期末テスト直前!

テスト勉強。自分の確固たるものはありますか?それぞれのやりやすい方法がきっとあるでしょうし、誰にでも完璧にハマる方法なんて無いのでしょう。私自身も「こうすれば誰でも必ずできるようになる!」なんて魔法のような方法は知りません。しかしながら、「この順番で学習すべきではないのかな」というのはかなり高い自信度であります。もし勉強の仕方が全くわからない人は参考にしてみてください。それが写真に載せているところ。

これは私が書いたもので、教室のホワイトボードの画像です。なかなか汚い字ですね。書いているときはキレイだと思って書いているのですが、完成したものを見ると毎回幻滅します。見にくくてすみません。

勉強の第一段階は単語です。もうこれは必須です。単語力は英語の基礎中の基礎です。ここが身についていないと次のステージには行けません。無理に行っても「この単語の意味なんやったっけ?」となることが目に見えています。以前私が教えていた中学2年生の授業でこんな問題がありました。正しいものを選ぶ問題です。

I think this book is ( deeper / deepest / more useful / most useful ) than that one.

いかかですか?この問題で、ある生徒が少し困っていました。その生徒は英語が苦手だったのですが、気合いを入れて取り組み、すごく勉強を頑張って、文法の力が日々ぐんぐんついていました。その生徒は「than that one って2つのものを比べているから比較級。それに最上級には the が必要なのに deepest, most useful にはそれがない。だからこの2つは除外できる。」とすぐにひらめきました。しかし、そこからなのです。そこからが進まないのです。そうです、この生徒は deep と useful の意味がわからなかったのです。選択肢の deeper も more useful も文法としてはOKです。ただ、出来上がった英文の意味がどうかというところです。

このように、私の汚い字のステップ②「文法の理解をする」を先にやっても、このようなことに陥るのです。それがどれだけ悔しいことか。だからこそ、必ず単語をまず覚えていくのです。これは日々の積み重ねであって、テスト範囲が配られるような2週間ほど前から「よし、始めるか!」ではないのですが、何もしていない状態から文法などに飛びつくことは危険です。単語力の向上無しに文法をしていくことはおすすめしません。たかが単語ですが、侮らないようにしましょう。

①に単語、②に文法。文法は暗記ではなく理解が必要なので、わからなければ答えや解説を見てじっくり時間をかけて考えることが必要です。わからないからとすぐに答えを見て「はい次!」では意味がありません。時間はかかっても仕方ないのです。「なぜこうなるのか」がわかってこそ初めてその問題をやった意味があるのです。勘で答えて「うわ、正解やった。次行こう。」なんかよりも、間違っていてもじっくり答えと解説を見て「なるほどね。」となるほうがテストでは点数が取れます。勘なんてテストでは期待できません。勘で正解した10問よりも、理解してできた1問のほうがテストで信頼できる力でしょう。やりかたがわかったら、あとはひたすら反復です。量です。

③の長文ですが、①と②がしっかり身につけば、長文を読む力は間違いなく同時に身についています。「長文が苦手なんです」という人は、じっくりと単語、文法と向き合うことが第一。単語はひたすら単語帳とにらめっこ、書く必要はありません。ただひたすら単語と出会う回数を増やしましょう。文法は問題集。

ただし、長文問題に慣れていないとぶつかる壁が3つあります。それが「時間足りない」と「上の方に書いてあったこと忘れちゃった」と「they とか it とか themとかもう代名詞だらけで何のこと言っているのかわからなくなった」です。

この訓練についてはまた次回紹介します。明日、明後日からテストですので、長文が苦手な人はしっかり単語と文法の確認をすることがこの期末テストの得策です。できる限り正確に素早く文法問題を解き、長文問題に時間をかけられるようにしてください。

長いと思っていた2学期も期末テストになりました。いよいよ2021年も終わりが近づいてきましたね。体調管理をしっかりして、有終の美を飾ってくださいね!