ダイエットから学んだこと

10年以上前ですが、ジムに通っていたことがあります。

その理由はダイエットです。

健康診断でなかなか厳しい結果が出て、その理由が間違いなく自分のおデブにあると実感しました。

そして一念発起し、ダイエットを決意しました!

「ダイエットするならジムに通いたいな!かっこいい感じするし!」

そのように思った私は、すぐにジムに通うようになりました。

 

まず何よりもしたかったことがトレッドミル(ルームランナー)で走ることです。

自分の中で「ジム=トレッドミルで颯爽と走る」でした。

人生初のジム、ドキドキしながらトレッドミルに乗りました。

大きなディスプレイには「時速、走行時間、傾斜」など、多くの表示があり、全て自分で調整可能でした。

何よりおもしろかったのは、そのトレッドミルには消費したカロリーを実際の食べ物のイラストで表示してくれることでした。

例えば180kcal消費したら、お茶碗に入ったご飯のイラストが表示されるという感じです。

「これはおもしろい!」

そう思い、早速走り始めました。

 

特に時速も傾斜も気にせず、ただ自分の精一杯で走りました。

すぐに息があがりしんどくなりましたが、「せめて10分間は頑張ろう!」と思い、10分間走りました。

たったの10分間ですが、もう心臓バクバクで、息もあがるどころかぜぇぜぇなり、もう足もぷるぷるしている感じでした。

そしてお楽しみの食べ物換算です。

「ご飯1杯分ぐらいいったかな?もしそうやったら、昼に食べたご飯がもうチャラになったってことやんな!?」

ドキドキしながらその表示を見ました。

そしてそこに表れたイラストは

 

 

「ししゃも2尾」でした。

 

 

「えぇーーーーーーー!」

もう驚愕の事態でした。

確かに魚卵はカロリーが高いですが、でもししゃも2尾ではカロリーは大したことがありません。

ご飯1杯には全然届いていませんでした。

「こんなにしんどいのに!?息すると喉が痛いぐらい全力で頑張ったのに!?」と何とも言えない感情になりました。

その日はそんな中、とぼとぼと帰りました。

 

せっかくジムに登録したのだから、定期的に通おうと思い、また後日すぐにジムに行きました。

ダイエットにはランニング、つまり有酸素運動が効果的。

トレッドミルでのランニングは絶対するべき。

「ししゃも2尾」のことで前回心を挫かれたトレッドミルですが、今回もやりました。

ただ、変えたことが2つありました。

 

ひとつ目は、設定時速を下げたことです。

もうあれだけしんどいのは嫌だったので、ペースを落としました。

そして走り始めました。

走り始めて10分、前回止めた時間です。

ここでふたつ目の前回との違いですが、その10分間でやめませんでした。

ペースを落としたことで体がとても楽なので、「あと少し走ってみるか。」と思い、15分間走りました。

15分間走ったあと、自分の体は前回の全力10分間より圧倒的に楽でした。

「ふぅ~しんどいね~」というぐらいの心地よい疲労感でした。

消費カロリーは150kcalほどで、表示された食べ物のイラストは「ご飯2/3」でした。

前回の「ししゃも2尾」を越えていました。

 

「高強度の短時間の練習よりも、ゆるーく少しだけ長めにするほうが体も楽やし、ダイエットには効果もある」ということを知りました。

そして思ったことがあります。

それはきっと勉強も同じということです。

テストが近づくとたまっているワークを一気にやってしまう人がたくさんいます。

そのような人の中にも自分の力を伸ばすために取り組む人も多いでしょう。

しかし、「宿題をこなす」ということだけを考えて取り組む人も多いはずです。

それってめちゃくちゃもったいないです。

私のししゃもと同じだと思うのです。

 

テストまでまだ時間がるあるときに、少しだけワークをやってみるのです。

ゆっくりと時間を使えるので、1問1問考える時間があり、丁寧に取り組めるはずです。

テスト直前に急いでする方法とは、1問の質が変わってきます。

テスト直前に一気にたまったものをするのはかなりしんどいでしょう。

短時間でかなりの量をこなさないといけないのですから、当然ですね。

それって私の「全速力での10分間=ししゃも2尾」です。

テストが近づくまでに少しずつやっていくと、さほどしんどくはないです。

 

1問1問丁寧に取り組め、体も楽な勉強方法。

時間は少しだけかかりますが、何より結果が違ってきます。

こんな勉強ができればいいですね。

 

以上、私がししゃもから得た勉強方法でした。