小さな積み重ね
私の小4の息子は少年野球に入っています。
毎週末朝から夕方まで野球をしています。
とにかく楽しいようで、絶対休みませんし、練習が終わっても帰りたがりません。
野球が楽しくて、仲間が最高で、厳しくも温かい素晴らしい指導者にサポートしていただきながら、にこにこしながら野球をしています。
入団当初は投げる、打つ、捕る、走る、そういったことが単純に楽しいだけでしたが、
最近では「もっと上手になりたい」という思いが出てきたようです。
先日、本人から「お父さん!家で毎日素振りするって決めたんやで!」と決意表明をしてきました。
なりたい自分が見つかり、それに向かって努力することを始めた息子に驚きとともに成長を感じました。
父:それはいいことやな!がんばるんやで!
子:うん!「毎日5回振る」って決めてん!
父:・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(5回?5回だけ?聞き間違えたか?) 何回振るって?
子:5回や!5スイングや!がんばるねん!
父:(少なーーーーーーーーーーーっ!)
そ、そうか、応援しとるぞ!
回数の少なさに驚きましたが、「やらないよりはやったほうが上手になる」と思い、そこではそれ以上何も言わずにいました。
数日後、仕事から帰った私に息子が「素振りがんばっとるで!」と報告をしてきました。
心の中で「たった5回やけどな」と思いながら「そうか、がんばっとるな!きっと上手になりよるぞ!」と励ましました。
「ピッチャーを意識して振りよるねん!」
「がに股にならんように構えとるで!」
「アッパースイングになりすぎんように気を付けとるねん!」
細かく話してくれる息子を見ていると、感じることがありました。
たった5回の素振りですが、それを通して息子が「達成感」を得ていることです。
生き生きとした顔で、自信満々に「5回振っていること」を伝えてきます。
勝負の場面で力を発揮するためには実力をつけるしかありません。
その実力は練習や勉強でしか身につきません。
しかしながら、練習や勉強を「継続していくこと」が難しいのです。
どうすればいいのか、それを息子から学びました。
きっと「素振り5回」というのが息子にとって絶妙な数なのだと思います。
これが「素振り10回」とかだと、負担に感じて続かなくなるのかもしれません。
おどおどしていて、ピッチャーが投げるボールから逃げるような息子が、いつの頃からか、バッターボックスに立つとピッチャーに向かって「来―いっ!」と大きな声を出して真剣勝負をするようになっていました。
これも5回素振りで得た自信、達成感からかもしれません。
5回だけの素振りでは、自分が思うように技術が向上したり、力がついたりすることは難しいでしょう。
でも、5回だけの素振りで達成感や自信をつけることができるのです。
自分が続けられる小さな小さな努力を続けてみましょう。
私も頑張ります。
自信をつけた人は、特に子どもは、とんでもないスピードで成長していきます。