中間テストが無いの?!

各中学校の中間テストや期末テストの予定をホワイトボードに書いていますが、ある生徒がこんなことを言いました。

「えっ!?〇〇中学校は2学期の中間テスト無いの!?」

そうなのです。

われわれ大人世代からすると、「中間テスト」と「期末テスト」は1つの学期内にあって当然のものでした。

1学期中間・期末、2学期中間・期末、3学期期末という感じ。

今もそのような学校が多いですが、最近では中間テストや期末テストがない学校が増えてきています。

 

しかし、テストが無いわけではありません。

各学期を「中間」「期末」と2つに分けるのではなく、1年を5つほどに分けてテスト日が振り分けられています。

「令和5年度第1回定期テスト」という感じで実施されています。

その結果、1学期はテストが1回しかなかったり、他の学校とは大きくずれた日に、いわゆる2学期中間テストがあったりします。

ある学校では「第3回定期テスト」までしかありません。

単純に考えると、各学期に1回だけということです。


それを聞いた生徒たちは、最初は必ず「いいなぁ~それ!」とうらやましがります。

しかし、2回チャンスがあるのと1回しかチャンスが無いのとでは、テストの重みが大きく違います。

中間テストで失敗してしまっても、「期末で絶対挽回する!」ということができないということ。

しかもテスト範囲も当然広くなります。

それを知ると「それはちょっと…。」となってきます。

また、定期テストは少なくなりますが、小テストや単元別テストが格段に増えます。

ある中学校の生徒に聞くと、5教科全てで単元別テストがあるので、毎週のように何かのテストがある、とのこと。

授業中に20分ほどを使うテストですので、決して「小」テストという感じではないですね。

その頻繁に行われる単元別テストと定期テストを併せて評価がされています。

 

これでわかる通り、定期テストの数が減っているのは、生徒に楽をさせるためでも教師の仕事量を減らすためでもありません。

生徒からすれば、少ない範囲を集中的に勉強することで学習密度を高め、学力の定着を図れます。

先生からすれば、短い間隔で単元別テストをすることで、生徒の学習状況をさらに細かく把握できます。

たくさんの単元別テストを通して、生徒は自分の実力を知る機会が増え、先生は評価の材料が増えるわけです。

お互いWin-Winの関係だと思います。

 

今日は10月16日です。

「2学期期末テスト」がある学校の生徒は、11月末にそれが行われます。

期末テストではなく、2学期のどこかで「第〇回定期テスト」がある学校は、こまめに単元別テストがなされます。

11月のテスト前になってこれまでの学習内容を復習していく人と、

こまめに行われる単元別テストに向けて短い間隔でこつこつと勉強を続けている人とでは、

学力に差が出ることはだれにでも簡単に想像がつくことです。

 

これからこのような学校が増えてくるのではないかと思います。

令和5年度も今まさに折り返し地点にいます。

後半戦がスタートです。

中2のみなさんにとっては、中学校生活の折り返しになります。

部活も中心になっていて、毎日充実していることでしょう。

勉強のほうにも気持ちを少し強めに向けましょう。

やればやるだけ力がつく、それが勉強です。

いたってシンプルですね。