単語学習=出会いの数を増やすこと

中学2年生と3年生では定期的に単語テストをしています。

「英語で書ける」までの力があるに越したことはありません。

でも、まずは「意味がわかる」が最優先だと考えています。

よって、「単語の意味を日本語で書きなさい」のみ30単語行っています。

合格点を設定し、それに達しなければ居残り補習も実施しています。

 

150~200ほどの単語リストから30問出題されます。

それらをどうすれば覚えられるのか。

それは「出会いの数を増やすこと」です。

 

2学期が始まり、新しいクラスにも慣れていると思います。

クラス全員の顔と名前も一致しているでしょう。

でも、4月はどうでしたか?

クラス全員の顔と名前は一致していましたか?

 

部活ではどうでしょう。

同級生だけでなく、先輩や後輩がいますね。

知らない人がたくさんだった4月。

今ではその先輩も後輩も名前と顔が一致していませんか?

 

クラスメイトでも部活の先輩、後輩でもそうですが、

その人たちのことを「覚えよう!」と気合いを入れて覚えたわけではないはずです。

気づけば覚えていたという人がほとんどのはず。

それは「毎日出会っているから」です。

 

これは単語の暗記でも同じです。

覚えたくなくても、毎日のように出会っていれば自然と覚えてしまいます。

「dog」「cat」「like」「English」「play」など、中学生になる前から知っている単語はたくさんあると思います。

それは小学校から何度も出会ってきているからです。

決して「覚えよう!」「暗記しよう!」と頑張った結果、「dog」を覚えたわけではありません。

 

ときどき「この単語長くて覚えられへん」と文字数の多さを理由にする人がいますが、

それは思い込みです。

単語暗記に文字数の多さは関係ありません。

たとえば「Instagram」って一瞬で「インスタ(インスタグラム)」ってわかる人が多いはずです。9文字もあるのですよ?

それが一瞬でわかるのは、「Instagram」という語と何度も何度も出会っているからです。

このように単語の学習は「出会いの数」なのですが、ひとつ大切なことがあります。

それは「出会う時間」と「出会う場所」が確立されていることです。

毎日朝から夕方まで学校で過ごすことが日常になっている人には、

みんなと出会う「時間」と「場所」がたくさんあります。

教室に行けばみんながいますし、部活に行けば先輩や後輩がいます。

毎日確実にこの時間と場所があるから自然と覚えていくのです。

 

これを単語の学習にも当てはめてください。

普段の生活の中で単語と毎日のように出会う「時間」と「場所」がありますか?

単語が苦手な人は、単純にこれらがないだけです。

 

寝る前にベッドに座って10分、

お風呂で湯船につかっている間の5分、

給食を食べた後の5分、

このような「時間」と「場所」を作ることが大切です。

 

「覚えよう!」と気合いを入れて覚えようとする必要はありません。

どうせ初めのうちはすぐに忘れます。

クラスメイトや部活の先輩、後輩も同じでしょう。

すぐにみんなを覚えたわけではありません。

「この子だれやったっけ?」「名前聞いたのに忘れた」という時期を経て、覚えています。

「覚えた」→「忘れた」→「覚えなおした」これを繰り返すことが暗記の流れです。

 

当塾の生徒のみなさんの文法力は爆上がりしています。

あとはどうやって単語を身につけていくか。

単語力が上がればまさに鬼に金棒。

伸びしろの塊なので、これからが楽しみでなりません!