学力、学歴、保有資格や免許。
就職をするときに志願者が自分を魅力的な人材にするために磨く武器ですね。
「英語の関係代名詞なんて知っていても何の意味があるのだろうか。」
「日本史に詳しくても自分の将来就きたい仕事にそんな知識は不要だ。」
こういったことはいつの時代も出てくる意見です。
それも確かにその通りでしょう。
しかしながら、今日の社会は勉強を頑張ってきた人のほうが優遇されることが圧倒的に多いです。
たとえ自分の仕事には直結しない学問領域でも、知識は宝です。
知識が多いに越したことはありません。
資格も同じで、何も資格を持っていない人よりも何かを持っている人のほうが魅力的です。
そしてやはり、学力が高い人や資格を持っている人は、それに向けて努力を重ねてきた人です。
学力や学歴、保有資格や免許は「これまでの多大な努力の証明」でもあり、そんな人は魅力的です。
しかし一方で、それらだけでは自分を魅力的にする武器として弱いです。
人柄って大事だと思いませんか?
気が利くとか、チャレンジ精神旺盛だとか、リーダーシップがあるとか、だれにでも親切だとか。
これらを磨くことも大きな武器になります。
①「学力が高くて、人柄も良い」
②「学力が高くて、人柄は悪い」
③「学力が低くて、人柄は良い」
④「学力が低くて、人柄も悪い」
きっと誰もがほしがる人材は①でしょう。
それとは逆にだれよりも不利になる人材は④でしょう。
では、②と③ではどちらのほうが魅力的な人材なのでしょうか。
あなたが社長なら、②と③ではどちらの人に来てほしいですか?
毎年、企業が新卒採用者に求める能力というもののアンケートが実施されています。
2025年度に発表されたものですが、企業が求めるものの第1位は何だと思いますか?
学力?学歴?資格や免許?
いえいえ、第1位は「コミュニケーション能力」です。
その割合は82%と圧倒的です。
しかもこれは10年以上続いて第1位になっています。
2位が「協調性」で56%。
3位が同率で「誠実さ」と「主体性」で46%。
4位が「チャレンジ精神」で44%。
このように続くのですが、では「学力」はどうなのでしょう。
「地頭(じあたま)」という項目があり、これがきっと学力を含むのでしょうが、7位で30%です。
ただしここは業種によって変動が大きく、IT、通信、ネットワーク関連企業では54%になっています。
業種によって差はあれど、いかに自分の内面を鍛えることが大事かがわかります。
今やAIが仕事に活用されて当たり前の時代です。
AIができることはAIに任せられることも多いでしょう。
だからこそ人にしかできないこと、人にしかできない分野が大事です。
今後どんどんAIがさらに活発に活用される社会になっていくのでしょう。
そうなればなるほど我々の人柄や性格が重要視される社会になっていくのではないでしょうか。
学生時代に学力を鍛えておくことは大切です。
それだけでなく、自分の内面を鍛えておくことも大事です。
企業が求めるランキング上位のコミュニケーション力、協調性、誠実さ、主体性はきっと普段の生活で鍛えることができます。
特に学校に通っている学生のみなさんはそんな機会に溢れています。
遅刻せずに学校に行く、授業に集中する、係や委員会活動など自分の役割に責任をもって取り組む、困っている仲間を助ける、自分の意見を言う、相手の意見を聞く、疲れていても全力で部活に取り組む、宿題を丁寧にする、学校行事を盛り上げる
ちょっと考えただけでもどんどん出てきます。
それだけ学校は自分を成長させられる素晴らしい場所です。
社会に求められることは勉強だけじゃありません。
学力が高いからこそできる仕事内容は今後AIに代替される可能性もあります。
AIにはできないこと。
人だからできること。
言いかえればAIには無くて、人にはあるもの。
それを鍛えていくことが今の時代に求められている力なのではないでしょうか。