初めての卒業生

昨日2月25日(金)で塾を卒業していく塾生が2人いました。小学6年生と中学3年生です。

私は昨年7月末に塾を開きました。昨日卒業した2人はほぼ同時期に入塾してくれ、半年弱の付き合いになりました。たったの半年です。それなのに、寂しくなりました。

「今までお疲れ様やったね。ありがとうね。」とあいさつをしました。すると「ありがとうございました。」と返してくれました。保護者の方にもお礼を伝えました。車に乗り込んでいく後ろ姿を見ていると、また寂しさが強くなりました。車が見えなくなるまで見つめていました。そして思いました。「卒業式と同じ感覚やな。」

私はこの感覚が大好きです。寂しくて、悲しくて、でも新たな門出が嬉しくて、成長した姿に感動して。いろいろな思いが溢れるのが卒業式です。人は感情がこみ上げると涙が出てきますが、人生の中で卒業式の涙ほど説明が難しい涙はないと思います。すごく素敵な泣き笑いです。

塾生たちは英語のことだけでなく、学校であったことや嬉しかったことや腹が立ったこと、時には恋愛のことなどたくさんの話をしてくれます。週に1回や2回しか会わない私に、表情豊かに話してくれるのです。授業中では問題がわからなくて困り果てると明らかに目に涙をためながら考えていたり、できるようになるとマスク越しでも十分伝わるほどの満面の笑みを浮かべたり。全てが素直で純粋な子どもたちばかりです。私自身、自分の新生活でわからないことも多く、毎日が慌ただしく過ぎていく中で実感することがなかったのかもしれませんが、昨日去って行く2人を見て、「塾に来てくれている子どもたちのことが、自分は大好きなんやな」と実感しました。

塾生が私を「塾の先生」にしてくれています。数ある英会話学校や学習塾の中で私を選んで来てくれているこの塾生たちを、心から大切にしよう、誠心誠意力を尽くそうと再認識しました。

今日は2月26日(土)です。2月28日(月)から始まる期末テストに向けてテスト勉強をしに来ている中学生たちがいます。一生懸命頑張っています。普段朝早くから部活動があり、下校するのは夕方5時半ごろでしょうか。他の塾や習い事、学校からの課題もたくさんあって、疲れているでしょう。学校が休みの日はゆっくりしたいでしょう。そんな中でもこうやって休みを返上して一生懸命取り組む子どもたちの姿を見ると、私も気合いが入ります。頑張るぞ。