成績が上がって当然です

「先生、通知簿の評定が上がっていました!」

私はテストの答案は見せてくれるようお願いしていますが、通知簿の評定については聞いていません。聞いてもいないのに教えてくれる中学生がいました。すごく笑顔で、私も本当にうれしくなります。そんな2人について紹介します。

生徒Aさんは、英語が決して得意ではありません。本人もそれを自覚していて、何とか力を伸ばしたいと頑張っています。家での勉強も少しずつ習慣化されているようです。授業後は必ず毎回残って1時間弱補習をして帰っていきます。「さぁ今日は補習で何しよう?何かしたいことある?」と授業後に聞くと「このワークの復習ページをしていくなんてどうですか?」と自分から提案をしてきます。授業中もわかったら「わかりました!答えていいですか?」と発表までします。そこで間違っても、気まずい空気には一切なりません。それは教室の空気のおかげ、他の生徒のおかげです。間違った人を馬鹿にすることは決してありません。突拍子もないことを言うと、私も含めてみんなで大笑いしますよ。でも、もちろんおもしろい間違いを言った生徒も一緒に大笑いしています。他の生徒も臆することなく答えを言います。間違うこともありますが、だから何だという感じ。この教室の雰囲気は大切です。間違うことを恐れることは、100%成長を妨げると私は考えています。特に自分がまだ知らないことやできないことを身に付けていくには、間違いや失敗は当たり前です。トーマス・エジソンの「私は一度も失敗したことはない。1万通りの『上手くいかない方法』を見つけてきたのだ。」という言葉にも、その大切さが伝わります。①自分の力を認識している②自分から学習するべき課題が判断できる③一緒に切磋琢磨できる仲間がいる④何よりも、毎回残って勉強するほど頑張っている 当然ながら、力はつきますよ。そしてそれが学校の通知簿にも表れますよね。

生徒Bさんも、もともとは英語が得意ではなく、今もきっと自信を持ってはいないと思います。直近の期末テストも「みんなほどではないけど自分の中ではいい点数です」と言いながらテストを見せてくれました。十分とれているのです。学年の平均点は優に越えています。でもまだ納得がいかないのでしょう。土日は塾がお休みなのですが、テスト前の土日は午後から自習室として使えるよう教室を開放しています。生徒Bさんは誰よりも早く来て、ひとり黙々と勉強しています。わからない問題はすぐに聞いてきます。授業中も積極的に答えを言おうとするし、間違うことを恐れません。ここでもその授業の空気が素晴らしく、仲の良い他の数人と競争し合って取り組んでいます。間違えば悔しがり、正解すれば素直に喜ぶ。喜ぶ友達の姿を見て、次も絶対間違わへんぞと集中をあげる。①お互い刺激し合える仲間がいる②間違うことを嫌がるが、決して恐れることはない③わからない問題をそのままにしない④黙々と取り組む この生徒も成績が上がって当然です。「テスト返しの時に、先生にすごく褒めてもらいました!」とうれしそうに伝えてくれた表情がすごく印象的です。

今はまだ思うような結果が出ていませんが、近々成績大爆発しそうな雰囲気がぷんぷん漂っている生徒Cさんもいます。まだ新学期も始まっていませんが、今から中間テストが私自身楽しみです。

中学2年生、3年生全員が間違いなく力を伸ばしています。2回授業があった中学1年生も、順調に力をつけていくであろう空気と素地を感じます。小学6年生も気付けばすらすらと書ける単語が増えています。小学5年生はまさにこれからです。焦らずやっていけば確実に中学生になったら英語が武器になっているでしょう。

4月目前、みなさん新学期もその調子で頑張っていきましょうね!