与えられたものをしっかりこなす
「勉強しろーーーーー!」
と言われて勉強できる人って、どれぐらいいるのでしょうか。
「このままやったら入試落ちるぞ!」「他の人はもっとやっとるぞ!」
と言われて、「そうなんや!やらないと!」と自分のことに置き換えて勉強に向かえる人って、どれぐらいいるのでしょうか。
勉強って実はおもしろいのです。
わからないことがわかるようになったり、知らないことを知ったりすると、すごくうれしいし、快感です。
私も英語の勉強だけでなく、新しいことを勉強すると楽しいですし、「もっと知りたい!」と思います。
学生のみなさんの中にも「勉強はおもしろい!だからやっている!」という人はいます。
でも実際のところ、そういう人の割合は少ないでしょう。
今では「勉強はおもしろい」と感じている私も、学生時代はそうは感じていませんでした。
すすんで自分で時間を作って勉強をがんばる生徒ではありませんでした。
だからこそ、学校の先生には「勉強しろ!!」と言われていました。
最近すごーく思うことですが、なぜ勉強しないのでしょうか。
ほとんどの人が勉強が大事なことをわかっています。(学生時代の私も痛いほどわかっていました。)
でもしませんよね。
理由はすごく簡単です。
「勉強頑張らないと!」という気持ち vs 「勉強しなくてもいい」という気持ちの勝負で、後者が勝つからです。
この後者の気持ちが強いうちは、きっと誰も勉強しません。
テストのこと、入試のこと、将来のこと、まわりからたくさんのことを言われて頑張れる人もいるでしょう。
しかし、言われていることにイマイチ実感がわかず、自分事としてとらえられない人もたくさんいます。
これは決してサボりとかではありません。
自分に必要なことだと感じられないしんどいことに立ち向かえるほど、人間はきっと強くないのだと思います。
「勉強しなさいよ!」「中1英語とんでもなく難しいよ!」「これ覚えないとこの先30点以上はとれないよ!」
私もしょっちゅうこんなふうに塾生に言いますが、それが自分のこととしてうまくマッチすれば「やろう!」となるし、
自分のことと感じられなければ、なかなか変わらないと思いながら言っています。
でも、それでいいと思っています。
響かないのは、生徒がまだ「勉強頑張らないと!」という気持ちより「勉強したくない」の気持ちのほうが強いからです。
いつか必ず「頑張らないと!」が勝つときが来ることを私は知っています。
これまでの中学生は全員がそうでしたので。
そのときまで事実を伝え続け、彼らの気持ちが勉強に向くのを待つしかできません。
ただ、そのときが来るまで何もしないでいると、間違いなく手遅れになります。
だからこそ、勉強をしたくないな~と思っても、与えられているものをしっかりこなすことが必要です。
学校や塾、家庭教師や通信教材などの宿題はその代表例です。
自分の力で、答えを写すのではなく、考えて取り組む。
本当ならば自分で足らずを考えて、それを補うことが必要です。
得意分野にさらに打ち込み、極めることが必要です。
つまり、宿題だけでなく、自分でもっと進んで勉強することが必要です。
でも、自分の意識が「勉強したくないし、しなくても大丈夫」が勝っているのなら、それは難しいでしょう。
だからこそ、与えられたものだけは必ず丁寧に、自分の力で取り組むのです。
そうすることできっと力は伸びていきます。
あるとき「今のままでいいのかな?」と考えるときが来ます。
そのときこそ、自分の「勉強頑張らないと!」が勝った瞬間です。
それが出ればあとは自然と勉強をし始めます。
勉強するもしないも本人次第。
さぁみなさん、いつ「そのとき」が来ますかね。
塾生のみなさんは「そのとき」が来たときのために、こちらが出している宿題をしっかりやってくださいよ。
2日ごとに1枚のペースでプリントをしましょう。
月曜日に塾があった人は、(火)(水)で1枚、(木)(金)で1枚、(土)(日)で1枚。
2日に1回は英語の家庭学習をしましょう。
この短い感覚で英語に触れていくことが大事。
少し気分がノった時は、学校のワークや塾のワークを2回でも3回でもどうぞ。
部活、学校行事、生徒会活動、習い事、人間関係などなど、学生のみなさんがすべきことはかなり多いです。
抱えている悩みや不安もたくさんありますね。
私たち大人が思っている以上に子どもたちには毎日すべきことがあり、毎日いろいろなことが起こっています。
本当に激動の日々です。
その中で勉強に向かうというのは難しいことです。
みんなで子どもたちを支え、応援しましょう。