勉強が苦手な人は〇〇を嫌う

「インプット」と「アウトプット」という言葉がよく勉強するときに使われ、大事にされます。

これはスポーツや文化活動でも同じ事です。

 

インプットとは、「頭の中に知識、情報として入れること」です。

誰かに教わったり、本やインターネットで知ったりすることがインプットの手段の代表例です。

 

アウトプットとは、「インプットした知識や情報を使って、実践すること」です。

勉強で言えば、問題を解いたり、実験をしたりです。

スポーツや文化活動で言えば、実際に自分の体を使って練習や稽古、訓練をすることです。

インプットもアウトプットも両方ともすごく大事で、上達にはどちらも必要です。

 

「バッティングセンターで空振りばかりなので、バットに当たるようにしたい。」

これが目標の人がいたとしましょう。

「『習うより慣れろ』や!とにかく数多く打とう!」ということで、ボールめがけてひらすらバットを振るのも有りでしょう。

しかしながら、「こうすればきっと当たるようになる」という知識、情報があるほうが絶対に効率的です。

 

余談です。

ソフトボール、バドミントン、卓球、アイスホッケーなど、ものを打つことで相手と競う球技はたくさんありますが、

ソフトボールはボールが大きいですし、バドミントンはシャトルより、卓球はボールよりそれぞれラケットがはるかに大きいです。

アイスホッケーはパックよりスティックのほうが大きいです。

でも、野球のバットの打面とボールの大きさはほとんど同じです。

「強く打つ」「良いコースに打つ」などにはどの球技にも高度な技術が必要ですが、

シンプルに「当てる」という観点だけで考えると、野球のバッティングは最高難度です。

 

だからこそ、立つ場所、バットの握り方、構え方、ボールの見方などを知っておくことは上達にとても大切です。

これがつまり「インプット」です。

 

さて、それらを知ったからと言ってすぐに打てるようになるでしょうか。

それは絶対あり得ません。

実際に自分の体を使って練習しないといけません。

つまり「アウトプット」です。

知識や情報を得たら、実戦練習をしてみることが必須です。

 

このインプットとアウトプットの理想は「インプット3:7アウトプット」だと言われています。

これは勉強でも全く同じです。

授業や教科書などから新しい知識を得ます。

「へぇ~そうなんや。」とインプットします。

あとはそれを自分でアウトプットしていくことが必要になります。

上に書いた通り、勉強のアウトプットは問題演習がその代表例です。

問題演習までいかなくても、重要語句を書いて練習することも立派なアウトプット。

教科書の音読などもいいと思います。

音読は英語では最高のアウトプットです。

昔お風呂で湯舟につかりながらかけ算を練習した人もたくさんいるでしょう。

あれはまさに素晴らしいアウトプットです。

 

勉強が苦手な人は、このアウトプットを嫌います。

しないのです。

授業で新しい知識を得て、「へぇ~。」となります。

でもそのインプットだけで終わってしまうのです。

アウトプットをしたとしても、「3:7」の比率に近づかず、定着しないのです。

しっかりインプットできたのに、これは相当もったいないことです。

 

大谷選手の魔球スイーパーも、ボールの握り方や肘の高さを知っただけで投げられるようになったわけではないはずです。

ひたすら自分の体で練習して、アウトプットし続けて習得したはずです。

みなさんが好きな歌手、ダンサー、漫画家、コメディアン、スポーツ選手、みんなみんなアウトプットしているはずです。

どんなこともやらないとできるようになりません。

勉強も同じです。

そして、勉強はやれば絶対できるようになります。

勉強とはそんなものです。

 

「長文が読めません。」「リスニングが全く聞こえません。」「単語が覚えられません。」「英語ができません。」

それは「今」の話しであって、インプットとアウトプットを正しくすれば必ずできるようになります。

その「正しく」というのが自分でわからない人は、先生や得意な人にやり方を聞いてみましょう。

そうすることでインプットになりますね。

あとはそれを自分でアウトプットしていきましょう。

 

勉強は誰でもできるようになります。