「英検4級ってどんな感じですか?」

とある生徒のお話です。

 

その生徒は「英語が苦手」ということで入塾してくれました。

問題を解いている様子を見ていると、苦しそうな場面が多くありました。

誰でもそうですが、自分にはできないとわかっていることをやっているときに「楽しい!」と感じることなんてありません。

その生徒も、始めのうちは暗い顔が多く、つまらなそうでした。

しかし、その生徒が立派なところは、毎回残って勉強をして帰ります。

こつこつひたすら続けています。

そして、少しずつ力がついてきて、今では平均点を優に超える点数をコンスタントに取れるようになっています。

頑張っても頑張っても成果がテストの点数にあらわれず、むなしく感じることもあったと思いますが、それでもこつこつ続け、ちゃんとその頑張りが目に見える形で出はじめました。

 

5月に私から「10月にある英検で、5級を受験しなさい!絶対に!」と強制されました。
(西脇市は素晴らしい町で、中学生は毎年1回分の英検受験料を全額市が負担をしてくれます。)

 

結果は合格でした。

過去問や予想問題をしても何の問題もなく合格圏内でしたので、何の驚きもありませんでしたし、むしろこの力があるのに不合格になることのほうがおかしいと感じていました。

そんな中でも私が英検を受けるよう強く背中を押したのは、この生徒に自信を持ってほしかったからです。

英検は「〇〇点」という点数だけで終わる定期テストと違い、「合格」か「不合格」が出ます。
合格者には合格証明書がもらえます。

この「合格」という言葉は、ものすごいパワーワードです。
とても嬉しい言葉であり、自信を与えてくれる言葉です。

 

「先生、英検4級ってどんな感じですか?興味があるんです。」

先日、突然そのように話してくれました。

その日の授業後の居残り勉強で、英検4級の問題を数問解きました。

もちろん5級よりずっとずっと難しいです。

まだ習っていない文法も単語もあります。

「どう感じるかな。無理やと思うかな。」と思う私に、

「as ~ asとか出るんですね!これ、できるやつがたくさんあるっぽい!」と返してくれました。

 

英語が苦手で入ってきた生徒です。

今でも苦手と思っているかもしれません。

でも私は思います。

あなたはもう英語が苦手ではなくなっていますよ。