった人は、当然ながらリスニング力を鍛えなければいけないのですが、その方法は英語を聞くしかありません。英検のサイトから試験の音源と原稿がダウンロードできます。それを使って聞くことです。ただ聞くだけでは不十分で、リピートしたり音読したり、覚えてしまうほど何度も言ったり、「アウトプット」が大事です。その時本当に大事になるのが「お手本通りに真似をすること」です。カタカナ英語のような発音で読んだり、変なところで息継ぎをしたりするのは厳禁です。真似をする。それがリスニング力の向上には欠かせません。

Writingが弱かった人は、とにかく簡単な、シンプルな文章を書くように心がけましょう。決して満点はとれなくても、70点ぐらいが取れる文章をまずは目指しましょう。
<2022年第1回>Do you like going to festivlals in summer?
Yes, I like going to festivals in summer because I can see fireworks. It's beautiful. Also, I can enjoy eating food and talking with my friends. It's very fun.

このようにシンプルな文章を書くことを心がけることが合格への道です。

今回受かった人もダメだった人も、また次に向かって進んでいきましょう!

 

2022年06月26日

スピーチ力がついています!

 

小学生はスピーチの練習をしています。

人前で話すというのは、年齢関係なく、ドキドキするものですよね(^_^)

そんな経験をするだけでもすごく貴重なこと。

そんな中に「いい文章を考えて、しっかり練習して、上手にみんなの前で話す!」を目指すと、英語力が一気にあがります。

「誰かに見てもらう、聞いてもらう」という活動は、自然と気合いが入りますし、適度に自分を追い込んでくれます。

 

上の写真は、「自分の大好きな教科」をテーマに行った前回のスピーチ練習のひとコマです。

①あいさつ「Hello, everyone.」
②本文「My favorite subject is 〇〇.」
③理由「I like □□.」
④□□の感想「It's fun / interesting / exciting など」
⑤お礼「Thank you for listeining.」

この①から⑤を基本的な流れとしています。
ただ、全員が同じではおもしろくありません。
だから、①と②の間に「何か聞く人が『おっ?』と感じるような文章を入れよう!」という少し難しい課題を加えました。

「Do you like sports? あなたはスポーツが好きですか?」
「What's the good point of your favorite subject? あなたの大好きな教科のいいところは何ですか?」
「Are you good at speaking English? あなたは英語を話すことが得意ですか?」
「Do you like experiments? あなたは実験が好きですか?」
「My creativity is great. 私の創造力はすごいです。」

4人が質問を入れています。
この方法は結構簡単でありながら、聞いている人からすると「あなたは~ですか?」と聞かれることで、そのスピーチが「自分のこと」「自分に対してのスピーチ」になり、感情移入しやすくなります。

「私の創造力はすごいです。」のような、結論につながる文章を入れるのも面白いですね。
「だから図工が好きです。」というきれいな流れができます。

このようないいアクセントにもなる「つかみ」が、個性的なスピーチにするポイントだと思います。

 

最初はもじもじしていた小学生も、数をこなしていくことで

「間違えた!もう1回最初からやる!」

というようにどんどん積極的になっています。

これからは「聞く側のポイント」も考えていきながら、もっと充実したスピーチの時間にしていきます。

 

今やっているこの活動は、夏休み中に行う「My Favorite ~私の大好きなもの~」のスピーチの練習です。
そのスピーチは、画用紙1枚に絵や写真、その他素材などを添付たものを見せながら行う「Show and Tell」を予定しています。
「お菓子」「アニメ」「キャラクター」「スポーツ」など、各自で決めて、練習してきたことを実践できるようにしていきます。

すごくいいものができそうで、今からすごく楽しみです!

2022年07月07日

夏休み、何する?

1学期が終了しました。長いようで短い夏休みのスタートです。

夏休みは当然ながら学校がお休みです。学校がお休みということは、授業がお休みということ。つまり、8月が終わるまで、教科書が先に進まないということです。

これって、チャンスなのですよ!
何のチャンスかわかりますか?

そうです、復習です!

毎日学校があって、毎日授業があると、どんどん新しい内容を勉強していきます。その内容についての宿題が出たり、テストがあったり、つまり、どんどん先に進んでいき、後ろを振り返る時間がなかなかとりにくいです。

学校がお休みの今こそ、授業が進まない今こそ、まさにこれまでの復習をする絶好の機会です。

 

<小学生>

1学期のUnit1からUnit3の範囲を教科書を見ながら思い出しましょう。教科書の絵を見て英語で言えますか?おうちの方とゲーム感覚でその絵の英語を言い合ったりして復習してみましょう。

5年生は①1月から12月まで ②曜日 ③学校で勉強している教科 ④〇時□分という時刻
これらが英語で言えるようになっておきましょう。他にもたくさん学校で勉強しましたが、今はそれらができていれば大丈夫です!

6年生は①出身地 ②得意なこと ③大好きなもの、大好きなこと ④たくさんの施設名 ⑤I wantを使った表現
これらをしっかり確認しておきましょう。

5年生も6年生も、「自分のことが英語で言える」ということが一番大事です。それを意識して復習しましょう!

 

<中学生>

 

上のグラフをご存じですか?

これはカナダのウォータールー大学で発表された研究結果です。

1時間の講義を受け、その終わった直後の知識を100%とします。当然ながら、その知識は時間とともにどんどん忘れ去られていきます。それが黒の曲線です。

しかし注目すべきはオレンジの曲線。Day2とは「2日目」ということですが、前日の1時間の講義内容を10 minutes、つまり10分間復習をすると、その知識がほぼ100%まで復活します。

その後また忘れ去られていきますが、その曲線は明らかにゆるやかになります。Day7、7日目にまた講義内容を復習しますが、今度は5 minutes、5分だけになっています。しかし、また知識は100%近くまで復活します。

そしてまたさらにゆるやかな曲線で忘れ去られながらも、Day30、30日後に再度今度は2-4 minutes、2~4分だけ復習をすることで、また知識が100%近くまで復活します。

これでわかったことは、『知識の定着は短い期間での振り返りが重要』ということです。

Aさん…月、木2時間ずつの塾だけ勉強して合計4時間
Bさん…金曜日だけ一気にため込んだ内容を4時間勉強して合計4時間
Cさん…月、水、金、日でそれぞれ1時間ずつ勉強して合計4時間

それぞれ学習時間は4時間ですが、研究結果を参考にすると、一番知識が定着するのはCさんということです。

ただ、大事なポイントは「短い期間で振り返ること」であって、月曜日に比較級、水曜日に不定詞、金曜日に3単現のようなバラバラなことだけではダメなのです。月曜日に比較級をしたのなら、水曜日にもう一度軽く比較級の復習をしてから不定詞の学習をしましょう。また金曜日は不定詞の復習を軽くしてから3単現にいきましょう。そして、また月曜日あたりで不定詞の復習プラス、もっともっと短時間でいいので1週間前に学習した比較級の復習をしましょう。

「せなあかんことがどんどん増えていくやん!」と思いますが、いえいえ、グラフを見る限りでは「2日目、7日目、30日目」しかないのです。当然それぞれ得意、苦手がありますし、みんなが同じようにいくとは限りませんが、でもそんなことを試しながら勉強できるのも夏休みならではですよ。

長くて短い夏休みです。レベルアップして9月を迎えましょう!

2022年07月22日

長文の勉強で感じていること

私は英検1級取得に向けて勉強をしています。

単語の穴埋め、長文、ライティング、リスニングとありますが、今は自分自身の長文読解力の強化を中心に毎日勉強をしています。しかしながら、自分には英検1級の長文は難しいです。文章内の単語はパート1の穴埋め問題ほど難しくなく、準1級程度の単語力があれば十分対応できると思います。

私が難しいと感じているのは2つ。1つ目は単純に文構造が複雑で、内容理解に時間がかかる文章が多いということです。1文自体がとても長く、1文だけで4行ほどにわたっている文章も普通にあります。それほどの長さの文になると、関係代名詞や関係副詞が複数使われており、その1文内に動詞が3つとか出てきます。英語の基本中の基本である「主語と動詞」の見極めが難しくなると、当然ながら読み取ることも難しくなってしまいます。

2つ目は、これはごくごくシンプルで、書かれていることが日本語にされても内容がわからないということです。英検1級の長文問題のテーマは多岐にわたっていて、とにかく自分が苦手な科学分野の問題になると、何を言っているのか全くわかりません。

「生物システムは分子や細胞など、その他にも様々な観点からアプローチすることができ、様々な構成要素とレベルの相互作用は必ずしも明白であるとは言えないが、神経システムでの化学的作用と生物的作用の結果として人の意識が生じる場合のように、システム全体の機能のしかたに大きな影響を与える可能性はある。」

この文章が英語で書かれていて、全く英語では書かれていることが読み取れず、日本語訳を読んだものの、それすら全くわかりません。正直なところ、このような文章題が出るとやる気が一気になくなります。

この上の例のような文章は毎回あるわけではありませんが、でも書かれているテーマが難しいので、幅広い知識がない人には読みづらいです。私はまさにその1人。

そんな文章題に時間制限まであるわけですから、かなりきついです。自分も時間を計ってやっていましたが、焦りも加わってなおさら点数が下がります。

だからこそ、もう考え方を改めました。「ただでさえスムーズに読めていないのに、時間制限かけて読めるわけがない。じっくり時間関係なく読んだらいいんじゃないのかい?」という考え方にシフトチェンジしています。

それをし始めてから、長文問題に取り組むことが楽しくなってきたのです。読む文章をコピーして、難しい文章は主語と動詞を確認し、関係詞句などは<>でくくったりしながら精読をしています。わからない単語があった場合はひとまずすぐには調べず構文分析が終わったあとに意味を推測しながら辞書で調べて確認しています。目標解答時間が25分などの文章題も1時間ほどかけて読んでいくこともあります。それほど時間がかかる自分には英検1級はまだ夢の話なのでしょうが、でも時間が関係なくなれば、自分自身で読めることに気付いたのです。「へぇ~そういうことね」となるし、確信をもって答えを選べる問題が増えました。「オレ、読めてるやん」と自信にもなります。

英検も入試も普段のテストも、必ず時間制限があります。だから時間を無視してやっている今のままではだめなのはわかっています。しかし、今はまだ本番ではありません。やればやるほど「難しいなぁ~自分には無理や」と自信を無くすような勉強方法よりも、今のスタイルのほうが楽しいですし、「よし、また今から1つだけ文章題やろう!」という気になります。

続けることが大事です。そのためには「続けられる量を続けられるレベルで行うこと」が大事です。

スモールステップが大事です。「今日も階段を一段上がった」これを積み重ねていきたいです。

夏休みも後半戦ですね。受験生のみなさんも、本番はまだしばらく先です。その時の力を今すぐつける必要って無いですよ。

2022年08月16日

My favorite ~私の大好きなもの~


小学6年生では、上記のテーマでスピーチ活動を行いました。

それぞれで紹介したいものを決め、それぞれで文章を考えました。

「Hello, everyone. こんにちは、みなさん。」から始める。
「My favorite 〇〇 is ~」で自分の好きなものを紹介する。
「Thank you for listening. 聞いてくれてありがとうございました。」でスピーチを終える。
この3つの「型」は統一しました。

よって、基本的なスピーチの入りは

Hello, everyone.
My favorite 〇〇 is ~.

になります。

当然これでも問題ないのですが、みんながみんな同じではつまらないですね。

読書感想文などでも同じでしょうが、相手に「おっ!?これおもしろそう!」と印象づけ、「聞きたい!」という姿勢を作ってもらうためには、最初のフレーズが肝心です。つまり、「Hello, everyone.」のあとに何を言うか、どんな一言=「つかみ」を言うかを考えて原稿を作成しました。


Hello, everyone. I like books.私は本が好きです。
Hello, everyone.Do you like sports?あなたはスポーツが好きですか?
Hello, everyone. Do you like anime?あなたはアニメが好きですか?
Hello, everyone. What snack do you like?あなたはどんなお菓子が好きですか?
Hello, everyone. Do you like Nohara Family?あなたは野原一家が好きですか?

それぞれがよく考えて、いい「つかみ」からスピーチを始められました。。

 

「表現力の育成」が求められている教育現場。

スピーチやプレゼン、グループ討議、レポート作成など、今では全ての教科でと言っていいほど意識されています。

自分の思いを、自分の言葉で、自分の文字で表現する。
そして、それを相手に伝える。

コミュニケーションツールのひとつである英語こそ、その力の育成にもってこいです。

しかし、これはひとりではできません。

聞いてくれる仲間がいること、一緒に頑張ってくれる仲間がいることが必要です。

これからもそんな仲間たちと一緒に、みんなで成長し合っていきましょうね☆彡

 

2022年08月25日

英検1級

2022年度第2回英検1級を受けてきました。

当たり前ですが、勉強をして受験をしないと合格できるような試験ではありません。
ブログも1カ月以上放置していましたが、その分勉強をしていました。

解答速報を見ましたが、まず間違いなく不合格です…。

得点率70%を目指していたのですが、届きませんでした。
60%でした。

たった半分ちょっとの正解率です。
これは低い。
「惜しかったーーー!」とも言えない結果です。

英語講師として情けない結果です。
「信頼」「英語力」「指導力」を自ら失墜させるこの結果。
そしてこれをブログに載せる。
「それってどうなの?」と思います、自分でも。

しかし、どのような結果であれ自分で受け止められるよう取り組んできました。

また、それを塾生にも伝えられるよう覚悟を持って勉強してきました。

勉強し始めた6月末は、単語や熟語問題は全滅。
長文は数問正解したとしても確信がなく、「これかな?」程度の読解力。
ライティングは全く書けない。
リスニングは勘。

20%ぐらい正解しましたが、実力でとった正解は5%ほどでした。
合格率なんて間違いなく「E判定」でしょう。

逃げたくなりましたが、今回逃げたら自分は一生頑張らない、英検1級に挑戦することもないと感じ、頑張ることを決心しました。

 

当日試験会場に行くと、とても驚いたことがありました。

それは、自分の親世代の方が多数受験されているということです。

英検1級は、すでに取得済みでも定期的に受験する、という方が一定数おられます。

私の左前におられた方は、きっと自分の父親より高齢です。
70才を優に越えた方だとお見受けしました。

スマホの英語学習アプリで勉強する人、ワイヤレスイヤホンで何かを聞いている人。

試験開始前の最後の勉強は、受験生全体としてかなりデジタルになっています。

そんな中、その方がメガネをおでこにかけて見られていたのは、くたくたになった単語帳らしきもの。
机上には昔ながらの緑色の鉛筆が2本。

その姿に背中をバチーンと叩かれ、「お前も頑張れ!」と勝手に激励された気でいました。

 

結果は残念でしたが、5%だった自分が60%までとれるようになったと前向きに考えられています。

70%を越えることができれば、一気に一次試験合格が見えてきます。

6月の自分では「お前が英検1級目指す??無理ムリwww」でした。

でも、今の自分なら「次は狙える!」「英検1級目指しています!」と言ってもおかしくないレベルまで来れたと感じています。

 

受験で有利になるため、自分に箔をつけるため、高い英語力証明のため、留学のため。

英検に限らず、TOEICやTOEFL、GTECなどを受験する人にはそれぞれの目的があります。

私は「自分に自信をつけるため」に、英検1級を目指しています。

合格できたら自分に少し自信が持てるようになると思うのです。


小学生、中学生、高校生、浪人生など、受験生のみなさんも勝負は1月~2月ですね。

私もみなさんに乗っかって、1月の勝負に向けて、また頑張ります!

 

 

 

 

2022年10月10日

辞書を引こう!

中学生の塾生を見ていて最近すごく思うことがあります。

それは、文法問題がすごくよくできるようになっているということ。

最近の文法項目で言えば、
中学1年生なら現在進行形や3単現、
中学2年生なら比較級や最上級、SVOOやSVOC
中学3年生な関係代名詞(主格、目的格)

本当によくできるようになっています。(塾でも宿題でも繰り返し鍛えまくっているので、当然ではあるのですが。)

それと同時に思うこと。

それは、知らない単語が多いということ。

当然ながら、日を重ねるにつれて新しい単語が増えてくるので、単語量としては中学3年生が一番多いです。

中学2年生は新しい文法項目がとても多いので、文法も大変なうえに新出単語も多くなってきています。

中学1年生も2学期に入ってから、初めて見聞きする単語が増えてきたと思います。
1学期の間は小学校で使ってきた単語やカタカナになっているような単語が多かったはず。

よって、どの学年もわからない単語が増えてきたはずです。

それは全く悪いことではありません。

初めて見た単語をその場で覚えてしまうなんて不可能です。

そもそも人間の脳は、覚えて間もないものが本当に記憶として残しておくべきものかどうか確認するために、必ずそれを忘れ去り、再度それを覚え直していくことで、脳が「なるほど、何度もこうやってこれを覚え直しているということは、これはちゃんと記憶に留めておくべきことなんやね。」と認識し、定着をすると聞いたことがあります。

つまり、必ず忘れるのです。
それは全然問題ないのです。

ただ、覚えなおすことをしないと、単語力はつきません。

しっかり自分で覚えなしていきましょう。

この「自分で」というのがとても大切なポイントです。

文章を読んでいて、わからない語に出くわした。

そのときに教科書、(電子)辞書、スマホ、タブレットなどなど、調べる手段は複数あります。

これらを使って「自分で」調べるのです。

してはいけないのが「すぐにその文章の日本語訳を見る」と「知っている人に聞く」です。

日本語訳を見ることはすごく大事なのですが、自分で調べて、「こんな意味かな?」と自分で読み取ってから、もしくは「全部わからない語は調べたけど、意味が上手につながらない…」というときに日本語訳を見るようにしましょう。

そうすることで、その文章の理解度が全然違いますよ。

「知っている人に聞く」というのは、自分で調べているわけではありません。

他力本願、人に頼って甘えているだけです。

 

結局のところ、どの分野の学習でもそうですが、「自分でする」ということが大切です。

単語に苦しむ人は、わからない語が出てくるたびに辞書を引く、自分で調べる。

それをくり返すことで、脳がちゃんと覚えてくれます。

あれだけ難しい文法を使いこなせるようになっているのです。

単語が覚えられないわけがない。

 

言語を学ぶということは、単語学習に始まり、単語学習に終わる。


 

2022年11月01日

寝返りと勉強返り

お笑い芸人ロザンの2人。

右側の宇治原さんはクイズ番組でよく見かけますね。

今回紹介したい話は、宇治原さんではなく、左側の菅(すが)さんです。


タイトルの「勉強返り」というのは、聞きなれない言葉だと思います。

これは菅さんが言っていた言葉です。

何年前のことでしょうか、きっと私がまだ学生時代のことだと思います。

新聞にロザンの2人が勉強法について語っていたページがあったのです。

宇治原さんは京都大学出身ということは有名な話です。

菅さんも公立大学である大阪府立大学に合格されていて、たくさん勉強して、たくさん努力をされた方です。

その菅さんの話の中に「勉強返り」というものがありました。


寝ているときに人間は自然と寝返りをうちます。
これはきっと寝ているその姿勢が苦しくなったり、もっと気持ちよく寝ることができる姿勢を探しているのだと思います。
これって勉強にも当てはめることができると思います。
自分のいつもの勉強場所、例えば机であったり、リビングであったり、そこでの勉強に集中できなくなったら、勉強しやすい環境に移動する、つまり「勉強返り」をするんです。
こたつで、ダイニングで、廊下で、玄関で、場所は自由です。
「あっ、この問題、玄関でやったやつと同じや!」と、学習場所から知識が蘇ることもありますよ。


すごくおもしろいと思いませんか?

私自身、毎日英語の音読をしているのですが、同じ文章を何度も読んでいると、途中から集中が切れることがあります。

そんなときはまず立って音読をします。

それでもイマイチなときは、場所を変えて音読をします。

日の当たる窓側、玄関、階段の踊り場、冷蔵庫の前など、どこで読むかは自由。

不思議ですが、それだけで集中力が戻ります。

環境はそれだけ大事ということですね。

 

「勉強返り」です。

集中が切れたら、是非一度試してみてください!

 

2022年11月10日

自分にもっと〇〇を

東京ヤクルトスワローズの村上選手です。

令和初の三冠王、史上最年少での三冠王です。
ホームラン数も歴代日本人最多を更新しました。

村上選手が今年打ったホームラン数は56本。
これまでの日本人最多ホームラン数は、1964年に王貞治選手が記録した55本。
実に58年ぶりの日本人記録更新でした。

 

そんな村上選手が今日11月14日(月)に記者クラブで今年を振り返っての会見をしていました。
たまたまYouTubeを見たらライブで記者会見がされていて、見ていました。

 

その会見で、ホームラン数についての「後悔」について話していました。

50号ホームランを打ってから、村上選手は「自分はあの王選手の記録に並べるかもしれない」と思ったそうです。
そこで村上選手は、自分の目標を「王さんの記録を越えること、あと5本ぐらいホームランを打つこと」と設定したそうです。
「60本だったり、61本だったりと違う目標を立てていれば、また違う結果だったのかもしれません。そこが後悔です。」

それを聞いて、「なるほどな~」と思いました。

 

それ以上に「そういうふうに自分の気持ちをもっていくのか」と勉強になったことがありました。
それが下の言葉です。

 

「もっと自分に〇〇していれば」

 

この〇〇にどんな言葉が入るでしょうか。

「厳しくしていれば」が頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
言葉がうまく合いませんが、「プレッシャーをかけていれば」「追い込んでいれば」なども浮かびやすいかもしれません。

 

村上選手の言葉は「期待」です。

 

これを村上選手の口から聞いたとき、すごく前向きな気持ちになりました。

「できるようにならないといけない」「こんな結果を残さないといけない」ではなく、
「できるようになれるんじゃない?」「こんな結果を残せるんじゃない?」という自分への期待、わくわく。

そんなふうに先の自分に期待をしながら取り組めると、しんどいことも楽しくなるのでしょうね。

 

私自身にも目標がありますが、最近は目先のしんどさだけに気持ちがいきがちです。
だからしんどいです。

でも、今日からまたリフレッシュして頑張れそうです。

 

2022年11月14日

中1英語はやっぱり大変です…

夏休みがあけて、学習塾で英語教育に携わっておられる方がSNSで投稿された内容が、英語教育界をざわつかせました。


「夏休み明け9月のテストで、30点をとれない生徒が3分の1いた。」


本当に本当に中学1年生の英語、大変なのです。

2021年度から新学習指導要領に則った中学校での英語の授業が始まりました。

とにかく大きく変わったことは「単語の量」です。
とんでもない量です。

「単語は暗記分野だから、結局は個人で時間と労力をかけてやれば誰でもできる。」

そう言われてしまうとそうなのですが、中学1年生の4月から一気にあの量をこなしていくのは酷です。

新しい人間関係の中での気疲れがあり、小学校よりも授業時間が増え、部活動が始まれば朝が早くなり、帰りが遅くなります。
土日や祝日も部活動があり、明らかに心も体も疲れる中学1年生の4月と5月。

できる限り負担を少なくしてあげたいと誰もが思うのですが、英語の教科書を開くと、そこには早速大量の単語が載っています。

曜日、月、各教科、習い事、そして起きてから寝るまでの1日の流れを表している英語。
これらは中学校での勉強が始まる前のウォーミングアップのようになっています。
そして、それらは「小学校で学習済」であり、「もうすでに知っていることが前提」として教科書は構成されています。

その量もさることながら、その単語の難度も上がっています。

塾生のお母さんと話をしていた中で、「英語の教科書、難しくなってますよね!?高校生のお姉ちゃんが中1の教科書を見てびっくりしていました。『souvenir』なんて高校の教科書に出てきたと言っていました。」
「souvenir」は「おみやげ」という意味ですが、これが中1で登場します。

 

このように、単語が多くの中学生を苦しめています。

しかし、植物が大きくなるためには長く、強く、そしてたくさんの根っこが必要なように、英語力を伸ばす根っこは「単語」であることは間違いない事実なのです。
大事なのです。

だからこそ、中学1年生のみなさんの中で「英語がわからない」となっている人は、教科書に載っている新しい単語を見て「それが読めて、意味が分かるか」を確認してみてください。
書けるかを確認する必要はありません。

きっと、「英語がわからない」となっている多くの人が、単語が身についていません。
つまり、英語が苦手になってしまった最大の理由は、単語力にあります。
(「中1の1学期からこんな一気に単語が出てくるのってどうなの!?本当に良いことなの!?」って私は思うのですよ…。)

単語がわかるようになれば、英語はびっくりするぐらい一気に伸びだします。
これにはちゃんと理由があります。

 

英語は順番がはっきり決まっているからです。

 

「私は・公園で・サッカーを・する」
「私は・サッカーを・公園で・する」
「サッカーを・私は・公園で・する」
「公園で・私は・サッカーを・する」

日本語は言葉の位置が変わってもの、「て・に・を・は」が正しければ意味が通じます。
この「柔軟さ」が日本語の便利さであると同時に、日本語学習者にとっては難しさでもあります。

しかし、英語はそうではありません。

「私は・する・サッカーを・公園で」
これだけです。
もちろん例外はありますが、例外なんて出てきた時に知ればいいのです。

「私は・する・サッカーを・公園で」
主語が来て、動詞が来て、目的語が来て、場所を表す語が来るのです。
これしかないのです。

つまり、単語を覚えられたら、あとはこの順番に当てはめていけばいいだけです。
日本語のように話す人によってその語の順番が変わるなんてことはありません。

単語がわかるようになれば、絶対できるようになります。

 

中学1年生で英語がわからなくなっている人は、教科書の単語を初めから覚えていきましょう。
単語がわかるようになれば、読める文章が増えます。
それがあなたの「自信」になります。
自信を持った人間は強いです。
この冬は単語力強化に集中してみてはどうでしょうか。
大丈夫、あなたの英語力は今から伸びていくのです。

小学6年生のみなさん、小学生のうちに、特に「動詞」をひとつでも覚えましょう。
間違いなく4月からのあなたを助けてくれます。
学校の自主学習ノートに英語を書いてみる日を作ってみてはどうでしょうか?

2022年11月26日

「英検4級ってどんな感じですか?」

とある生徒のお話です。

 

その生徒は「英語が苦手」ということで入塾してくれました。

問題を解いている様子を見ていると、苦しそうな場面が多くありました。

誰でもそうですが、自分にはできないとわかっていることをやっているときに「楽しい!」と感じることなんてありません。

その生徒も、始めのうちは暗い顔が多く、つまらなそうでした。

しかし、その生徒が立派なところは、毎回残って勉強をして帰ります。

こつこつひたすら続けています。

そして、少しずつ力がついてきて、今では平均点を優に超える点数をコンスタントに取れるようになっています。

頑張っても頑張っても成果がテストの点数にあらわれず、むなしく感じることもあったと思いますが、それでもこつこつ続け、ちゃんとその頑張りが目に見える形で出はじめました。

 

5月に私から「10月にある英検で、5級を受験しなさい!絶対に!」と強制されました。
(西脇市は素晴らしい町で、中学生は毎年1回分の英検受験料を全額市が負担をしてくれます。)

 

結果は合格でした。

過去問や予想問題をしても何の問題もなく合格圏内でしたので、何の驚きもありませんでしたし、むしろこの力があるのに不合格になることのほうがおかしいと感じていました。

そんな中でも私が英検を受けるよう強く背中を押したのは、この生徒に自信を持ってほしかったからです。

英検は「〇〇点」という点数だけで終わる定期テストと違い、「合格」か「不合格」が出ます。
合格者には合格証明書がもらえます。

この「合格」という言葉は、ものすごいパワーワードです。
とても嬉しい言葉であり、自信を与えてくれる言葉です。

 

「先生、英検4級ってどんな感じですか?興味があるんです。」

先日、突然そのように話してくれました。

その日の授業後の居残り勉強で、英検4級の問題を数問解きました。

もちろん5級よりずっとずっと難しいです。

まだ習っていない文法も単語もあります。

「どう感じるかな。無理やと思うかな。」と思う私に、

「as ~ asとか出るんですね!これ、できるやつがたくさんあるっぽい!」と返してくれました。

 

英語が苦手で入ってきた生徒です。

今でも苦手と思っているかもしれません。

でも私は思います。

あなたはもう英語が苦手ではなくなっていますよ。

2022年12月07日

2023年始動!

新年あけましておめでとうございます。

あっという間に2022年が終わってしまいました。
みなさんにとって、2022年はどのような年であったでしょうか?

私自身もたくさんのことがあった1年で、一言では言い表せないのですが、一番感じていることは「英語で苦しんでいる生徒の気持ちがわかるようになった1年」ということです。

私は昨年の6月に英語の勉強を再度始めました。小学生や中学生にどのように英語を教えることが効果的であるのかはこれまでも多くの講習を受けてきましたし、今でも考えていますが、このような「指導法」「教授法」ではなく、自分の英語力をあげるための勉強をしています。

英検1級受験はその例で、私の2022年での大きな大きな反省であり、挫折であり、そして成長と収穫を与えてくれました。

 

英語のリーディングについてですが、中学生が学習する内容は当然ながら私にはわかります。
高校入試問題も間違いなく満点が取れます。
毎年解いて満点を取っているので間違いありません。
これは全ての中学校教師、高校教師ができることです。

しかし、英検1級の問題はどうでしょうか。
また、英字新聞、英語版のニュースサイトの文章が全てすらすらと読めるでしょうか。

それはなかなか難しいことだと思います。

見たことが無い単語もたくさん出てきます。(英検1級の単語はネイティブでもわからないものが普通に出てきます。)
文量も多く、分詞や関係詞でつながれた複雑な文章も多々出てきます。

私自身、英検1級の単語は難しいし、文章も複雑でなかなかすぐにわからないものがあります。
解説を読んでもなお「???」となることもあります。
たったひとつの文章を理解するのに40分かかったこともあります。

そのような学習をしていく中で「英語が苦手な生徒は、今の自分のような感じなんやろな」と感じるようになったのです。

これは私にとってとてつもなく大きな収穫でした。
その理由は2つです。

 

1つ目は、生徒の気持ちがわかるということです。

英語がわからなくて悔しいし、焦るし、不安になるし、情けなく感じることがあります。
やればやるほどできなくて不安になるから、苦手から遠ざかりたいときだってあります。

そしていつの頃からか、「逃げとるからできないままなんや!」ではなく、「できないから逃げ続けてしまう」とこれまで以上に強く考えるようになりました。

できるようになるとそれが苦ではなく、楽しいものに変わっていく実感が私の中でありました。
だから、できることを伸ばして、難しいものに挑戦していく力と自信をつけていくことが大事だと今は感じています。

根性論と人の心理を違います。

 

2つ目は、自分がまさに今実践している勉強法を教えられるということです。

私はこれまでに何人もの生徒から「単語が覚えられません。どうしたらいいですか?」と聞かれてきました。
また、「長文の練習法って何がいいですか?」「リスニングの鍛え方って何ですか?」なども何度も受けてきた質問です。

当時の私なりに一生懸命考えてアドバイスをしてきましたが、「それで絶対に力がつく?点数や合否にあらわれる?」と聞かれると不安になります。

でも今は確実に「こうすれば伸びる!」とアドバイスができます。

その理由は、自分が2022年にその勉強方法で単語力、読解力や速読力、リスニング力を伸ばすことができたからです。

自分が実感している方法なので、自信と確信を持って紹介できます。
これは指導者としてとても大きな財産になりました。

 

私の英語の勉強は2023年も続きます。

英検に受かろうが落ちようが、これからもこつこつと地道に続け、英語を勉強し続ける指導者でいたいと思います。

2022年の元日は「頑張る子供のコーチのような存在になりたい」と願い、1年のスタートを切りました。

1年たった今もその思いは全く同じであり、コーチとしてのレベルをもっともっと上げ続けたいなと強く感じています。

来年の今、自分がどうなっているのか想像すると、楽しみでなりません。

みなさんも1年後の自分を想像して、いいスタートを切りましょう!

今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2023年01月01日

英検1級(2回目)

1月22日(日)、2022年度第3回英検を受験してきました。

前回撃沈した英検1級。
前回は本当に力がなく、まったく何もわからないところからのスタートでした。

たくさん準備をして当日を迎えましたが、壁はあまりに高く、完敗であった前回受験でした。
「受けることに意義がある!」とも考えていた初受験であり、実際に受けたことでたくさんの学びがありました。
やはり、行動することは大事だと感じる初受験でした。

2回目の今回は、単語もたくさんわかるようになり、長文問題も読めるようになり(前回よりは、です…)、英作文対策もたくさんんしてきたので、「受かりたい!」と強く思い受験をしました。


結果は「撃沈」です。
いや、「大撃沈」です。


英検だけでなく、学校での定期テストや小テスト、模試、採用試験などこれまでそれなりに「テスト」を受けてきましたが、自分史に残る撃沈具合でした。

初受験だった10月は、問題を解くのが遅すぎで英作文の時間が少なくなりました。
英作文は英検合格の一番のカギと言っていい分野なので、そこでの時間がしっかり取れないというのはかなり結果に影響します。

その反省があったので、今回は初めに英作文をする作戦でした。
これが見事なまでに仇となりました。


開始と同時に英作文のテーマに目を通しました。

「Agree or disagree : Industrialization has had an overall beneficial effect on humankind.」
(賛成か反対か:産業化・工業化は人類にとって総合的に有益な影響を与えている。)

産業化・工業化については全く考えてきておらず、それどころか「産業化って何?どういうこと?」となりました。
開始30秒経たないうちに完璧に思考が止まってしまいました。

しばらく考えていたと思いますが、産業化ということがわかっていない自分にとって、それが有益なのかどうかの意見を書けるわけがありませんでした。

作戦を変えて一番最初の問題から解き始めましたが、もう常に「産業化?工業化?どうしよう…」が頭の中から離れず、何を読んでも全く頭に英語が入って来ない始末。
試験中にここまでパニックになったことは人生初で、どうしたらいいのかまったくわからず、そのまま100分が過ぎ、気づけばリスニングも済んでいました。

試験後、自分の車の中で本当に辛くて泣きそうになりました。

家に帰り、夜になると複数の人が解答速報を公開してくれます。
一応見てみたのですが、自分がどの答えを選択したのかチェックを入れていない問題が多数あり、自己採点すらできない始末。
英検受験で自分の答えを問題用紙にチェックしていないなんてあり得ないことです。
そんなことが自分に起こる、自分がいかにパニックになっていたのかがそこからもわかりました。

SNSでは「今回のライティングのテーマは書きやすかった」「自分の得意分野だったからすぐ書けた」「85%は固い」というものが多く、自分の無知さ、そして準備不足差を痛感させられ、また気持ちが落ちました。


1回目の受験と違い、今回はもっとたくさんの時間を使い、当日を迎えました。

過去問でも合格圏内に入れることも増え、決して合格率のほうが高いとは言えない力でしたが、「合格を狙える力」にはなっていたと思っていました。

それがこんなことになり、自分のこれまでの取り組みは何だったのかと虚しさでいっぱいになりました。

しかし、力が伸び切っていない原因が自分の中でははっきりわかっていました。
しかも、それは英検当日を迎える前から「もっとこうしていればよかった」とさえ感じる日々でした。

それは「計画のしかた」です。

私はこれまでの全ての試験で「このワークは1日10ページやろう!そうすれば10日後にはこのワークが終わるから、次2週目は7日で終わるようにペースアップしよう!」のように、常に「量」で計画を立てて勉強をしてきました。
しかし、これは「量をこなすこと」に焦点がいき、「力を伸ばすこと」への意識がうすれやすくなります。
量で計画を立てることも有効ではありますが、もっと大事なことは「10日後にこのワークが終わる」ではなく、「10日後にこんな力をつけておく」を計画することなのです。
これを私は12月半ばに教わりました。
英検まで1ヶ月。
今までの自分のスタイルを崩すことのほうが怖くて、結局量での計画のまま当日を迎えましたが、「これだけやった」という自信は得たものの、自分の強みや弱点が何なのか、全く分析できないままでした。


翌日、手持ちの問題集なので落ち着いて自分の力を測ってみました。
ざっと問題を解いて感じるのは、「単語・熟語力はきっと合格圏内」ということです。
弱点は明らかにリスニングです。
ひどい。

それなのにずっとずっと大量の時間を単語・熟語に費やし続け、リスニングには使っていませんでした。
これでは合格は無理です。

英作文も同じ。
まずは過去の出題をしっかり確認し、知識を「日本語で」増やしていくことから始めます。
産業化についても自分の意見が持てるように勉強します。

 

6月の受験に向けて、2週間ごとに自分がこうなっていたいという力を具体的に設定しました。
それに向けて必要な演習問題数、ページ数などを計画し、実行しています。

その勉強量が予定通りに消化されていませんが、これはその問題の理解や発話などが自分の納得いくまでのものになるまでに予定より時間がかかっているからであって、これは予定とずれても全く気にしていません。
量はどうでもよく、大事にしたいのは英語力の伸びです。

6月に向けてしっかり道筋を立てて頑張ります。

入試を迎えた中学3年生のみなさんと一緒に合格したいと思い、今回の英検に臨んだのですが、情けない結果になってしまいました。

この悔しさを忘れずに、こつこつと着実に伸ばしていきたいと思います。

そして、6月は絶対に受かって見せます。

2023年01月30日

実は受かっていたというお話

前回英検1級受験で悲惨なことになったと書きました。

その1次試験結果ですが、なぜか受かっていたのです。

しかも、私を悲惨な状況に追い込んだWritingのスコアが31/32というなぜかのハイスコア。

自分で何を書いたのかも覚えていません。

読み返したいものの、当然答案を見せてもらうこともできず、謎は深まるばかりなのです。


合格発表の時は「なんで??」が頭を駆け巡りました。

しかし、ちゃんと合格通知が来ましたし、二次試験を受ける人に届く英検協会からのメールも届きました。


その日から2次試験の練習をして、先日2次試験を受けに大阪大学箕面キャンパスまで行ってきました。

遠かった。

でもすごくきれいなキャンパスで、「このソファーがいっぱいあるカフェみたいなスペースは何?」とテンションも上がりました。

 

自分はなぜか昔から面接や実技関係の試験ではほとんど緊張しません。

自信があるわけでもなんでもないのですが、なぜかあまり緊張しないのです。

人生で一番緊張する瞬間は注射です。

指で血管をぷにぷにされて、アルコールで拭かれたらもう緊張が最高潮になります。

注射に比べたら、面接なんて全く恐くないのです。

不安は多少あるものの、落ち着いていることが自分でもわかる状態でした。

 

面接会場の控室に入ると、自分を入れて20人ほどの受験者がおられました。

大学生らしい若者から人生の大先輩まで、年齢層はかなり幅広かったです。

待つ時間がとても短くて、予想していた以上に早く試験が進行していきました。

 

控室から試験教室に移動し、廊下にあるイスに座って順番を待ちます。

試験教室はいくつもあり、廊下には座って待っている人がたくさんです。

私のひとつ前の順番の受験者さんは、私より若い方で、30代前半ぐらいの男性でした。

ずっと目を閉じて、もごもごと小さな声で英語を話して練習をされていました。

背筋が伸びて、両手こぶしを強く握って、明らかに大きな緊張が見て取れました。

そこで「こんなふうにみんな緊張してるんやな。」と思うと、不安もなくなりました。

 

試験の順番が来て、面接官2人と対面したときに、女性面接官の方の笑顔にさらにほっとしました。

こちらもリラックスモードに突入しました。

「兵庫に住んでいて、大阪の横なのですが、田舎なのでここまで来るのに3時間かかりました。」と伝えると大きな目で驚かれ、「いい運動になったので、もう今日はこれで満足です。」と笑いながら言うと、面接官2人も笑ってくれました。

 

試験の結果はわかりませんが、10分間がすぐに過ぎました。

とても楽しく話ができました。

「また受けてみたいな~」と思いました。

 

英検は3級から面接があります。

緊張や不安は当然ですが、それが「恐怖」へとかわってしまう受験者がいます。

しかし、英検の2次試験の合格率はどの級もすごく高いのです。

それがなぜか、です。

試験が簡単だからではありません。

むしろ、試験は難しいです。

でも多くの人が合格するのは、面接官は受験者のことをポジティブに捉えているからだと私は考えています。

面接官はきっと「落とそう」と考えて受験者を見ていません。

むしろ「頑張りを評価しよう」と見てくれているはずです。

こちらの言いたいことを一生懸命理解しようと努めてくれ、こちらが英語が喋れずに沈黙が続く場面でも、

「頑張れ!頑張れ!」と心の中で応援しながら受験者の英語が出てくることを待ってくれているはずです。

根拠はありませんが、自分の目の前で一生懸命日本語を使って自分の考えを述べている人がいたら、きっと私はそう考えます。

自分の根底にこのような考え方があるから緊張しないのかもしれません。

実際に今回の面接官も私が話す英語を一生懸命聞いてくれ、伝わると大きくうなずいてくれました。

 

この2次試験の結果がどうなるかはわかりませんが、また機会を必ず見つけて英検1級に挑戦したいと思います。

次回は1次試験で自分の納得のいく結果を残せるように頑張ります!

 

 

2023年03月07日

英検2次試験結果

受かりました!!やりました!!

 

1次試験でかなり失敗し、「6月こそは!」と意気込んでいた矢先のまさかの(謎の?)1次試験合格。

「奇跡で受かった」「たまたま受かった」というのが正直なところで、複雑な気持ちはあったのですが、「たまたま受かったからこそ、このチャンスを大事にしよう!」と思い、2次試験対策を続けて当日を迎えました。

 

2次試験で自分が選んだトピックは「未成年の犯罪者は大人と同等に扱われるべきか。」です。
こんな感じだったと思います。

未成年犯罪者の対応や少年法改正についてのテーマはかなりよく出されています。

英検過去問を見れば明らかで、そのテーマについては自分で考えをまとめていたので、迷わずにそのテーマを選びました。

 

<スピーチ>

2分のスピーチは意外と短く、タイムキーパーさんのアラーム音が鳴ったと同時ぐらいに終わりました。

ところどころ噛んだり、少し詰まる部分があったものの、スムーズに話せたと感じました。

10点満点中8点以上はあるだろうとその場で感じました。

 

<スピーチの内容を受けての質疑応答>

「『未成年者は脳の成長が未発達だから、大人ほどはやく正しい判断ができない』とおっしゃいましたが、例えば19才と20才、そのたった1年2年の差で判断力が変わるということですか?考えを教えてください。」

「『罰を与えるよりも更正を目指すことが大事だ』ということですが、最近の私(面接官)の感覚では、もっと罰則を強化すべきだという社会の風潮があると感じています。そのことについてどう考えますか?」

「『更正を促すプログラムが必要』とのことですが、具体的にどのようなプログラムが効果的だと考えていますか?」

「現行の日本の法律では、未成年犯罪者は成人の犯罪者よりも守られています。そのことでどのような利点がありますか。」

 

これらのことを質問されました。

「自分のスピーチ内容から結構突っ込まれる」とは聞いていましたが、本当にそうだと思いました。

一生懸命答えましたが、しどろもどろになる答えもあり、また、面接官に質問を聞き返すことが2回もあり、点数は低いだろうなと感じていました。10点満点中7点取れたらいいなという感じでした。

 

<語彙>

使った語彙については、スピーチはそれなりにその場に応じた語を使い、表現もワンパターンにならずに行えました。

しかし、<質疑応答>では気を付けていたのにもかかわらず、同じ言葉や表現を多用してしまっているなと実感しながらの展開になりました。「important」を多用してしまい、事前に考えていた「vital」「necessary」「essential」のような類義語が使えませんでした。

また、「It is important for minors to ~」のような it for to構文が明らかに多く、もっと違う表現を使うべきでした。

10点満点中7点取れたら十分だろうと思いました。

 

<発音>

一番自分の中で苦手な分野です。

ひたすら練習をして当日を迎えました、こればかりは自分で自己分析できず、「せめて6点ほしい!」と願っていました。

 

<結果>

①スピーチ7点 ②質疑応答6点 ③語彙7点 ④発音8点 このような感じでした。

 

今回の2次試験で感じたことは、まずは何より合格できてよかったということ。

もらったチャンスを生かすことができたのでうれしかったです。

 

私は2次試験に向けて、英会話レッスンなどを受けていません。 

ほとんどの方が「オンラインレッスンを受けるべき!」「値段も安い!」「英検2次対策レッスンもある!」のように、英会話レッスンの必要性、有益性を説いておられました。

そのことを重々承知のうえで、あえて受けずに練習を続けました。

理由はめちゃくちゃシンプル。

それは「自分が超人見知りだから」です。

英会話レッスンとかすごく恥ずかしくて、勇気が出ないのです。

それだけの理由で、勇気を出すこともせず、自分だけで準備をした結果、実感させられた点がいくつもあります。

 

①スピーチがテーマにちゃんと沿っていて、筋道もしっかり立った聞きやすいものかどうかがわからない。

スピーチの7点はショックでした。低く見積もって8点予想だったので、この点数には「なんで?」と思います。

ただ、これは自己評価しかしていない結果です。

相手に聞いてもらった結果、自信を持っていたスピーチは、あまり上手ではないスピーチだったということです。

本番までに自分のスピーチの進行のしかたや表現をちゃんとプロに見てもらい、もっと上手にまとまったスピーチができる力を身につけておくべきでした。


②質疑応答の対策は自分だけでは絶対不十分。

この6点がすべてを物語っています。質問を正しく聞いて、それに正しく答える練習は、相手がいてこそです。

自分ひとりではどうしようもなく、結局ぶっつけ本番でやった結果が6点。これは合格圏外のスコアです。

 

③発音は意外と自分で鍛えられるもの。

自信のなかった発音ですが、8点取れました。

自分のスピーチを録音して聞き、ちょっとおかしなところはアプリで正しい音を聞いて練習し、また録音して聞き、を繰り返していました。

そうすることで8点取ることができました。

もっと時間をかけて定期的に続けていけば、きっとさらに向上させられるような気がしています。

 

④自分がはっきりと「YES」「NO」が言えるテーマにしないと、質疑応答で苦しくなる。

これを何よりも感じました。

正直なところ、未成年犯罪者の処罰等については、私は「YES」「NO」両方の意見があります。

つまり、答えがはっきり決まっていないのです。

ただ、「NO」の立場のほうが展開しやすかったので「NO」を選びましたが、答えるときに苦労しました。

「19才と20才で脳の生育に差があるのか」と聞かれたときに、それにはっきり答えられる根拠がありません。

「現行のルールでは未成年犯罪者は守られているが、そのことでの利点は何か」も正直わかりませんでした。

やはり自分の中で答えをはっきり持っておかないと、そう思う根拠が出てこないのです。

これも<質疑応答>で6点であったことの要因です。

 

これらのことから、普段英語を話し慣れていなかったり、話していてもネイティブとのやり取りをしていない場合は、その時間を取ることがとても大切だと感じました。

 

英語を生業としながらも、胸を張って「英語が得意です!」と言い切れない自分に少しでも自信を付けられたらと思い受験を始めた英検1級。

合格できましたが、1次試験も2次試験もスコアはよくありません。

自分に自信を持てるようには全くなっていません。

もっと高いスコアがほしいです。

だから、これからも鍛えて、2023年度中に再度受験したいと考えています。

納得がいくまでやり続けようと思います!

2023年03月15日

小学生は「英語の根っこ」を大切に

小学5年生から教科になった英語。

それゆえ、テストも行われ、テストなので〇×や点数が付きます。

どうか小学生の間は、英語のテストの点数や〇×にこだわらないでください。

 

<理由1>根本的に小学校でやっている英語は難しい

小学校の英語の教科書を実際に見ればわかります。

本当に難しいです。

単語一覧を見ればその単語数の多さに驚きますし、単語自体がハイレベル。

「友だちに行きたい国とその理由をたずねましょう」と5年生にありますが、
「Where do you want to go?」
「I want to go to Australia. I want to see kangaroos.」
このような会話を各自でするということです。

 

<理由2>中学校で全て学習する

小学校での英語学習は、中学校で間違いなくしっかり学習します。

今の段階でできていなくても大丈夫です。

 

<理由3>小学校英語の目標は「慣れ親しむこと」

「読むこと、書くことに慣れ親しみ、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて、活用できる基礎的な技能を身に付けるようにする。」

このように学習指導要領に記載されてはいますが、その力の育成に向けては「慣れ親しむ」という言葉がたくさん出てきます。

つまり、「慣れ親しむことで、技術の習得を目指す」ということであり、「慣れ親しむこと」を大切にしてあります。

テストで点数が取れなくても「あれ、さっきの何か聞いたことある!」とか「これ見たことあるな!」となれば、授業でやったことが残っている証拠です。

それがあれば、次に学習したとき、つまり中学校で学習したときに理解できるようになります。

 

<理由4>小学校英語は、英語の根っこを作る時期

これが一番大切です。

植物で一番大切なものは根っこです。

太く、長く、広く伸びた根っこだからこそ、大きな花が咲いたり、立派な実が成ります。

水、肥料、適した土など、たくさんのものが根っこを育てるためには必要です。

しかし、恐ろしいことに、水や肥料をやりすぎると根っこは枯れます。

愛おしいからこそたくさん与えてあげたいし、たくさん相手をしたいのですが、その結果が「根腐れ」を起こします。

立派な根っこを育てるためには、「そっとしておく時間」が必ずいります。

英語の根っこを作っている期間である小学生の間に、英語の根腐れを起こしてしまうと大変です。

「英語なんか嫌い」と思わせてはいけません。

点数が低くても、本人が小学校での英語に拒絶反応を起こしていなければ、過剰に反応せずに見守りましょう。

 

「好きこそものの上手なれ」という言葉通り、小学生ではその追及をするべきです。

「慣れ親しむ」です。

保護者の方がいっしょに英語を話したり、教科書の絵を見ながら勉強したり、ゲームをしたり。

そういったことが小学生の英語学習には効果的です。

 

興味を持ったことへの子どもの探求心や行動力ははかり知れません。

中学校でイチから勉強する英語です。

小学生のうちは「英語の知識や技術を上げる」よりも、「英語への興味や関心を高めること」のほうが絶対大事です。

2023年03月23日

与えられたものをしっかりこなす

「勉強しろーーーーー!」

と言われて勉強できる人って、どれぐらいいるのでしょうか。

「このままやったら入試落ちるぞ!」「他の人はもっとやっとるぞ!」

と言われて、「そうなんや!やらないと!」と自分のことに置き換えて勉強に向かえる人って、どれぐらいいるのでしょうか。

 

勉強って実はおもしろいのです。

わからないことがわかるようになったり、知らないことを知ったりすると、すごくうれしいし、快感です。

私も英語の勉強だけでなく、新しいことを勉強すると楽しいですし、「もっと知りたい!」と思います。

 

学生のみなさんの中にも「勉強はおもしろい!だからやっている!」という人はいます。

でも実際のところ、そういう人の割合は少ないでしょう。

今では「勉強はおもしろい」と感じている私も、学生時代はそうは感じていませんでした。

すすんで自分で時間を作って勉強をがんばる生徒ではありませんでした。

だからこそ、学校の先生には「勉強しろ!!」と言われていました。

 

最近すごーく思うことですが、なぜ勉強しないのでしょうか。

ほとんどの人が勉強が大事なことをわかっています。(学生時代の私も痛いほどわかっていました。)

でもしませんよね。

理由はすごく簡単です。

「勉強頑張らないと!」という気持ち vs 「勉強しなくてもいい」という気持ちの勝負で、後者が勝つからです。

この後者の気持ちが強いうちは、きっと誰も勉強しません。

テストのこと、入試のこと、将来のこと、まわりからたくさんのことを言われて頑張れる人もいるでしょう。

しかし、言われていることにイマイチ実感がわかず、自分事としてとらえられない人もたくさんいます。

これは決してサボりとかではありません。

自分に必要なことだと感じられないしんどいことに立ち向かえるほど、人間はきっと強くないのだと思います。

 

「勉強しなさいよ!」「中1英語とんでもなく難しいよ!」「これ覚えないとこの先30点以上はとれないよ!」

私もしょっちゅうこんなふうに塾生に言いますが、それが自分のこととしてうまくマッチすれば「やろう!」となるし、

自分のことと感じられなければ、なかなか変わらないと思いながら言っています。

でも、それでいいと思っています。

響かないのは、生徒がまだ「勉強頑張らないと!」という気持ちより「勉強したくない」の気持ちのほうが強いからです。

いつか必ず「頑張らないと!」が勝つときが来ることを私は知っています。

これまでの中学生は全員がそうでしたので。

そのときまで事実を伝え続け、彼らの気持ちが勉強に向くのを待つしかできません。

 

ただ、そのときが来るまで何もしないでいると、間違いなく手遅れになります。

だからこそ、勉強をしたくないな~と思っても、与えられているものをしっかりこなすことが必要です。

学校や塾、家庭教師や通信教材などの宿題はその代表例です。

自分の力で、答えを写すのではなく、考えて取り組む。

本当ならば自分で足らずを考えて、それを補うことが必要です。

得意分野にさらに打ち込み、極めることが必要です。

つまり、宿題だけでなく、自分でもっと進んで勉強することが必要です。

でも、自分の意識が「勉強したくないし、しなくても大丈夫」が勝っているのなら、それは難しいでしょう。

だからこそ、与えられたものだけは必ず丁寧に、自分の力で取り組むのです。

そうすることできっと力は伸びていきます。

 

あるとき「今のままでいいのかな?」と考えるときが来ます。

そのときこそ、自分の「勉強頑張らないと!」が勝った瞬間です。

それが出ればあとは自然と勉強をし始めます。

 

勉強するもしないも本人次第。

さぁみなさん、いつ「そのとき」が来ますかね。

塾生のみなさんは「そのとき」が来たときのために、こちらが出している宿題をしっかりやってくださいよ。

2日ごとに1枚のペースでプリントをしましょう。

月曜日に塾があった人は、(火)(水)で1枚、(木)(金)で1枚、(土)(日)で1枚。

2日に1回は英語の家庭学習をしましょう。

この短い感覚で英語に触れていくことが大事。

少し気分がノった時は、学校のワークや塾のワークを2回でも3回でもどうぞ。

 

部活、学校行事、生徒会活動、習い事、人間関係などなど、学生のみなさんがすべきことはかなり多いです。

抱えている悩みや不安もたくさんありますね。

私たち大人が思っている以上に子どもたちには毎日すべきことがあり、毎日いろいろなことが起こっています。

本当に激動の日々です。

その中で勉強に向かうというのは難しいことです。

みんなで子どもたちを支え、応援しましょう。

2023年03月30日

英検ライティング対策してますか?

2023年度もスタートし、第1回英検も少しずつ近づいてきています。

当塾生の中にも3級に挑戦する生徒が複数名いますが、Writing対策はしていますか?

 

英検は3級からWriting(英作文)が課されます。

Do you like going to festivals in summer?
Do you like eating in parks?
What do you like to do on Sunday mornings?

これらは2022年度の英検3級で実際に出題されたWriting問題です。

これらに自分で英語を書いて答えていくことになります。

このWritingですが、絶っっっっっ対に対策、練習が必要です。

その理由は主に2つです。

 

①Reading、 Listening、 Writing それぞれ配点は33.3%

「Writingができなくて、他のはよく出来たのに合格できなかった…」は、英検3級からのあるあるです。

英検の1次試験には全級でReading、 Listeningがあり、3級から Writingが追加されます。

3級で詳しく見てみると、Reading問題は30問、Listening問題は30問、Writing問題は1問です。

このように明らかに問題数が違うのですが、それぞれ配点割合は同じで、33.3%ずつです。

「ReadingとListeningにしぼって、Writingは無視!」としてしまうと、もうすでにその段階で満点は66.6%になります。

英検は合格点を公表していないのではっきりとはわからないのですが、一般的には70%以上は必要だとよく言われます。

66.6%では合格できません。

Writingでも点数が取れないと、英検は間違いなく不合格になるようにできています。

 

②当日ぶっつけ本番で書くのは至難の業

(1)自分がそう考える理由を2つ書くこと。(2)語数の目安は25~35語。

3級ではこのように条件がはっきりとつけられています。

英検のWritingはただ単に英語力を見るだけではありません。

結論があり、そう結論づける考えや理由を添えるという「論理的な展開」が必要になります。

これは練習をしないとできるようになるのは難しいです。

また、25語~35語というのも絶妙な語数で、英語が苦手な人には多い語数ですし、得意な人には少なすぎるのです。

つまり、苦手な人は自分の言いたいことを上手く肉付けしていく方法を身につけないといけませんし、

得意な人は無駄を削いで、精錬された文章にしていく練習が必要になります。

上位級である準1級や1級になると、帰国子女の人やネイティブの人でもこのWritingでは点数が伸びないことがよくあるそうです。

これは単に英語力を見ているからではなく、「論理的な展開」ということが重要視されていることの表れです。

 

今週から中学2年生、3年生のAdvanceコースでは英検3級のWriting練習を開始しています。

3年生の中には準2級の練習をしている生徒もいます。

元井英語塾オリジナルの「型」を使って、まずはその型に英語をはめていきます。

型にはまることは初期段階では本当に大事です。

初めて野球をする子供にアンダースローから教える指導者はいないと思います。

まずは上から投げてみて、それをたくさん練習して、そのあとその子供の個性に合わせて投げ方をアドバイスするはずです。

それと同じで、まずは型にはめてしっかり練習をしていきます。

講師の私が細かく添削をします。

 

英検本番まで1か月半ほどです。

ここからしっかり鍛えて、本番ではWritingが得点源になるように鍛えていきましょう!

2023年04月21日

ダイエットから学んだこと

10年以上前ですが、ジムに通っていたことがあります。

その理由はダイエットです。

健康診断でなかなか厳しい結果が出て、その理由が間違いなく自分のおデブにあると実感しました。

そして一念発起し、ダイエットを決意しました!

「ダイエットするならジムに通いたいな!かっこいい感じするし!」

そのように思った私は、すぐにジムに通うようになりました。

 

まず何よりもしたかったことがトレッドミル(ルームランナー)で走ることです。

自分の中で「ジム=トレッドミルで颯爽と走る」でした。

人生初のジム、ドキドキしながらトレッドミルに乗りました。

大きなディスプレイには「時速、走行時間、傾斜」など、多くの表示があり、全て自分で調整可能でした。

何よりおもしろかったのは、そのトレッドミルには消費したカロリーを実際の食べ物のイラストで表示してくれることでした。

例えば180kcal消費したら、お茶碗に入ったご飯のイラストが表示されるという感じです。

「これはおもしろい!」

そう思い、早速走り始めました。

 

特に時速も傾斜も気にせず、ただ自分の精一杯で走りました。

すぐに息があがりしんどくなりましたが、「せめて10分間は頑張ろう!」と思い、10分間走りました。

たったの10分間ですが、もう心臓バクバクで、息もあがるどころかぜぇぜぇなり、もう足もぷるぷるしている感じでした。

そしてお楽しみの食べ物換算です。

「ご飯1杯分ぐらいいったかな?もしそうやったら、昼に食べたご飯がもうチャラになったってことやんな!?」

ドキドキしながらその表示を見ました。

そしてそこに表れたイラストは

 

 

「ししゃも2尾」でした。

 

 

「えぇーーーーーーー!」

もう驚愕の事態でした。

確かに魚卵はカロリーが高いですが、でもししゃも2尾ではカロリーは大したことがありません。

ご飯1杯には全然届いていませんでした。

「こんなにしんどいのに!?息すると喉が痛いぐらい全力で頑張ったのに!?」と何とも言えない感情になりました。

その日はそんな中、とぼとぼと帰りました。

 

せっかくジムに登録したのだから、定期的に通おうと思い、また後日すぐにジムに行きました。

ダイエットにはランニング、つまり有酸素運動が効果的。

トレッドミルでのランニングは絶対するべき。

「ししゃも2尾」のことで前回心を挫かれたトレッドミルですが、今回もやりました。

ただ、変えたことが2つありました。

 

ひとつ目は、設定時速を下げたことです。

もうあれだけしんどいのは嫌だったので、ペースを落としました。

そして走り始めました。

走り始めて10分、前回止めた時間です。

ここでふたつ目の前回との違いですが、その10分間でやめませんでした。

ペースを落としたことで体がとても楽なので、「あと少し走ってみるか。」と思い、15分間走りました。

15分間走ったあと、自分の体は前回の全力10分間より圧倒的に楽でした。

「ふぅ~しんどいね~」というぐらいの心地よい疲労感でした。

消費カロリーは150kcalほどで、表示された食べ物のイラストは「ご飯2/3」でした。

前回の「ししゃも2尾」を越えていました。

 

「高強度の短時間の練習よりも、ゆるーく少しだけ長めにするほうが体も楽やし、ダイエットには効果もある」ということを知りました。

そして思ったことがあります。

それはきっと勉強も同じということです。

テストが近づくとたまっているワークを一気にやってしまう人がたくさんいます。

そのような人の中にも自分の力を伸ばすために取り組む人も多いでしょう。

しかし、「宿題をこなす」ということだけを考えて取り組む人も多いはずです。

それってめちゃくちゃもったいないです。

私のししゃもと同じだと思うのです。

 

テストまでまだ時間がるあるときに、少しだけワークをやってみるのです。

ゆっくりと時間を使えるので、1問1問考える時間があり、丁寧に取り組めるはずです。

テスト直前に急いでする方法とは、1問の質が変わってきます。

テスト直前に一気にたまったものをするのはかなりしんどいでしょう。

短時間でかなりの量をこなさないといけないのですから、当然ですね。

それって私の「全速力での10分間=ししゃも2尾」です。

テストが近づくまでに少しずつやっていくと、さほどしんどくはないです。

 

1問1問丁寧に取り組め、体も楽な勉強方法。

時間は少しだけかかりますが、何より結果が違ってきます。

こんな勉強ができればいいですね。

 

以上、私がししゃもから得た勉強方法でした。

2023年05月09日

勉強が苦手な人は〇〇を嫌う

「インプット」と「アウトプット」という言葉がよく勉強するときに使われ、大事にされます。

これはスポーツや文化活動でも同じ事です。

 

インプットとは、「頭の中に知識、情報として入れること」です。

誰かに教わったり、本やインターネットで知ったりすることがインプットの手段の代表例です。

 

アウトプットとは、「インプットした知識や情報を使って、実践すること」です。

勉強で言えば、問題を解いたり、実験をしたりです。

スポーツや文化活動で言えば、実際に自分の体を使って練習や稽古、訓練をすることです。

インプットもアウトプットも両方ともすごく大事で、上達にはどちらも必要です。

 

「バッティングセンターで空振りばかりなので、バットに当たるようにしたい。」

これが目標の人がいたとしましょう。

「『習うより慣れろ』や!とにかく数多く打とう!」ということで、ボールめがけてひらすらバットを振るのも有りでしょう。

しかしながら、「こうすればきっと当たるようになる」という知識、情報があるほうが絶対に効率的です。

 

余談です。

ソフトボール、バドミントン、卓球、アイスホッケーなど、ものを打つことで相手と競う球技はたくさんありますが、

ソフトボールはボールが大きいですし、バドミントンはシャトルより、卓球はボールよりそれぞれラケットがはるかに大きいです。

アイスホッケーはパックよりスティックのほうが大きいです。

でも、野球のバットの打面とボールの大きさはほとんど同じです。

「強く打つ」「良いコースに打つ」などにはどの球技にも高度な技術が必要ですが、

シンプルに「当てる」という観点だけで考えると、野球のバッティングは最高難度です。

 

だからこそ、立つ場所、バットの握り方、構え方、ボールの見方などを知っておくことは上達にとても大切です。

これがつまり「インプット」です。

 

さて、それらを知ったからと言ってすぐに打てるようになるでしょうか。

それは絶対あり得ません。

実際に自分の体を使って練習しないといけません。

つまり「アウトプット」です。

知識や情報を得たら、実戦練習をしてみることが必須です。

 

このインプットとアウトプットの理想は「インプット3:7アウトプット」だと言われています。

これは勉強でも全く同じです。

授業や教科書などから新しい知識を得ます。

「へぇ~そうなんや。」とインプットします。

あとはそれを自分でアウトプットしていくことが必要になります。

上に書いた通り、勉強のアウトプットは問題演習がその代表例です。

問題演習までいかなくても、重要語句を書いて練習することも立派なアウトプット。

教科書の音読などもいいと思います。

音読は英語では最高のアウトプットです。

昔お風呂で湯舟につかりながらかけ算を練習した人もたくさんいるでしょう。

あれはまさに素晴らしいアウトプットです。

 

勉強が苦手な人は、このアウトプットを嫌います。

しないのです。

授業で新しい知識を得て、「へぇ~。」となります。

でもそのインプットだけで終わってしまうのです。

アウトプットをしたとしても、「3:7」の比率に近づかず、定着しないのです。

しっかりインプットできたのに、これは相当もったいないことです。

 

大谷選手の魔球スイーパーも、ボールの握り方や肘の高さを知っただけで投げられるようになったわけではないはずです。

ひたすら自分の体で練習して、アウトプットし続けて習得したはずです。

みなさんが好きな歌手、ダンサー、漫画家、コメディアン、スポーツ選手、みんなみんなアウトプットしているはずです。

どんなこともやらないとできるようになりません。

勉強も同じです。

そして、勉強はやれば絶対できるようになります。

勉強とはそんなものです。

 

「長文が読めません。」「リスニングが全く聞こえません。」「単語が覚えられません。」「英語ができません。」

それは「今」の話しであって、インプットとアウトプットを正しくすれば必ずできるようになります。

その「正しく」というのが自分でわからない人は、先生や得意な人にやり方を聞いてみましょう。

そうすることでインプットになりますね。

あとはそれを自分でアウトプットしていきましょう。

 

勉強は誰でもできるようになります。

2023年05月23日

テストの点数が一番大事?

先日の小学6年生の授業でのこと。

ある生徒が「学校で英語のテストがあってんけど、絶対に間違ってもたところがあるねん。」と話してくれました。

どんな問題だったのか、どんな間違えをしたのか聞いてみると、

「英語を聞いて、それがどんな意味なんかを答える問題で、『レッド』やから『赤』が答えやったんやけど、自分には『ブレッド』に聞こえて、『パンのことや』と思ってしまって、そこを間違った…。」とのこと。

この「レッド・ブレッド問題」は他の6年生も思ったらしく、

「そうやんな、あれって『ブレッド』って言ったやんな!?自分もそう聞こえたし!」

「やんなー?!絶対『ブ』が入っとったよな!?」

という声がいくつか聞こえてきました。

「間違ったんショックやわぁ~…」と100点がとれないことに悔しそうな6年生たちでした。

 

これってみなさんはどのように感じられますか?

私は全然問題ないと思っています。

理由は「red」は「赤」で、「bread」は「パン」だと理解できているからです。

そして、彼らに聞こえた英語が「bread」で、それがすぐに頭の中で「パン」というものになっているからです。

そのテストの問題だけで考えれば間違いなのでしょうが、英語力として考えると、しっかり身についていますよね。

 

私も含め、保護者はどうしても我が子の学習の定着度合いを「テストの点数」だけで判断しがちです。

私自身も自分の子どもが学校のテストでいい点数をとってくると安心しますし、逆に思いのほか点数が低いと心配になります。

でも、できていないテストの問題を家で本人と確認してみると、「なんで自分はこんな簡単なこと間違ったんやろ?」と子ども自身が一番不思議がるようなことが起こったりします。

つまり、わかっているのです。

当然それをテストで発揮しないといけないのですが、それはまた別の話です。

テストの点数だけで親も子どもも不安に思ったりすることはないと思うのです。

逆にテストの点数がいいからこそ何も子どもには聞きませんが、実際はあてずっぽう書いた答えであるかもしれません。

「ラッキー!何か知らんけど、思っとったよりも点数いいし!」のほうが心配なことなのではないでしょうか。

 

小学生のうちの英語学習で一番大事なことは「英語は難しくない」「英語はできる」「英語は楽しい」という感覚を得ることです。

その思いを持った子どもは、難しいことに挑戦するようになっても、自分からくらいついていけます。

その思いを持つために必要になるのが小さな成功体験の積み重ねです。

今回の小学生の「間違った」答えですが、「何しとんねん~!」ではなく、「『bread=パン』ってわかっとることがすごいやん!」と声掛けしてあげることで、彼らの中では失敗体験であったその問題も、決してマイナスではなく、彼らの成功体験へと昇華させられると思います。

 

いかにして自分の英語力に自信を持てるか。

英語に興味を持ち、「もっとわかるようになりたい」と思えるようになるか。

授業でもテストでもそこを大事にして取り組んでいきたいです。

そうなった子どもは、遅かれ早かれ英語力は著しく伸びていきます。

2023年06月14日

授業をリニューアルします!

2021年7月末に「元井英語塾」としてスタートして2年になります。

うれしいことに、元気いっぱいの小中学生に囲まれながら、にぎやかに日々過ごすことができています。

小学生の授業では「B.B.カード」に出会い、楽しく、そして確実に英語力の根っこを伸ばすことができています。

学校のテストで満点や高得点をとれる英語力を身に付けているだけでなく、ジョリーフォニックス、スピーチ、ライティング活動なども積極的に取り入れ、小学校英語が求めている以上のものを身に付けています。

6年生は英検5級の単語練習を続けており、中学校での英語学習がスタートしたときに役に立つよう「単語の貯金」をしています。

「学校のテスト、満点やった~!」

「学校のやつは簡単!」

「友達が困っとったから教えてあげた!」

順調に力を伸ばし、小学校で英語リーダーとして活躍してくれているようでうれしいです。

 

中学生もよく頑張っています。

毎回本気で100点を目指す生徒。

苦手な英語で何とか60点を越えたい生徒。

これまで通知簿の評定が2だったけど、それを3に、そして4を目指している生徒。

中学生の塾生は、一人ひとり目標が違います。

そして、その目標達成のために必要な強化ポイントも違います。

文法、単語力、リスニング、長文、前学年の復習などなど、強化すべき点がそれぞれ異なります。

少人数とはいえ、当塾では集団授業の形式をとっていますが、その利点がある反面、「もっと1年生の復習に力を入れたほうがいい」「知っている動詞の数があと少し増えたら絶対点数が伸びるのに」など、はっきりわかっている弱点があっても、それに焦点を当てた授業ができていませんでした。

授業後の補習や特別に宿題を作り変えてサポート等をしてきましたが、やはり授業内でその強化ができることが必要だと思います。

そんな中学生をさらにサポートするために、現行のコース設定の変更を行います。

主な変更点は以下の2点です。

 

①中学2年生、3年生のBasicコース、Advanceコースの廃止し、「文法コース」と「L&Rコース」を新設

②1コマ90分であった授業時間を60分に短縮

 

文法コース …

現行の授業に近いコースです。英語力向上に欠かせない文法学習に特化します。

「基本問題」「標準問題」「発展問題」とわかれた問題集を使い、各自の必要に応じた学習をしていきます。

 

L&Rコース …

リスニング力と長文読解力を育成するためのコースです。

MP3プレイヤーを使っての音読、シャドーイングを通してリスニング力を高め、長文は精読を中心に読解力を伸ばしていきます。

 

2024年度からの実施を予定していますが、3年生についてはL&Rコースを少しでも早く開設できないか調整中です。

「学校のテストはよくできる。でも学力テストになるとできない…」というのはよくある話です。

それすなわち「長文問題が苦手」ということです。

高校入試は長文主体、いや、むしろ長文しか筆記問題には出ません。

長文が読めないと得点を伸ばすことができません。

「来年2024年度実施!」では、今まさに長文やリスニングに苦しんでいる中学生をサポートすることができません。

だから、中学3年生だけでも先行実施ができないか思案中です。

 

進展があればブログでもお伝えします。

この件に関してご質問等ございましたら、どんなことでもご連絡ください!

2023年07月17日

中1、中2のみなさんへ

【中1のみなさんへ】

中学生になって初めての1学期が終了しました。

様々なことがあったでしょうが、夏休みも去年までのものとは全く違います。

勉強に部活に遊びにそれぞれバランスよく過ごしてくださいね。

 

英語の勉強に関してですが、単調直入に言うと、「1学期のテストが思うようにいかなかった」という人たち、全く大丈夫です。

教科書NEW CROWNを使っている中1でLesson3まで終了した人は、その学校の学習スピードは「予定通り」です。

予定通りではありますが、単語量、熟語量、文法量、複雑さ、「に、を、は」にあたる人称代名詞、その他もろもろ、

それらが4月、5月、6月でできるようになるなんて難しすぎます。

言ってしまっていいなら、声を大にして言いたいです。

「そんなん無理。」

去年もそうでしたが、1学期期末テストが終了してから、入塾に関しての問い合わせが増えています。

中には「小学生のときは英語が得意で大好きだったけど、入学してたった3ヶ月で自信を無くしてしまっている。」

こんな話も聞きました。

かわいそうに思います。

もしかしたらこれまで見たことがないような英語の点数だったのかもしれません。

でもね、

「大丈夫です!」

中1がこなせる量と簡単さではないのです。

あなたの英語力が低いわけではありません。

できている人はスーパーマンです!

もうそれぐらいのつもりで考えましょう!

だから、今回できなかったことを気にする必要はないのです。

 

ただし、9月が始まった段階ではできていないといけません

 

7月半ばまでの期間では不可能に近いそれらの学習内容でも、夏休みを使って学習し直せば、絶対にできるようになります。

2周目の学習をしましょう。

素晴らしい夏休みのワークが宿題で出されているはずです。

それをじっくりやれば、きっと英語力が上がります。

9月新学期が始まると、すぐに夏休み明けのテストがあります。

1学期の学習内容のテストです。

そこで点数が取れたらいいのです。

そこを目指してください。

大丈夫です。

 

【中2のみなさんへ】

中1のみなさんに比べて、伝える内容はすごく短いです。

そして中1よりもっと切迫していることです。

それは「中1の学習内容を復習できるのはこの夏が最後」ということです。

be動詞と一般動詞、肯定文、否定文、疑問文の作り方、what, who, howなどの疑問詞の使い方、基本的な単語(特に動詞)

上記のことが不安定な人は、この夏休みで総復習してレベルアップさせるべきです。

なんなら自分で本屋さんに行って、薄くて安い問題集でいいので、1年生のものを買ってやってみましょう。

「3年生になってから頑張ろう!」ではかなりの確率で間に合いません。

「じゃあ今年の冬休みに!」も無理です。

2年生の2学期は凄まじい勢いで文法事項が増えます。

1学期は「接続詞when, if, because, that」と「to不定詞」のみでした。

2学期は「SVOO」「SVOC」「比較級」「最上級」「同等比較」「have to / don't have to」、もしかすると「現在完了形」も。

かなりの文法量です。

冬休みは1学期の学習内容も含めて、2年生の復習をすべきです。

だから、1年生の復習は本当にこの夏休みが最後だと自覚してほしいです。

1年生の内容を固めておかないと、夏休み明けからこれまで以上にしんどくなります。

そこに陥ってから這い上がることは、さらに時間と気合いと根性がいります。

しんどいですよ。

 

夏休みは学生の特権です。

世の中の学生以外はみんな5月や6月と変わらず8月も生活をしています。

「いい夏休みにしてくださいね!」とよく言われますが、それイコール「楽しいことだけしてね!」ではありません。

楽しいことをしたのなら、しんどいこともしてください。

しんどいことをしたのなら、楽しいこともしてください。

遊びほうけず、勉強もしっかりやる夏休みにしてください!

 

2023年07月24日

授業リニューアル決定!(中3だけ)

現行の「Basicコース」と「Advanceコース」を廃止し、「文法コース」と「L&Rコース」を新設します。


文法コース…

現行の授業に近いですが、文法事項に特化します。これまでは教科書本文や重要表現なども扱ってきましたが、文法に徹底的に焦点を置きます。「基礎問題」「標準問題」「発展問題」をそれぞれの力や目標、克服課題に合わせてしつこく反復練習をし、強固な文法力を養います。高校入試を考えると必ず立ち向かわなければいけないのが長文ですが、長文は文法力あってこそ立ち向かえる相手です。長文読解力につなげるためにも、徹底した文法演習は必須になります。

 

L&Rコース…

Listening & Readingコースです。リスニング力と長文読解力を養成するコースです。リスニングはMP3プレーヤーを使って生徒がそれぞれのペースでひたすら英文を聞き、シャドーイングや音読を行います。長文読解では、ただ文章を読み、問題を解き、答え合わせをするというのではなく、時間をかけて精読を行います。講師自作の解説を見ながら長文を読み、生徒各自で単語や文法を整理していきます。そして、自分でしっかり理解ができた文章を何度も聞いて、シャドーイング、音読をすることで文法や単語の定着だけでなく、リスニング力も同時に鍛えていきます。

 

この年度途中の中途半端な時期に、入試を控えた3年生の授業をリニューアルするのには当然理由があります。

それは、長文とリスニングのトレーニングをしていない生徒が大半だからです。

トレーニング方法を知らないということが何より大きな要因でしょうが、「できなくてもしかたがない」とはなりません。

公立高校入試はリスニングと長文しかありません。

2学期から毎月のようにテストがありますが、長文が多くを占めるようになります。

つまり、そこで点が取れないと高い内申点も見込めなくなります。

苦しむ生徒が出てくることが目に見えているのに、こちらが何もサポートせずにいるわけにはいきません。

「区切りよく来年度からコースを分けよう」では、現3年生をサポートできません。

だから、この中途半端なタイミングではありますが、コースの改定を行います。

 

長文やリスニングは、並びかえや書きかえといった文法問題のようにパッとやってパッとおさらいができません。

時間をかけて丁寧に、しつこく行わないと力が伸びません。

1つの長文を精読し終えるのに1時間以上かかることもあるかもしれません。

私も先日とある1文がわからず、日本語訳を見ても「なぜそうなる?」となり、そのたった1文を理解するために45分かかりました。

これは極端な例ですが、このように自分で理解できるまでやり切ることが不可欠です。

不可欠なことなのに、多くの生徒はやっていません。

だから長文読解力が伸びません。

リスニングはひたすら聞いて聞いて聞いて、その文章を真似して発声していくことが必須です。

このときに聞く材料は「自分が読んで理解できる文章」に限ります。

自分が読んで理解できない文章をいくら聞いても、絶対に理解できるようにはなりません。

だからこそ、文章の精読は大事であり、その精読後の文章がリスニングの最高の教材になるのです。

そんなことを考えてリスニングを鍛えている生徒もほとんどいません。

だからリスニングが伸びません。

 

私にとっても大きな挑戦です。

お互い腹をくくって、半年後の入試に向けて鍛えていきませんか?

募集人数や時間、受講料等は「授業と料金(令和5年度)」をご覧ください。

2023年08月25日

「やらないからできないんだ!」

「努力しないからできないんだよ!」
「勉強しないから点数が取れないんだよ!」
「やらずに放ったらかしにしているから伸びないんだよ!」


こんなふうに言われたことがある人はたくさんいるんじゃないでしょうか。

そして、今まさにそんなふうに言っている人もいるのではないでしょうか。

どちらもまさに私自身のことです。

数学がとにかく苦手で、そのくせ努力もせず、放ったらかしのまま生活し、全くできないまま今日まで至ります。

今自分は英語を教える立場となり、そんな自分の学生生活を棚に上げて「勉強しなさいよ!」と日々連呼しています。

中学生の頃の自分が横にいれば、「お前が言うな!」ときっと怒るでしょう。

 

「やらないからできない」「勉強しないから点数が取れない」「やらずに放ったらかしにしているから伸びない」

これらは全てその通りだと思います。

ただ、なぜやらないのか、なぜ勉強しないのか、なぜやらずに放ったらかしにするのか、そこを考えるようにしています。

できないことに困り感がないから、必要性を感じていないから、習いごとで忙しいから、家の手伝いや弟妹の世話が大変だから、

いろいろな理由があると思いますが、「勉強がわからないから」が一番大きいと思います。

「やらないからできない」と言うよりも、「わからないからできない」のです。

「放ったらかしにしている」のではなく、「どうすればいいのかわからくて手がつけられない」のだと思うのです。

テストで点数が取れなくて喜ぶ子どもはいません。

授業中にあてられて、答えられない自分が誇らしい子どももいません。

みんながみんな、できるようになりたいと思っています。

それを我々大人がちゃんとわかっておくことが大事です。

 

英語は積み上げの教科です。

中学1年生の内容がわかっていないと、2年生の内容はできるようになりません。

もっと言えば、中学1年生の1学期の内容がわかっていないと、2学期の内容はできるようになりません。

つまり、英語が苦手な人の対策は「自分ができるところまで戻ること」です。

中学1年生の問題集を準備して、文法のページを前から順番に解いていきましょう。

簡単だと感じる問題はわざわざ書かず、答えを言えればそれで構いません。

順番に進めていくと、どこかで「あれ?」と手が止まる問題に出会うはずです。

それがつまずいたポイントであり、そのページから勉強し直していくことになります。

 

勉強の仕方がわかれば進められるはずです。

やらなければできるようにはなりませんが、やれば必ずできるようになるのが勉強です。

2023年09月12日

中間テストが無いの?!

各中学校の中間テストや期末テストの予定をホワイトボードに書いていますが、ある生徒がこんなことを言いました。

「えっ!?〇〇中学校は2学期の中間テスト無いの!?」

そうなのです。

われわれ大人世代からすると、「中間テスト」と「期末テスト」は1つの学期内にあって当然のものでした。

1学期中間・期末、2学期中間・期末、3学期期末という感じ。

今もそのような学校が多いですが、最近では中間テストや期末テストがない学校が増えてきています。

 

しかし、テストが無いわけではありません。

各学期を「中間」「期末」と2つに分けるのではなく、1年を5つほどに分けてテスト日が振り分けられています。

「令和5年度第1回定期テスト」という感じで実施されています。

その結果、1学期はテストが1回しかなかったり、他の学校とは大きくずれた日に、いわゆる2学期中間テストがあったりします。

ある学校では「第3回定期テスト」までしかありません。

単純に考えると、各学期に1回だけということです。


それを聞いた生徒たちは、最初は必ず「いいなぁ~それ!」とうらやましがります。

しかし、2回チャンスがあるのと1回しかチャンスが無いのとでは、テストの重みが大きく違います。

中間テストで失敗してしまっても、「期末で絶対挽回する!」ということができないということ。

しかもテスト範囲も当然広くなります。

それを知ると「それはちょっと…。」となってきます。

また、定期テストは少なくなりますが、小テストや単元別テストが格段に増えます。

ある中学校の生徒に聞くと、5教科全てで単元別テストがあるので、毎週のように何かのテストがある、とのこと。

授業中に20分ほどを使うテストですので、決して「小」テストという感じではないですね。

その頻繁に行われる単元別テストと定期テストを併せて評価がされています。

 

これでわかる通り、定期テストの数が減っているのは、生徒に楽をさせるためでも教師の仕事量を減らすためでもありません。

生徒からすれば、少ない範囲を集中的に勉強することで学習密度を高め、学力の定着を図れます。

先生からすれば、短い間隔で単元別テストをすることで、生徒の学習状況をさらに細かく把握できます。

たくさんの単元別テストを通して、生徒は自分の実力を知る機会が増え、先生は評価の材料が増えるわけです。

お互いWin-Winの関係だと思います。

 

今日は10月16日です。

「2学期期末テスト」がある学校の生徒は、11月末にそれが行われます。

期末テストではなく、2学期のどこかで「第〇回定期テスト」がある学校は、こまめに単元別テストがなされます。

11月のテスト前になってこれまでの学習内容を復習していく人と、

こまめに行われる単元別テストに向けて短い間隔でこつこつと勉強を続けている人とでは、

学力に差が出ることはだれにでも簡単に想像がつくことです。

 

これからこのような学校が増えてくるのではないかと思います。

令和5年度も今まさに折り返し地点にいます。

後半戦がスタートです。

中2のみなさんにとっては、中学校生活の折り返しになります。

部活も中心になっていて、毎日充実していることでしょう。

勉強のほうにも気持ちを少し強めに向けましょう。

やればやるだけ力がつく、それが勉強です。

いたってシンプルですね。

2023年10月16日

ステップアップすべきことと、コアのバランス

昨日参加させていただいたB.B.カード講習会。

たくさんの学びがあり、常にメモを取るような充実した学習会でした。

その中でも私自身が強く印象に残っているのが見出しのことです。

 

野球をしているそこのあなた。

毎回の練習、必ずキャッチボールがありますよね?

それってケガをしないように肩を温めるためではないですよね?

「キャッチボールは野球の神様だ」という言葉を聞いたことがあります。

初めてユニフォームを着て野球をする子供から、その道の達人であるプロ野球選手までみんなが必ず行うキャッチボール。

これがすなわち「コア(核)」です。

「しっかり捕って、しっかり投げる」という意識をひたすらブレずに行うことが、野球の上達には必須なのです。

 

では、英語の学習でのコアは何なのでしょうか。

それはきっと学習者、指導者によって考え方は変わると思います。

「文法だ」「単語や熟語だ」「まずはリスニング力だ」「恐れず話す気持ちだ」

どれもこれも全て大事です。

私が個人的に考えているコアは「文法」です。

しかし「単語も熟語もリスニングも気持ちも大事なのに、なぜ文法なの?」

と聞かれると、はっきり答えきれない自分がいました。

それが昨日解消されました。

 

さらなる力を身につけるためには、勉強や練習レベルのステップアップは大事です。

でもステップアップすると、どうしてもそれ以前のことを前のようにはしなくなりませんか?

このことが大事なポイントなのです。

単語学習のような暗記分野においては、ステップアップをどんどんしてもいいと思います。

「Lesson5の単語を覚えられたっぽいから、次はLesson6の単語をやるぞ!」

こうすると、きっとLesson5の単語って以前のようには勉強しなくなります。

でも、暗記分野は「覚える」「忘れる」をくり返すことで定着しますので、それでいいのです。

忘れたらまた戻ってきてください。

 

しかしながら、文法事項は暗記ではなく「理解」なのです。

なぜここにbe動詞を置いてはいけないのか、なぜここに「the」がいるのかなど、この「なぜ」を説明する力が「理解」です。

この理解を完璧にできていないと、特に英語の学習においては、次の単元に行くべきではないのです。

無理にステップアップをして、まだ身についていない文法をすっ飛ばしていくべきではないのです。

 

B.B.カードは64の英文があります。

SV、SVC、SVOO、SVOC、不定詞、比較級、最上級、受け身、過去形、現在形、未来形、関係代名詞、動名詞 などなど

重要文法がてんこ盛りになっています。

つまり、英語学習のコアである「文法学習」に大きくつながる教材です。

この64の文章全てを初期段階からどんどん子どもたちが聞いて、真似をして、をくり返します。

「16枚できるようになったから、次の16枚に行こう!」というステップアップではなく、

64全てをずっと聞いて、言い続けるのです。

気づかないうちに何となく聞けるようになり、何となく言えるようになり、さらには自分だけで言えるようになります。

言えるようになれば次は自然と音と文字の関係性に気づき始め、読めだすのです。

これはステップアップではなく、1枚目のカードから64枚目のカードまでずっと続けるからです。

なぜ英語のコアは文法なのか。

その私の答えは「理解が必要だから」ということと、「B.B.カードがこう作られているから」です。

 

これって本当に野球のキャッチボールと似ているなと思います。

お互い手を伸ばせば届くのではないかというような近い距離から初め、少しずつ距離を広げていきます。

野球は捕ったあとに右や左や前やいろんなところに投げるスポーツですが、お互い向き合って真っすぐ投げることから始めます。

毎回毎回です。

なぜなら正面から来たボールをしっかり捕って、正面にしっかり投げることがコアだから。

 

また、初めてグローブに手を入れた子どもたちは、自然と「なぁなぁ、ボール投げてきて!」となります。

そしてもちろん捕れません。

後ろに逸らしたボールを走ってとりに行って、相手に投げ返します。

そして、そのボールもちゃんと投げられません。

ちゃんと捕れないし、投げられないですが、これはれっきとした「キャッチボール=コアのトレーニング」なのです。

これをひたすら繰り返していると、ある日捕れるようになっているのです。

そして、相手が捕れるところに投げられるようにもなっているのです。

こうなったらこっちのものです。

上手い仲間や憧れの選手を観察しだします。

そして、何かに「気づいて」真似したり、調べたりを始めます。

 

英語のコアである文法の強化はB.B.カードが担ってくれます。

2023年11月27日

2024年始動!

2024年が始まりました。

「1年の計は元旦にあり。」とよく言われます。

この1年の目標や計画は年初めの元旦に立てましょう、という意味の言葉です。

何事も目標がないと頑張れませんし、計画が無いとスムーズに行えません。

目標も計画も、どちらも大切ですね。

 

【中学3年生のみなさん】

進路実現という目標があるみなさん。

早い人はもう来週に入学試験があります。

「1月は行ってしまう」と言われるように、あっという間に2月になります。

2月になれば私立入試、推薦入試、特色選抜入試、多部制入試と一気に入試に突入していきます。

そしてその入試本番モードを保ったまま3月に入り、公立高校一般入試になります。

いよいよ勝負の時が近づいています。

目標は明確にあるので、あとはそれに向けた計画です。

はっきり言って、もう「量の勝負」だと思いますよ。

1月、2月はとにかく追い込み、ラストスパートです。

どれだけ自分の遊びの時間を勉強に充てられるかで、最後の伸びが変わります。

いいですか、『受験生の学力は入試前日まで伸びる』のです。

このことを決して忘れてはいけません。

あなたが大逆転を起こすことは十分あり得るのです。

そして同時に、あなたが大逆転されてしまうことも十分あり得るのです。

どれだけ自分を追い込めるか、この1月、2月をどれだけ頑張るかで4月の自分が決まりますよ。

追い込みましょう。

やらないと伸びませんが、やれば絶対伸びます。

平日は学校から帰って来てからが勝負です。

何時に下校しますか?

何時から勉強を始め、何時までやりますか?

何時から何時まで晩ごはんとお風呂に使って、また何時から何時まで勉強しますか?

夜はどうしても眠たくなる人は朝早く起きての勉強をおすすめします。

 

【中学1、2年生のみなさん】

進路とか、受験とかまだわからない人がほとんどですよね。

それでいいのですよ。

「夢を持とう!」「目標を決めよう!」と言われることがあるでしょうが、それは無理矢理決めるものではありません。

「あそこに進学したいな」「こんな仕事がしたいな」「あんな人になりたいな」

自然と自分の内側から湧き出てくるものが「夢」や「目標」です。

だれかに決められるものでも、急いで見つけようと頑張るものでもありません。

だからこそ、そんなみなさんにアドバイスを2つします。

 

ひとつ目、目の前のことに思いっきり取り組んでください。

勉強、スポーツ、芸術活動、友だちと過ごす時間、遊び、そうじ、給食、家族との時間、何もかもです。

思いっきりやるからこそその本質がわかり、楽しさややり甲斐がわかります。

「これ、おもしろい!」「こんな仕事に興味がある!」「これが勉強できる高校行きたい!」

思いっきり取り組んでいると、いつか必ず自分が何かに対して持っている熱い気持ちに気づきます。

本気で取り組むことでしか得られない本気の感想、感覚、達成感などが、あなたの「夢」「目標」になっていきます。

 

ふたつ目は、与えられている勉強だけでいいので、自分の力でこつこつやっていくことです。

あなたには勉強の機会がたくさん与えられています。

毎日の学校での授業、宿題、ワーク、塾や家庭教師をしている人は、そこでの勉強や宿題。

テストが近くなると部活は休みになります。

テストの日は3時間で学校から帰宅して、家でたくさんの時間があります。

これらはあなたに与えらえれている「勉強の機会」です。

これらには責任を持って、しっかり取り組みましょう。

言いかえれば、これら以外は無理にしなくても大丈夫です。

勉強以外にもみなさんにはしなければいけないことがたくさんあります。

そちらへの頑張りが疎かになるといけません。

だから、与えられている勉強だけでいいので、目の前にあるものをしっかりやりましょう。

そうすることで学力は伸びていきます。

そして、いつか「よし、受験に向けて頑張ろう!」とあなたが受験勉強を開始したときの知的財産になっていきます。

 

中学校生活はマラソンと同じです。

全員が1年生の4月にスタートを切り、全員が3年生の3月に42kmのゴールテープを切ります。

毎日どれだけ進めるか。

どこでラストスパートをかけるか。

そのペースは人それぞれですが、着実にゴールに向けて毎日進んでいほしいです。

 

【小学5,6年生のみなさん】

学校の英語の授業は「なんかよくはわからんけど、聞こえるしテストでは点数がとれている」が大事です。

難しいことはどうでもいいです。

難しいことは中学校で勉強すればいいのです。

 

小学校で英語を勉強するときの大事な大事なアドバイスをひとつしておきますね。

「ALTの先生の顔とジェスチャーをよく見ること」です。

普段あなたが友だちと話をしているときを想像してみてください。

目をつぶって話を聞いたり、下を向いて会話をしたりしていませんよね。

お互いの目を見て話したり、動きをつけて表現しているはずです。

また、コミュニケーションは言葉だけで成立するものではありません。

うれしいときや楽しいときは笑顔になるし、悲しいときは涙も出ます。

腹が立っているときは目つきが怖くなるはず。

これはもちろん英語も同じ。

言葉と表情とジェスチャー、これらに注目できるようになれば相手の英語がもっと聞こえるようになりますよ。

 

学生のみなさん、どうかみなさんにとって実り多い1年になることを祈っています。

私も頑張ります!

2024年01月04日

いつもとは違う場所で勉強してみよう!

今年度も第3回英検を受けてきたのですが、それを終えて感じたことがあります。

それが「もっといろいろな場所で勉強しておくほうがよかったかも」ということ。

入試でも同じですが、試験本番は普段のようにはいかないことがたくさんあります。

 

①知らない人がたくさんいる

これが一番大きな違いです。

普段私が勉強をしている場所は自分の家です。

そして、基本的に自分ひとりの時に勉強をしています。

なぜか。

家の中だと落ち着いて、リラックスしてできるから。

ひとりの時に勉強すると集中できるから。

でも、試験会場は受験者がいっぱい。

しかも知らない人だらけです。

自然とプレッシャーがかかり、普段のような落ち着きは保ちにくくなります。

 

②音が気になる

くしゃみや咳など、人間なのでだれでも出て当たり前のものですが、試験の場ではそれが気になったりします。

また、横の人が答案用紙に答えを記入している音や、プリントをめくる音でさえ気になります。

窓の外からは車やバイクの音、遠くで鳴っているパトカーのサイレン音、子どもたちのはしゃぎ声も聞こえてきます。

これらは今日もみんなが元気に生活をしているからこそ響く「生活音」です。

これを試験中にシャットアウトすることはできません。

 

③近くの人がやっぱり気になる

自分の世界に没入できるといいのですが、どうしても近くの人の動きには気が行ってしまいます。

解くスピードが速い人が近くにいると「えっ、もう次のページ?!自分まだここやのに…」のように不安になることもあります。

「焦らず、自分のペースを大事に」ということはみんな心得て試験に行くはず。

でも、勝負の本番ではなかなかそうはいかないことが多いです。

 

④自分より他の人のほうが賢く見える

「他人の芝生は青く見える」と似たような感じですね。

みんな自分より賢そうに見えることってとてもよくあります。

ただ座っているだけの人を見て「姿勢がよくてなんか賢そう」

使い古した問題集を使っている人を見て「めっちゃ勉強してきたんやろうな」

試験前にもかかわらず寝ている人を見て「うわぁ、もう余裕なんやろうなぁ」

 

 

試験本番はいろいろなことを感じます。

それは自分が普段勉強している場所と環境が大きく変わるからです。

じゃあそんな場面でも落ち着いているにはどうすればいいか。

「そんな環境に慣れておく」ということだと思います。

普段家で勉強している人は、図書館に行って勉強してみましょう。

よく行く近所の図書館もありですが、おうちの方に頼んで隣の市の図書館で勉強するなんて最高ではないでしょうか。

馴染みのない場所です。

知らない人がたくさんいます。

少し話し声が聞こえ、外からは車などの音も聞こえてくるでしょう。

こういう場所で時間制限をつけて過去問や問題集を解いてみましょう。

きっといつもとは違うものを感じると思います。

こういう工夫が勉強の質を高めます。

できることは全てやって試験当日を迎えましょう。

2024年01月24日

終わり=始まり

昨日3月12日(火)、兵庫県公立高校入試が終わりました。

あいにくの雨でしたが、受験生のみなさんが全力を尽くし切れたことを願っています。

 

これまでたくさん勉強してきたでしょうし、頭の中にはいつも「勉強せなあかん」があったと思います。

でも、今日はきっと違う気持ちでいることでしょう。

重い重い肩の荷が下りたことで気分も晴れやかな人。

合格発表を考えると不安になってくる人。

意外とこれまでとあまり変わらず生活している人。

それぞれがそれぞれの「受験翌日」を過ごしていることでしょう。

本当にお疲れ様でした。

これから卒業式を迎える人もいますね。

「立つ鳥跡を濁さず」「有終の美」「終わり良ければ全て良し」

終わりを大事にするというのは、日本の文化のひとつです。

いい締めくくりをして、義務教育を閉じてください。

 

4月からは新しい生活が始まります。

これまでの15年間とは全く違う生活です。

しんどいことも当然たくさんあるでしょうが、10代後半は最高におもしろいですよ。

4月からそれぞれの道で青春を謳歌してください。

 

何かが終われば何かが始まる。

これは世の常です。

年齢も性別も職業も何も関係なく、終われば始まるのです。

3月は何かが終わることが多い時期ですね。

そして4月は何かが始まることが多い時期です。

 

2023年度終了目前。

みなさん本当にお疲れ様でした。

2024年度を考えると、寂しさ、悲しさ、期待、わくわく、不安、いろいろな気持ちがきっとあるでしょう。

新しいステージに向かう全てのみなさんにとって素晴らしい2024年度になることを願っています。

2024年03月13日

L&Rコース開設から1か月が過ぎました!

3月の2週目から新学年での授業になりました。

それに伴い、中学2年生と3年生は「文法コース」と「L&Rコース」に分かれました。

「L&Rコース」は「Listening & Readingコース」のことで、つまり「聞く力と読む力の育成」を目指しています。

単語テスト、ディクテーション、英文和訳、リスニング問題、長文読解問題、精読、音読、シャドーイング、オーバーラッピング

授業内で行なうことはかなり多いです。

その中でも特に力を入れていること、時間を割いていることが「音読」です。

長文読解問題に取り組み、答え合わせと重要文の解説を行なったあと、その長文を細かく解説したプリントで「精読」を行います。

 

精読とは、1文ずつ丁寧に読み込み、その文章内でわからない単語、わからない熟語、わからない文法をゼロにすることです。

(例)「I like to play soccer at the park.」

「私は好きだ」という主語と動詞が続き、そのあとの「to play soccer」は不定詞の名詞的用法になっている。つまり「サッカーをすること」という「like」の目的語。「the park」の「the」は「その」という意味なので「その公園」となり、お互いどの公園なのかもうわかっている。また「at+施設名」で「~で」という意味。

 

ここまでやることが「精読」になります。

時間内に長文全てを精読しきれる塾生もいれば、もちろんできない塾生もいます。

できないからこそできるようになるためにトレーニングを積んでいます。

精読をする時間をとったあとは、ひたすら音読です。

自分が精読できている文章だけをひたすら音読します。

そして音読しながら、文章の意味を前からどんどんとるよう意識します。

それに加えて、音の連結や脱落、弱音、強弱、抑揚などをモデルを聞きながら真似します。

この「真似」がとんでもなく大事です。

聞き取ることができない英語は、間違いなく正しく言えないからです。

 

先日、ディクテーション問題でこんなことがありました。

「(  )she ( )this book yet?」

答えは「Has she read this book yet?」ですが、聞き取れない生徒がかなり多かったです。

何ひとつ難しい単語はありませんし、この文章自体を読めない塾生もいません。

それなのに聞けないのは、「自分が認識している音と、実際の音が違うから」です。

ほとんどの生徒は「ハズ シー レッド ディス ブック イェット?」と読みますが、実際は

「ハッ シー レッ ディス ブッ ケェット?」に近いです。

ここにリスニング力向上のカギがあるのです。

文法力や単語力が必要なのは当然ですが、それだけではリスニング力はつきません。

自分が精読して意味が分かるようになっている文章を見ながら、それを正しく読んでくれる音源で聞きこみ、音読をやり込みます。

そうすると、さっきまで聞けなかった英文が驚くほどに聞こえるようになっています。

このときにリスニング力は伸びているのです。

 

英語の教科書にQRコードが記載され、個人のスマホやタブレットで手軽に音源を聞けるようになって数年が経ちました。

しかし、それを有効活用している生徒は少ないはずです。

そして、有効活用の仕方がわからない生徒が大半です。

それを徹底的に行っている「L&Rコース」ですが、開設して1ヶ月ほど。

明らかに塾生の発音がきれいになっています。

抑揚も生まれ、弱音への意識も出てきているので、本来の英語のリズムが身についてきています。

2年生の進歩が特に見受けられます。

 

「自分が読んで理解できるものを音読すること」を通して、英文を読みながら前からどんどん理解できるようになっていきます。

いちいち頭の中で日本語訳を考えることがなくなっていきます。

そのトレーニングを続けていますが、その効果が塾生たちの音読から伝わってきます。

これから先が本当に楽しみです。

2024年04月15日

小学生のうちから「書ける」なんていらん!

2024年度は教科書改訂の年。

それに伴い、英語の教科書も改訂されました。

教科によっては「教科書の見た目」が変わった程度で、学習内容に大きな変化はないものもあるでしょう。

しかしながら、教科書改訂があるたびに英語は学習内容が大きく変更されています。

今回の改定での何より大きな変更点は「書く力の育成」を目指していること。

昨年度まででは「書く」という活動や課題はほとんどなく、「聞く」「話す」のみと言っていいぐらいでした。

しかしながら、今年の教科書からは書く活動がかなり入ってきています。

 

私は思います。

「そんな力、小学校での授業でつけられるわけないやん」って。

「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能のうち、「書く」が一番最後に身につく力です。

中学生は週4回授業がありますが、小学生は週2回です。

そんな時間数で書く力をつけていくというのは不可能に近いです。

どれほど指導力のある先生がいても無理だと思います。

私なら絶対無理です。

それを求められて、追い込まれていく小学生がどんどん出てくるのではないかと心配しています。

 

Tokushima is a good place.
My grandparents live there.
In summer, you can enjoy Awaodori.
It's a famous dance.
It's exciting!

『この文章を参考にして自分で紹介したい場所を書いてみよう!』

書けるわけないです。

伝えたいことを日本語で考えて、それを英語で「言える」よう暗記するぐらい何度も口頭練習して、そのあとにその内容を文字で表していくことになります。

口では言えても、書けない単語が山ほどあるはずです。

むしろ書けないものだらけだと思います。

それらを正しく書けるように練習して、ようやく英語での紹介文が出来上がります。

これにはかなりの授業時間が必要です。

教科書内でさらっと「書いてみよう!」と出てきますが、書けるわけありません。

 

だから小学生のみなさん、書けなくていいですよ!

全然気にしないでください!

 

そのかわり、してほしいことがあります。

音読です。

教科書のQRコードを読み取ればお手本の文章を聞くことができます。

それを聞いて、何度も何度も音読をしてください。

音を暗記するのではなく、文章を見て、読まれているところを指で追いかけながら聞いて、音と文字をつなげる意識をしましょう。

読めるようになれば、自然と書けるようになっていきます。

「書ける」は中学生になってからでも大丈夫。

「読める」に力を入れましょう。

小学校を卒業する3月に、教科書に載っている英語の文章が全て読めるようになっていれば、それで十分素晴らしいです。

中学校での英語の勉強も大丈夫です。

 

先日のヤフーニュースで「小学生の段階でもうすでに英語嫌いがさらに増加」という記事がトップニュースになっていました。

不可能なことを子どもたちに求めてほしくないです。

「できるようにならないと…」と子どもたちが追い込まれてほしくないです。

「できるように指導しないと…」と先生方が疲弊してほしくないです。

 

「できる!」「わかる!」がたくさん溢れ、

「もっとできるようになりたい!」「英語を書いてみたい!」と思えるような展開に持って行ければ最高ですよね。

2024年05月09日

小さな積み重ね

私の小4の息子は少年野球に入っています。

毎週末朝から夕方まで野球をしています。

とにかく楽しいようで、絶対休みませんし、練習が終わっても帰りたがりません。

野球が楽しくて、仲間が最高で、厳しくも温かい素晴らしい指導者にサポートしていただきながら、にこにこしながら野球をしています。

入団当初は投げる、打つ、捕る、走る、そういったことが単純に楽しいだけでしたが、

最近では「もっと上手になりたい」という思いが出てきたようです。

先日、本人から「お父さん!家で毎日素振りするって決めたんやで!」と決意表明をしてきました。

なりたい自分が見つかり、それに向かって努力することを始めた息子に驚きとともに成長を感じました。

 

父:それはいいことやな!がんばるんやで!
子:うん!「毎日5回振る」って決めてん!
父:・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
  (5回?5回だけ?聞き間違えたか?) 何回振るって?
子:5回や!5スイングや!がんばるねん!
父:(少なーーーーーーーーーーーっ!)  
  そ、そうか、応援しとるぞ!

 

回数の少なさに驚きましたが、「やらないよりはやったほうが上手になる」と思い、そこではそれ以上何も言わずにいました。

数日後、仕事から帰った私に息子が「素振りがんばっとるで!」と報告をしてきました。

心の中で「たった5回やけどな」と思いながら「そうか、がんばっとるな!きっと上手になりよるぞ!」と励ましました。

 

「ピッチャーを意識して振りよるねん!」
「がに股にならんように構えとるで!」
「アッパースイングになりすぎんように気を付けとるねん!」

 

細かく話してくれる息子を見ていると、感じることがありました。

たった5回の素振りですが、それを通して息子が「達成感」を得ていることです。

生き生きとした顔で、自信満々に「5回振っていること」を伝えてきます。

 

勝負の場面で力を発揮するためには実力をつけるしかありません。

その実力は練習や勉強でしか身につきません。

しかしながら、練習や勉強を「継続していくこと」が難しいのです。

どうすればいいのか、それを息子から学びました。

きっと「素振り5回」というのが息子にとって絶妙な数なのだと思います。

これが「素振り10回」とかだと、負担に感じて続かなくなるのかもしれません。

 

おどおどしていて、ピッチャーが投げるボールから逃げるような息子が、いつの頃からか、バッターボックスに立つとピッチャーに向かって「来―いっ!」と大きな声を出して真剣勝負をするようになっていました。

これも5回素振りで得た自信、達成感からかもしれません。

5回だけの素振りでは、自分が思うように技術が向上したり、力がついたりすることは難しいでしょう。

でも、5回だけの素振りで達成感や自信をつけることができるのです。

自分が続けられる小さな小さな努力を続けてみましょう。

私も頑張ります。

 

自信をつけた人は、特に子どもは、とんでもないスピードで成長していきます。

2024年05月22日

やる気、モチベーションが上がらない?

よくありますよね。

このことについて最近すごく思うことがあります。

「やる気やモチベーションは感情のひとつ」ということです。

喜び、悲しみ、怒り、焦り、このようなものと同じ。

つまり、「何かをきっかけに勝手に湧いてくるもの」だということです。

「みんなからサプライズで誕生日を祝ってもらった!うれしい!」
「大事にしていたスマホの写真のデータが消えた。悲しい…。」

感情は何かをきっかけにして湧いてきます。そんなきっかけや原因がない中で

「オレ、今すごく喜びたいんやけどさ、喜ばれへんねん…」
「私とっても悲しみたいんやけど、なんか悲しまれへんのよね…」

というのはすごく変です。

「やる気が出ない…、モチベーションが上がらない…」

何のきっかけも原因もない中でこのように悩んでいるのなら、それってすごく変ではないでしょうか。

 

急に明日提出の宿題があることを思い出して、他の何よりもその宿題を優先してやり切ったことはないですか?

この時のやる気やモチベーションはとんでもないものだと思います。

普段は続かないダイエットも、健康診断3日前ぐらいになると急に食事が少なくなったり、運動をしてみたり、お酒を控えたり。

今週末にとても楽しみなことがあるから、普段はしんどい週のど真ん中の水曜日もやたら頑張れたり。

これは当然のことだと思うのです。

やる気やモチベーションは「自分で上げる」のではなく、「何かで上がる」ものです。

だから、やる気やモチベーション不足で悩む必要はないです。

普通、当たり前。

 

そして、やる気やモチベーションは勝手に下がっていってしまいます。

感情だからです。

激高することがあっても、それがいつまでも続くことはありません。

悲しみも焦りも何もかもそうです。

いつか必ず薄れ、消えていきます。

これと同じく、やる気もモチベーションもずっと高いままなんてありません。

間違いなく下がっていきます。

今MAXのやる気があっても、ちょっと予期せぬことが起こると、それが一気にゼロになることもあります。

「あれだけやる気あったのに、なんでこんな下がったんやろう…」

こんなふうに悩む必要も、自分を責める必要もありません。

下がるのが普通です。

 

つまり何が言いたいかですが、

勉強や部活に取り組んでいくときに大切なのはやる気やモチベーションではなく、続けていける習慣を作ることです。

朝起きたら5分間ストレッチをする。
学校から家に帰ったら、家の中に入る前に5回だけバットの素振りをする。
おふろで湯船につかっているときに5分間だけ英語の文章を音読する。
寝る前に5問だけ計算問題を解く。

このような習慣づけ、システムが大切です。

しんどすぎるものはだめです。

自分がしんどくなく、続けられることを生活の中に組み込んでいけると、自然と小さな努力が続き、確実に力が伸びていきます。

そして、もし何かやる気やモチベーションが上がることが起これば、その日は5回、5分が10回、10分になるかもしれません。

そしてそれが数日続いて「10回、10分」というのが新しい習慣になるかもしれませんし、

そうはならずにモチベーションが下がってしまったとしても、「5回、5分」は続いていくので問題ありません。

やる気やモチベーションが理由で物事が続かないという考え方は変えましょう。

そんなものはなくても行動は続けられます。

 

最近自分の中で気に入っている「5回」「5分」「5問」などの「5」という数字。

特に意味はないのですが、みなさんも「5運動」をしてみませんか?

2024年05月30日

中3の8月のために6月からすべきこと

先日おもしろい実験結果を知りました。

2009年のものなので特に新しいものでもないのですが、「これは中3の人にとって有益や!」と思いました。

 

ロンドン大学で行なわれた実験です。

被験者96人が自由にある特定の行動を選んで、それが習慣化されるまでどれぐらいの日数がかかるかを調べるものでした。

読書を選ぶ人、勉強を選ぶ人、ジョギングを選ぶ人、筋トレを選ぶ人、その行動は多種多様。

その結果、読書のような負荷の小さいものであれば、20日足らずの短期間で習慣化できたというケースもあれば、

ジョギングのような高負荷の場合は、その習慣化には200日以上かかるという結果もありました。

全てを考慮して結論づけられたことは、「週4回以上66日続けると習慣化される確率が高い」ということです。

 

今は6月1周目。

66日後は8月です。

3年生のみなさんは「今年の夏はこれまでと同じように過ごしてはいけない」と心ではわかっているはずです。

去年までのような楽しい夏休みではいけないことがわかっていますよね。

でもね、それってわかっていながらもできない人が結構多いのです。

なぜできないのか、習慣がないからです。

部活を引退して時間ができたからと言って、それを勉強に使えるかというとそうではありません。

気合い十分の夏休みの初めはできると思いますよ。

でも、1週間ほどでしんどくなって、続けることが心底苦痛になってきます。

家庭学習の習慣がない人には、これまで部活に使っていた時間を勉強に使うのは至難の業なのです。

だからこそ、今のうちから「5分間の受験勉強」を開始してほしいのです。

その5分間は「その5分の間に学力を伸ばすため」ではなく、

「8月に受験勉強をする習慣をつけるため」です。

たった5分です。

その5分があるかないかで、8月の姿勢に絶対大きく影響してくると私は考えています。

勉強だけでなく、億劫なことは始めるその瞬間が一番しんどいです。

「あーあれせなあかんな。しんどいな…。いややな…。」とそのままズルズル数時間。

ありがちです。

でも、そんな中でも重い腰をあげて取り掛かれると、思いのほか集中して進んだりするものです。

この「取り掛かり」を作ってくれるのが「5分間の勉強」です。

 

ベストなのは「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ(←これは習慣化のため)・どのように」の5W1Hが効果的のようです。

つまり「夜・寝る前に・自分が・英語の文章を・教科書を使って音読」のような感じです。

これが習慣化されると、いつか「5分」が「10分」になっているかもしれません。

5回しかバットの素振りをしていなかった息子が、昨日ずっと振っていたので聞いたら「100回振りよる」とのこと。

こんなふうに習慣化されると、きっと量も増えていくのです。

 

総体がある6月。

運動部に入って活動してきた人にとっては、何より大切な総体。

頑張ってほしいですし、悔いを残してほしくないです。

青春ど真ん中、その象徴のような部活です。

本当に頑張ってください。

そして、ちょっとだけ家で習慣作りのために積み上げてほしいです。

2024年06月03日

前から読もう!

2年生と3年生は「文法コース」と「L&Rコース」に分かれています。

L&Rコースでは単語テストや訳テスト、音読テストのどれかが毎授業入るのですが、

先日訳テストをしていたときに、ひとりの2年生がテスト中に質問をしてきました。

 

生徒:先生、この日本語訳って前から訳したものをそのまま書いてもいいですか?

私は思いました。

(いえ、ずっと前からそうしてって言っとったから!!)

私:もちろんいいよ!ただ、ある程度のまとまりで書けなあかんよ。

  例えば、I want to go to Hokkaido to eat miso-ramen. やったら

 「私は行きたい / 北海道に / 味噌ラーメンを食べるために」みたいな感じ。

生徒:OKっす!

 

結果、その生徒はその訳テストは合格しました。
(3文あって、そのうち2文が正しく訳せていたら合格、というシステムです)

 

そして今日、違う2年生が訳テストを終えたあと、友だちと話している声が聞こえました。

生徒:前から書いていいって言われたから前から書いたら、今日の訳テスト合格やった!

 

いやぁ、うれしかったですね。

そうなんですよ、前からどんどん訳していく方が絶対簡単なんです。

I’m going to do volunteer work there with my friends.

この文章をテストで出しましたが、日本語の流れでは

「私は友だちとそこでボランティア活動をするつもりです。」となります。

でもそうではなくて

「私はボランティア活動をするつもり / そこで / 友だちと」

これでいいんですよ。

むしろ、この形に慣れていく方が絶対いいです。

超個人的な意見ですが、テストや入試で日本語訳の問題が出た場合も、前から訳して正しければ正解にすべきだと思っています。

 

長文問題が解けるかどうか。

これは高校入試も大学入試も英検もTOEICも何もかも大事なポイントです。

単語も大事ですし、熟語も大事です。

もちろん文法は言うまでもなく。

それらと同じぐらい前から読むクセをつけておくこともめちゃくちゃ大事です。

だってそっちのほうが絶対簡単なんですから。

それを実感した2人がいたこと、本当にうれしいです。

いくら文章が長くなっても、前からひたすら読んでいって、前から順番に単語も熟語も文法も潰しましょう。

 

前から読んでいくことが当たり前になると、「/」を入れられる場所に気づいていくというメリットもあります。

「/」を入れる場所はある程度共通するのですが、基本的にはどこに入れようが、それは個人の自由です。

自分が意味の切れ目として理解しやすい場所に入れればいいのです。

「前置詞 in、on、at、of、toとかの前で切ってみよう!」
「接続詞 when. if, because, that, andとかの前でもいけるよ!」
「関係代名詞や分詞の前でもいけるよ!」

 

以前はこのように教えていたこともあるのですが、正直手ごたえは毎回ありませんでした。

だから、いつの頃からそれは言わないようにしています。

前から意味をとっていけば、自然とそれぞれで文の切れ目がわかってくると気づいたからです。

この2人の生徒から改めそう強く感じました。

このことにもっとフォーカスして授業を展開していこうと強く思いました。

さぁ、また明日から頑張ろう!

2024年06月13日

英語は○○だけやりなさい!

答えは「単語帳」です。

これは私のようなしょうもない者が唱える説ではありません。

大手予備校河合塾の有名講師、玉置先生の持論です。

 

最近玉置先生のことを知り、YouTubeを見漁っています。

本当におもしろい。

 

英語は「文法」と「語彙力(単語・熟語力)」の両輪です。

その中でも私は「文法」が大事だと考えています。

玉置先生は「語彙力」が大事だと考えておられます。

玉置先生のその理由がおもしろい。

 

「英語は単語が7割、文法が3割です」

「英語なんて三流科目。そんなものに時間なんてかけてられないでしょう!」

「我々はみんな英語なんてきらいなんですよ。めんどくさいんですよね~」

「英語が嫌いな人、苦手な人、長文を読むからいけないんですよ!単語をやればいいんですよ!」

「『文章の中で単語を覚えろ!』とかいうけど、あんなもんウソ!そんなヒマあるわけない!」

「英語の先生方は英語が好きで、楽しくて、長文を読むことも辞書を引くことも楽しいと感じるんです。そんな人たちの『単語なんかより文脈で判断です!』『単語なんていいんですよ!とにかく読み進めましょう!』はあり得ない!そんなヒマないって!」

 

英語講師とは思えない話しっぷり。

たった10分ちょっとのYouTubeでもこれだけおもしろいことをおっしゃいます。

そして「確かにその通りよな~」と気づかされることがたくさんあります。

英語が得意な人がしているアドバイスは苦手な人には確かに向かないかもしれないですよね。

苦手が得意になったアドバイスであったり、こんなことをしたら失敗したという話なら共感を得られますが、

「こうやったらできるよ!」と強く勧められても「あなたは得意やもんね。そらできるよね。」となるのは確かにある気がします。

 

具体的な話もされていて、中学生にもすごくわかりやすいと思うのが

「10行内にわからない単語が3つ以上あったらもうその文章は読めません」というもの。

これはとてもわかりやすい基準だと思います。

また、「選択肢の文章の中にわからない単語が1つでもあれば、もう解けません」ともおっしゃっています。

 

そしてあるYouTubeでは最後に実際のエピソードとして、イギリスの世界最高峰の学校に通っていた日本人の方から

「玉置先生、あなたはいつも『英語は単語力7割』と言っているようですが、それは間違いです。『9割』です。」

と批判をされたという話をされていました。

 

元井英語塾で「L&Rコース」を設定して7月で1年。

圧倒的な「語彙力不足」を日々感じます。

「なんで文法はこんなに強いのに、中1で習った単語を知らないの?」と感じる2年生や3年生が本当に多いです。

どうすればそこを鍛えていけるかを日々考えています。

しかし、こればかりは生徒個人の取り組みでしか解決できないものだといつも結論がついてしまいます。

 

子どもたちの吸収力はすごいもので、複雑な文法も必ず理解していきます。

「えー、みんなできるやん!すごいな~天才の集まりか!」とよく思いますし、伝えもします。

同時に「語彙が備われば『鬼に金棒』やのにな」とも思います。

 

英語は単語が7割(9割?)。

教科書の後ろは単語帳になっています。

その単語を全て覚えられれば、教科書の中にわからない単語がゼロになるわけです。

じゃあ中間テストや期末テストでかなりの高得点が取れるはずです。

高校入試でも同じです。

単語にもっともっと力を入れることが、成長のカギです。

2024年06月25日

外部生限定!中1フォローアップ講座開講!

1学期のテストで学校の平均点が50点、60点というのがもう当たり前になってきています。

そして、きっと「平均点」とは言いながらも、

50点台や60点台の生徒は少なく、80点以上の得意な生徒と40点台、30点台の苦手な生徒の二極化が進んでいるはずです。

 

「テスト返却のとき、英語の先生がすごく悲しそうやった」と話してくれた塾生がいました。

そうなのです、学校の先生は生徒たちに英語のテストで点数をとってほしいのです。

英語がわかる、できる、簡単。

そんなふうに生徒たちに感じてほしく、授業を工夫され、一生懸命授業をされています。

それなのに、中1のこの段階でもう苦しむ子どもたちがたくさんいます。

先生方も本当に苦しく、辛い思いをされていると思います。

 

単純に学習内容が増えたから。

単語も文量も増えたから。

基礎・基本をじっくりやる時間がとれなくなったから。

これに尽きます。

 

そこで、1学期の英語の壁にぶち当たったまま乗り越えられていない中学1年生のお手伝いをするために、

夏休みを使って元井英語塾に在籍していない中学1年生限定で短期フォローアップ講座を実施します!

対象者は「英語が難しくてしかたがない中学1年生」です。

 

実施日:7月23日(火)~26日(金)
時 間:14時00分~15時30分(90分間)
対象者:元井英語塾に在籍していない英語が大の苦手な中学1年生
    (下にある問題をやってみてください!)
定 員:最大10名
内 容:教科書(NEW CROWN1)のLesson1~Lesson2
    動詞の使い方を徹底的に学習します!
費 用:¥8,000
その他:必ず4日間参加してください!
    持ち物は筆箱と下敷きで大丈夫!

 

<実力チェック問題>

1.(  )に に入る1語を書きなさい。
①I (   ) from Osaka. 私は大阪出身です。         
②(   ) you study math? あなたは数学を勉強しますか。

2.正しく並びかえなさい。それぞれ不要な語が1語ずつあります。
①私は家で料理をしません。( cook / do / at / not / I / am ) home.
②あなたはどんな食べ物が好きですか。( do / food / are / like / what / you / ? )

3.それぞれの文章を( )内の指示に従って書きかえなさい。
①I am a soccer fan.(否定文に)
②You make coffee in the morning.(否定文に)
③You are good at swimming.(疑問文に)
④We need the ticket.(疑問文に)
⑤I am happy.(下線部の「I」を「We」にして)
⑥You speak English.(「話すことができる」という文に)
                                                           <答え>
1.①am  ②Do   2.①I do not cook at  ②What food do you like?
3.①I am not(I’m not) a soccer fan. ②You do not(You don’t) make coffee in the morning.
  ③Are you good at swimming?  ④Do we need the ticket? ⑤We are happy.  ⑥You can speak English.

 

難しいと感じる問題が2問以上ある場合は、夏休みを使って動詞の使い方の復習をしましょう!

夏休みにしっかり復習をして、夏休み明けのテストで英語の先生をびっくり&大喜びさせてやりましょう!

2024年07月03日

習慣化できましたか?

6月すぐにブログに書きました。

そして3年生の塾生全員に伝えました。

「6月に入った今、毎日5分だけでいいから宿題以外の勉強をしよう。5分だけでいいから。」

続いていますか?

 

それには意図があります。

それが「新しいことの習慣化には平均66日必要」というデータがイギリスの研究であるからです。

6月に5分間勉強を始めることで8月にそれが習慣化されているという目算です。

たった5分かもしれませんが、その5分の習慣が夏休みに強烈な意味をもってきます。

 

3年生のみなさんの多くは総体が終わり、部活動を引退したことでしょう。

競技によっては選手権や記録会などがまだこれからも続くものがありますが、

多くの人は引退をして、部活動の無い土日を過ごしていることでしょう。

これまでずっと全力を注いできた部活動。

無くなれば悲しいですし、むなしいですね。

これまでの部活動のことを振り返って、感傷に浸るのもしばらくはありです。

でも、いつまでもそうはしていられないでしょう。

 

これまで部活動に使っていたその時間、今はどうしていますか?

午前9時から12時まで部活動をしていたその時間、受験勉強に使えていますか?

勉強してないでしょう?

「夏休みはやりますよ!」とか思っていますか?

断言しておきます。

「夏休みから頑張る!」と意気込んでいる人のほとんどが頑張りません。

理由はすごく簡単です。

そういう人のほぼ全員が勉強をする習慣がないからです。

「こんなやる気に満ちているのになんでそんなこと言うねん!」と思うかもしれませんが、

そのやる気はすぐに消え去っていきます。

それが人間として普通なのです。

モチベーション、やる気は人の感情の一種です。

すぐに燃え上がりますが、すぐに消失もします。

そして自分でその感情を生み出すことは非常に難しいのです。

だから、大事なことはモチベーションがない中でも勉強できることであり、

それをできる人が「たとえ5分でも、勉強する習慣を身につけた人」です。

習慣こそが、モチベーションに左右されないものです。

「夏休みから頑張る!」ではなく、

「夏休みも頑張る!」となる人です。

 

今日からでも5分からスタートすればいいので毎日勉強をしましょう。

効果的なことはそれに5W1Hをつけること。

「When(いつ)Where(どこで)Who(だれが)What(何を)Why(なぜ)How(どのように)」

勉強するかをパターン化させましょう。

たとえば、

When(いつ)…寝る前に
Where(どこで)…勉強机で
Who(だれが)…もちろん自分が
What(何を)…単語学習を
Why(なぜ)…習慣化させるために
How(どのように)…赤シートを使いながら単語帳で

のような感じです。

これを数学や社会などでもあてはめれていきましょう。

 

今から始めると66日後は9月半ばです。

「平均66日」なので、もっと早く習慣化されることも十分可能性としてはあり、夏休み中に習慣化されるかもしれません。

あなたたちの勝負は2学期です。

夏休みに頑張って力を蓄えるのは、2学期のためです。

そうです、まだ間に合うのです。

2024年07月15日

「先生、次も居残り補習よろしく!笑」

中学2年生と3年生のL&Rコースでは、定期的に単語テストを行っています。

合格点に達していない場合は授業後に30分間の居残り補習をしています。

先日単語テストを行い、惜しくも合格できなかった生徒が数名いました。

 

当然ながら、点数が悪くて喜ぶ生徒なんていません。

テスト勉強をしていようが怠けていようが、テストの点がとれないことをだれもうれしくは思いません。

不合格だった生徒たちの表情は暗いし、

「あー、補習か。イヤやな…。」と嘆いていました。

 

そんな中補習を行いました。

みんなで出題範囲の単語を音読して、日本語を確認して、口頭で単語テストをして、最後に筆記形式で単語テストのリベンジをしました。

単語テスト終了後、その場ですぐに答え合わせをしたのですが、

「これ全問正解やと思うねんけど!天才かも!」

「あー『carefully』ミスった!『注意深く』や!くそぉーーーーーーーー!」

「先生聞いて!これ間違ってしもたけど、ほんまはわかっとってん!ほんまやねん!信じて!」

「私わかるで!『must』は『~しなければならない』です!イェーイ☆」

 

すごく前向きで、明るくいい雰囲気での答え合わせの時間でした。

「あー、補習か…。」となっていた数10分前がウソのよう。

まるで答え合わせを待っていたかのような雰囲気でした。

そんなふうに答え合わせができる生徒はどのような生徒でしょう。

まずは、そのテストに自信がある生徒です。

言いかえれば、「できた!」という感覚があるからこそ、答え合わせが待ち遠しいのです。

あるいは、答えを知りたくてうずうずしている生徒です。

「知りたい」「わかりたい」これらの知的好奇心をくすぐられているのです。

どちらも勉強に前向きになっているからこそ生まれる感覚です。

そんな気持ちに彼らなれたことがすごくうれしくてたまらなかったです。

 

帰り際に

「先生、次回のテストでも居残り補習よろしく!笑」

「いやいや、次は合格して補習無しにしような!」とやりとりをしました。

 

単語の学習を楽しいと感じる子どもはきっと少ないでしょう。

だからこそその勉強から遠ざかってしまいます。

でも、決して難しいことではありません。

たった数回みんなで練習しただけで、見違えるほどの結果になりました。

何よりも、全く違う表情になりました。

ひとりではなく、みんなでやったことが楽しくて刺激になったというのであれば、

これからも友だちと同じように勉強すればいいと思います。

競走したっていいですよね。

 

できなかったペナルティーのようなものとして私自身も考えていた補習ですが、

思いのほか楽しく、そして考えていた何倍もの成果が出てうれしかったです。

あれだけ実のある補習ができるなら毎回でもしたいですが、次回は合格してくださいよ!

2024年08月23日

やってみないとわからない!

 

数年前にテレビドラマで放送されていた「二月の勝者」

原作はマンガです。

 

主人公の黒木蔵人は中学受験業界で超有名なカリスマ講師。

彼がある授業で塾生たちに話しことがおもしろくて、今でもときどき思い出します。

それは「ボールをある高さから落とすとどうなるか」という話。

 

授業でサッカーボールを持ってきた黒木は、自分の顔の高さにそのサッカーボールを持ち、

塾生たちに「このボールから手を離すとどうなりますか?」と質問します。

塾生たちは「床に落ちる」と答えます。

「では、床にこのボールが落ちるとき、『このボールは手を離した場所と床までの半分の高さまでまず必ず落ちる。』

これは正しいですか?」

このように黒木は質問をします。

 

「うん、正しい。」「そりゃそうでしょう。」塾生たちは同意します。

黒木は質問を続けます。

「そして、『離した位置と床の高さの半分まで落ちてきたこのボールは、また残りの高さの半分まで落ちる。

次に、また残りの半分まで落ちる。』これは正しいですか?」

 

成績トップの塾生が『落ちるときにはそうなるでしょう、絶対に。』と答えます。

すると、黒木はこう問いかけます。

「でも考えてみてください。

ある高さから落ちるボールは『半分落ちる』を繰り返していきます。

でもこれを繰り返していると、いつまでたってもボールは床に到着できない、

つまり、『ボールが床に着くことは不可能だ』ということになりませんか?」

成績トップの生徒も含め、塾生たちはその問いかけに答えることができません。

黒木は淡々と、静かなトーンで話を続けます。

「でも、実際はどうでしょうか。」

黒木はそのサッカーボールを顔の高さから落とします。

黒木の手から離れたボールは床に着いて、勢いよく跳ね上がります。

そして、黒木は塾生に伝えます。

「ボールは床に着きました。

頭では不可能だと思っていることも、やってみないとわからない、可能なこともあるのです。」

 

おもしろい展開だと思いませんか?

「やってみないとわからない」

無表情で、感情の起伏もなく、冷徹さすら感じさせる黒木という塾講師から、

そのような前向きな言葉が子どもたちに伝えられたことが印象的でした。

 

教授法も大事ですが、子どもたちへの関わり方や声かけも大事ですね。

結局のところ、やる気スイッチが子どもに入れば、どんどん力は伸びていくのですから。

ドラマの黒木のようなかっこいいことは言えませんが、子どもたちを刺激できるようなことができたらいいなと思います。

そのためには自分がいろいろな経験をしないといけませんね。

いくつになっても何かに挑戦して、時には大失敗して、それを糧にまた頑張って、のようなもの。

自分の仕事に関わることでなくてもいいと思うのです。

そう言えば、「いつか神戸マラソンに参加したい!」と意気込んで始めたマラソンですが、最近やってないな。

暑さも和らいでくるでしょうし、また秋から挑戦しようと思います!

 

ちなみに、黒木が例として出したボールの話ですが、

一見これは「ボールが落ちるか落ちないか」を論ずるパラドックスのようではありますが、

専門家の方々曰く、「ボールが床に着くまでの過程」を説明しているものであり、

床に着く、着かないを論ずるというものではないそうです。

難しいですね~。

2024年08月30日

単語学習=出会いの数を増やすこと

中学2年生と3年生では定期的に単語テストをしています。

「英語で書ける」までの力があるに越したことはありません。

でも、まずは「意味がわかる」が最優先だと考えています。

よって、「単語の意味を日本語で書きなさい」のみ30単語行っています。

合格点を設定し、それに達しなければ居残り補習も実施しています。

 

150~200ほどの単語リストから30問出題されます。

それらをどうすれば覚えられるのか。

それは「出会いの数を増やすこと」です。

 

2学期が始まり、新しいクラスにも慣れていると思います。

クラス全員の顔と名前も一致しているでしょう。

でも、4月はどうでしたか?

クラス全員の顔と名前は一致していましたか?

 

部活ではどうでしょう。

同級生だけでなく、先輩や後輩がいますね。

知らない人がたくさんだった4月。

今ではその先輩も後輩も名前と顔が一致していませんか?

 

クラスメイトでも部活の先輩、後輩でもそうですが、

その人たちのことを「覚えよう!」と気合いを入れて覚えたわけではないはずです。

気づけば覚えていたという人がほとんどのはず。

それは「毎日出会っているから」です。

 

これは単語の暗記でも同じです。

覚えたくなくても、毎日のように出会っていれば自然と覚えてしまいます。

「dog」「cat」「like」「English」「play」など、中学生になる前から知っている単語はたくさんあると思います。

それは小学校から何度も出会ってきているからです。

決して「覚えよう!」「暗記しよう!」と頑張った結果、「dog」を覚えたわけではありません。

 

ときどき「この単語長くて覚えられへん」と文字数の多さを理由にする人がいますが、

それは思い込みです。

単語暗記に文字数の多さは関係ありません。

たとえば「Instagram」って一瞬で「インスタ(インスタグラム)」ってわかる人が多いはずです。9文字もあるのですよ?

それが一瞬でわかるのは、「Instagram」という語と何度も何度も出会っているからです。

このように単語の学習は「出会いの数」なのですが、ひとつ大切なことがあります。

それは「出会う時間」と「出会う場所」が確立されていることです。

毎日朝から夕方まで学校で過ごすことが日常になっている人には、

みんなと出会う「時間」と「場所」がたくさんあります。

教室に行けばみんながいますし、部活に行けば先輩や後輩がいます。

毎日確実にこの時間と場所があるから自然と覚えていくのです。

 

これを単語の学習にも当てはめてください。

普段の生活の中で単語と毎日のように出会う「時間」と「場所」がありますか?

単語が苦手な人は、単純にこれらがないだけです。

 

寝る前にベッドに座って10分、

お風呂で湯船につかっている間の5分、

給食を食べた後の5分、

このような「時間」と「場所」を作ることが大切です。

 

「覚えよう!」と気合いを入れて覚えようとする必要はありません。

どうせ初めのうちはすぐに忘れます。

クラスメイトや部活の先輩、後輩も同じでしょう。

すぐにみんなを覚えたわけではありません。

「この子だれやったっけ?」「名前聞いたのに忘れた」という時期を経て、覚えています。

「覚えた」→「忘れた」→「覚えなおした」これを繰り返すことが暗記の流れです。

 

当塾の生徒のみなさんの文法力は爆上がりしています。

あとはどうやって単語を身につけていくか。

単語力が上がればまさに鬼に金棒。

伸びしろの塊なので、これからが楽しみでなりません!

2024年09月19日

与えられたものをこなしていこう!

中学1年生を見ていると、とてもしんどそうです。

当然そうですね。

去年までの夏休みはまさに「夏の休み」でした。
(小学生の娘と息子がいるので、それがよくわかります!)

しかし、今年の夏休みはそうではなかったはずです。

 

まず、宿題の量が増えたはず。

国語、数学、理科、社会、英語のワークはそれぞれ40ページほどあったのではないですか?

何より部活動の存在です。

「土曜日も日曜日も部活動で終わった」ということがあったのではないでしょうか。

 

そして気付けば9月です。

学校によっては1学期中に体育大会があった学校もありますが、多くの学校が9月実施です。

10月にある学校もあるようですが、その学校はまさに今が練習真っ只中というところ。

まだまだ暑い中練習をし、

体がヘトヘトになった状態で授業を受け、

そして放課後は部活動です。

9月半ば~末にかけては新人戦がありましたもんね。

文化部もコンクールや部展、文化祭での発表に向けてギアが上がるタイミングです。

 

体育大会が終わったら新人戦モードがさらに加熱しましたね。

土曜日や日曜日は練習、練習試合が入ったことでしょう。

新人戦では当然勝ちたいし、いい成績を残したいと思ったはず。

だから練習も練習試合も大切だとわかっていたはず。

自分の体に鞭を撃って頑張ったからこそ、全力で新人戦を戦えたはず。

本当によく頑張りました。

そして顧問の先生方、お疲れ様でした。

そんな生徒も教師も体力的に大変な9月が終わりました。

しんどかったのは事実。

でも、その分得たものもたくさんあるはずです。

 

そんなしんどい中だからこそ大切なことを伝えます。

勉強に関しては、中学1年生、2年生の間は「与えられたもの」をしっかりこなしていきましょう。

学校から宿題、課題がちゃんとみなさんに与えられているはず。

中間テストが近くなった人たちにはテスト範囲が知らされ、ワークの出題範囲ページも知らされているはず。

それらをちゃんと自分の力でこなしていくと、間違いなく学力は伸びます。

それを「自分でやる」か「答えを写す」かが大きな分かれ目になります。

 

これまで多くの中学生を見てきましたが、勉強で好成績を残してきた生徒たちを思い浮かべても、

勉強ばかりしているという生徒が1人として思い浮かびません。

陸上部の長距離のエースだった子、

サッカー部で毎日泥だらけになっていた子、

休み時間は友だちと大笑いしながら遊びまわっていた子、

みんながみなさんたちと変わらない中学生です。

ただ、彼らは間違いなく「与えられたもの」を自分でこなしていました。

それが学校からのもの以外に塾からのものもあったり、

通信教材のものもあったかもしれませんが、

自分が生活する中でだれかが与えてくれたものを丁寧に取り組んでいたのだと思います。

間違いなく学校からのものは100%そうです。

そんな彼らの姿にこそ学力を伸ばすヒント、いや答えがはっきり示されています。

 

1年生のみなさん、しんどいですね。

だからこそ、与えられたものだけでいいので、必ず自分の手で取り組んでください。

そして大事なことをもうひとつ。

いいですか、自分が出した答えが間違っていても、

そこに至るまで自分が一生懸命考えたものなら、その段階で学力は上がっていますよ。

学力の向上は正解して初めて得るものではありません。

考えているまさにそのときに伸びているのです。

結果答えが出ず解答欄は空白。

いいのですよ、考えたのならあなたの学力は伸びています。

考えているときに「今自分って頭よくなっていきよるんじゃないの!?」と思いながら取り組んでみてください。

自分に自信が持てるようになっていきますよ。

自信を得たあなたは無敵です。

2024年09月30日

Aさんの取り組みに感動

中学1年生の最初から塾に通っている人ではなく、

中学校生活が始まって、その途中から塾に通うという理由のほとんどが

「中学校での勉強が難しい」であったり、「テストで点数がとれなくなった」というものだと思います。

こういった理由で塾に通うというのはすごく一般的な流れです。

私も中学生時代に数学がちんぷんかんぷんになり、塾に通うようになりました。

 

元井英語塾の現中学3年生の半数以上は、中学1年生の途中や2年生の途中から入塾をしています。

彼らの理由も「英語が難しい」「テストで点数が下がってきた」がほとんどです。

そんな彼らの1人、Aさんに私は感動しています。

 

英語が難しくなって思うようにいかなくなったAさん。

今では英検3級に合格し、「苦手」だった英語の評定も「4」の上位層。

「5」をとれるのではないかというところまで伸ばしています。

 

先日、定期的に行っている単語テストをしました。

そのあとに日本語訳10問テストもしました。

この日本語訳10問テストはちょっと厄介なテストです。

 ①I explained the words which Ken didn’t understand.
 ②How do students in Japan spend their winter vacation?
 ③Most of the books I bought yesterday were very interesting.

このような20ほどの英文が載ったプリントを1週間前に渡され、翌週のテストでそこから出された10問を日本語訳するというもの。

授業でもうすでにやった長文問題からの文章を引っ張ってきています。

つまり、全員がもうすでに一度読んでいる文章であり、解説済み。

だから、渡すプリントには一切日本語訳はつけていません。

日本語訳の丸暗記はできません。

再度自分で読んで、精読をして、自分で正しく日本語訳を確認しておく必要があります。

2年生も同じテストをしていますが、自分の日本語訳が合っているかどうかを翻訳アプリで確認をしている塾生もいるようです。

与えられる文章はどれも重要な文法や表現が入ったものばかりで、難しい文章が多いです。

たとえ一度学習済みとは言え、1人で確認するのは結構ハードだと感じる塾生も多いのではないかと思っています。

単語テストは高得点がとれても、そのあとすぐに実施されるこの日本語訳テストでは苦しい結果になる生徒もいます。

 

そんな中、Aさんのテスト結果ですが、単語テストも訳テストも満点です。

これまでもずっとテストはしてきていますが、Aさんは常に満点を取ります。

Aさんより定期テストや学力テストで高得点をとる塾生が満点を取り損ねるテストでも、Aさんは満点を取ります。

 

このAさんは定期テスト前の日曜日に実施しているテスト対策講座にも必ず参加します。

英検3級のライティング対策講座にも積極的に参加し、合格を勝ち取りました。

2次試験対策もたくさんいっしょに練習しました。

だからこそ、私はAさんが「高い英語センスで乗り切っている」というタイプでないことを知っています。

むしろ「stadium」を「student」と読んでしまったり、

「table」を「タブレット」と勘違いしたりと、おっちょこちょいで緊張しやすい生徒です。

つまり、単語テストや訳テストでの満点は、「Aさんの努力の賜物」なのです。

絶対時間をかけて勉強していると思います。

丁寧に、逃げずに取り組んでいると思います。

そのような取り組みがあるから、英語の成績もぐんぐん伸びだしているのだと思います。

 

私は中学1年生や2年生には、受験勉強なんてまだしなくていいし、意識もしなくていいと伝えています。

それよりも部活動に入っているなら、放課後は部活動をしっかりやろうと伝えています。

外部のスポーツチームや団体に入って活動している場合も同じです。

そして3年生にも、6月末や7月初旬には1学期の期末テストがあるけど、総体に向けて全力を注ごうと毎年伝えています。

 

今、ほとんどの3年生が部活動を引退しています。

部活動をしていたときは、自分以外のみんなの動きも見えたでしょう。

運動場にいたり、体育館にいたり、音楽室にいたり。

それぞれがそれぞれの場所で活動をしていました。

そんな仲間たちの姿が見えていましたよね。

でも、今は放課後の学校に彼らの姿はありません。

「さようなら」「ばいばい」と言って校門を出たあと、みんなはどこで何をしているのでしょうか。

 

やれば必ず力になるのが勉強です。

Aさんもそれを実証しています。

みなさん、頑張ってください。

2024年11月06日

D判定のあなたへ

中学生のみなさん、「模試」って知っていますか?

元井英語塾では模試は行っていませんし、学校でもそのようなものはありません。

大きな塾に通っている人や、個人的に模試を申し込んだ人以外は受けたことがないものです。

「模試=テスト」です。

ただ、普段学校で受けているテストでは出ないものが「判定」というもの。

模試を受験するときに、自分が進学したい高校名を記入して受験します。

受験後しばらくすると結果が返ってきて、テストの点数だけでなく「判定」も記載されています。

A判定からE判定まであり、

A判定は「合格圏内」

B判定は「合格率60%から80%」

C判定は「合格率50%」

D判定は「合格率20%から40%」

E判定は「再考圏(限りなく不合格)」と言われています。

 

先日TikTokを見ていたら、

「模試の結果がD判定のあなたへ」という動画が流れてきました。

これは以前にも紹介した有名予備校講師の玉置先生のショート動画です。

すごく勇気が出るメッセージが送られています。


 

著作権があるのでここでその内容を事細かく書くことはできませんが、

「D判定の人こそ合格に一番近い人!」というメッセージを伝えられています。

 

模試を受けてそのような結果だった人、

学校の先生から「今のままでは厳しい」と言われている人、

「もう無理やし…」と悲観している人、

イマイチやる気スイッチが入らない人、

そして、A判定やB判定といった良い判定をもらっている人や「このままいけば大丈夫」と言われている人、

ぜひYouTubeやTikTok等で玉置先生のメッセージを直接聞いてみてください!

 

YouTubeでは「赤本チャンネル」という大学受験生向けのチャンネルがあり、

そこに同じ動画が去年の11月30日にアップされています。

まさにこの時期です!

2024年11月28日

成功体験が一番大事

中学2年生でのことです。

2年生には毎授業で単語テストをしています。

合格点に届かなければ居残り補習になってしまう単語テストです。

満点を取る生徒、合格点ギリギリの生徒、正解と不正解が半々ぐらいの生徒、かなり苦しんでいる生徒。

いろいろな生徒がいます。

点数が揮わない場合に居残り補習を強制するのは、全生徒にしっかり頑張ってもらいたいからです。

しかし、最近その自分の考え方が変わってきています。

 

単語テストで苦しい結果になる生徒のほとんどが練習量不足です。

その結果がテストに反映されているだけです。

単語の勉強が好きではないのでしょう。

したくないからしないままなのでしょう。

それではだめだとみんなわかっているのですが、なかなか行動に移すのは難しいですね。

 

しかし最近では、2年生の単語への取り組みが変わってきていると感じます。

これまできっと「嫌いだからしない」という選択をしていた人たちが、「嫌いだけどがんばる!」にシフトチェンジできています。

そして単語テストの点数も上がっています。

 

前回の単語テストを返却したとき、これまでで一番いい点数をとったAさんがガッツポーズをして喜んでいました。

居残り補習から逃れられるかもしれないという期待からかもしれませんが、

「頑張ったんです!」と報告をしてくれる顔が生き生きとしていました。

 

また、いつもなら単語テストでは苦しむことが多いBさん。

今回は1問ミスだけで、「よく頑張って練習してきたんやね」と声をかけると、

「はい、頑張ってきました。」と照れくさそうに答えてくれました。

そのあとも友だちと答案を見せ合いながら「今回頑張って練習してきたんやもん」とうれしそうに話していました。

 

Cさんは単語テストではありませんが、授業中にワークの問題でわからないことがあり質問をしてきて、

私が解説をすると「なるほど、わかった。先生、わかるとうれしいから頑張るわな!」と言って、

またワークの問題に挑んでいました。

 

長文問題が大嫌いなDさん。

10分間の時間制限を設けて各自解いているときに小声で私を呼んで、

「なんか知らんけど、今日の長文問題わかるねん!これ、答え合ってる?」と聞いてきました。

私が「うん、4問とも正解やね。力がついてきてるんじゃないかな。」と伝えると「ほんまに?!やった!」と喜んでいました。

 

Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの表情を見ていると、「できる」「わかる」の重要性を感じます。

あのうれしそうな顔や問題に向かう真剣な表情は、ペナルティーで強制的に残される補習では絶対に見られません。

ペナルティーを与えられるということは、それは彼らにとっては「失敗体験」なのではないでしょうか。

それよりもどうすれば「成功体験」を積ませてあげられるのかを考えるのが大事だ、と彼らを見ていると思います。

 

やるのは生徒で、私はあくまでもサポート。

だから、いくら私が気張っても彼らが頑張ってくれないと成功体験は積めません。

私はひたすら声をかけ、励まし、ときには叱り、いっしょに走れたらと思います。

 

2年生たち、逞しくなってきました。