中3の8月のために6月からすべきこと
先日おもしろい実験結果を知りました。
2009年のものなので特に新しいものでもないのですが、「これは中3の人にとって有益や!」と思いました。
ロンドン大学で行なわれた実験です。
被験者96人が自由にある特定の行動を選んで、それが習慣化されるまでどれぐらいの日数がかかるかを調べるものでした。
読書を選ぶ人、勉強を選ぶ人、ジョギングを選ぶ人、筋トレを選ぶ人、その行動は多種多様。
その結果、読書のような負荷の小さいものであれば、20日足らずの短期間で習慣化できたというケースもあれば、
ジョギングのような高負荷の場合は、その習慣化には200日以上かかるという結果もありました。
全てを考慮して結論づけられたことは、「週4回以上66日続けると習慣化される確率が高い」ということです。
今は6月1周目。
66日後は8月です。
3年生のみなさんは「今年の夏はこれまでと同じように過ごしてはいけない」と心ではわかっているはずです。
去年までのような楽しい夏休みではいけないことがわかっていますよね。
でもね、それってわかっていながらもできない人が結構多いのです。
なぜできないのか、習慣がないからです。
部活を引退して時間ができたからと言って、それを勉強に使えるかというとそうではありません。
気合い十分の夏休みの初めはできると思いますよ。
でも、1週間ほどでしんどくなって、続けることが心底苦痛になってきます。
家庭学習の習慣がない人には、これまで部活に使っていた時間を勉強に使うのは至難の業なのです。
だからこそ、今のうちから「5分間の受験勉強」を開始してほしいのです。
その5分間は「その5分の間に学力を伸ばすため」ではなく、
「8月に受験勉強をする習慣をつけるため」です。
たった5分です。
その5分があるかないかで、8月の姿勢に絶対大きく影響してくると私は考えています。
勉強だけでなく、億劫なことは始めるその瞬間が一番しんどいです。
「あーあれせなあかんな。しんどいな…。いややな…。」とそのままズルズル数時間。
ありがちです。
でも、そんな中でも重い腰をあげて取り掛かれると、思いのほか集中して進んだりするものです。
この「取り掛かり」を作ってくれるのが「5分間の勉強」です。
ベストなのは「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ(←これは習慣化のため)・どのように」の5W1Hが効果的のようです。
つまり「夜・寝る前に・自分が・英語の文章を・教科書を使って音読」のような感じです。
これが習慣化されると、いつか「5分」が「10分」になっているかもしれません。
5回しかバットの素振りをしていなかった息子が、昨日ずっと振っていたので聞いたら「100回振りよる」とのこと。
こんなふうに習慣化されると、きっと量も増えていくのです。
総体がある6月。
運動部に入って活動してきた人にとっては、何より大切な総体。
頑張ってほしいですし、悔いを残してほしくないです。
青春ど真ん中、その象徴のような部活です。
本当に頑張ってください。
そして、ちょっとだけ家で習慣作りのために積み上げてほしいです。