中学生になる前に!
小学5年生、6年生で学習する内容は驚くほどに高度です!高度と言うか、本当に実用的な英語の表現ばかりです。例をいくつか紹介します。
<小学5年生> What do you study on Tuesday? / This is my father. He is good at fishing. / Why do you like math?
<小学6年生> How was your summer vacation? / What do you want in our town? / What club do you want to join?
ごくごく一部、本当にわずか一部の紹介ですが、充実した学習内容であることが伝わると思います。これらを聞いたり話したりすることがメインではありますが、「書くこと」にも学校では触れられています。あくまでもメインは聞くことと話すことであり、書くことは「慣れる」ということが大きな目標でもあるので、中学校ほどガンガン書いていくことはありません。
しかし、しかしです。中学校に入るとすぐに書くことへの比重が大きくなります。ましてや小学校で書くことに少し慣れていることが中学校でのカリキュラムにも影響を与えており、以前よりもアルファベットの学習時間は減っていますし、中学1年生1学期中間テストの範囲も「こんなところまで入るの?!」というぐらい文法内容が多いです。
だからこそ、中学生になるまでに是非身につけておいてほしいことがあります。
まずはアルファベット大文字と小文字です。それができたらローマ字のヘボン式をマスターしておきましょう。ヘボン式ローマ字は英語でもしょっちゅう使われます。また、マスターできていると発音やスペリングで自分の助けになることもたくさんあります。
上記は「できるできる、大丈夫!」という小学生もたくさんいますが、他にもいくつかあります。そしてそれらは意識して練習しないと身につくことはありません。それらをお伝えします。
①1月から12月まで全て ②曜日を全て ③数字0~30,40、50、60。できれば70、80、90、100も ④教科 ⑤小学校の教科書に載っている動詞をひとつでもたくさん
①は冬休み明けすぐに行われた中学3年生の学力テストでも出題されていました。小学校で学習したことがそのまま入試につながるのです。January, February, September, Decemberが特に難しく、テストにも出題されやすいです。実際今回の中学3年生のテストでも Februaryが出題されていました。
②曜日は特にWednesday, Thursday, Saturdayが頻出です。
③数字は30までがしっかりできればあとは同じことの繰り返しになるので、100までできればいいですが、そこまでは必要ではありません。ただ、60までマスターできると時刻が表現できるので、是非目指してほしいところです。
④教科は I like 〇〇. / I study 〇〇. のように非常に表現がしやすい名詞です。動物や食べ物などももちろんいいのですが、範囲が広すぎて絞り切れないので、出てくるたびに少しずつ覚えていくことがいいのではと思います。それに比べて教科は数えるほどしかないので、覚えきることが可能です。(余力があればスポーツ名も覚えてみてください!)
⑤動詞はかなりたくさんあります。小学校で出てくるものすべてを覚えるということは相当難しいので、自分が覚えやすい動詞だけでもぜひ頑張って覚えてほしいです。英語は動詞がそのあとに続く文章を決める言語ですので、動詞を学習することはすごく大切です。
「こんなにいっぱいできるか!」と思われるでしょう。⑤動詞については少しずつ登場するのですが、①②④は中学1年生の4月に登場します。③の数字についてはもう少し先ですが、時刻に関する表現が同じように4月に登場するので、是非小学生のうちに頑張っておきたいところです。
4月に登場するなら4月に勉強すればいい。それは確かにそうですが、5月下旬には初めての定期テストがあり、出題範囲に入ることになります。もちろん上記以外にも文法などを学習するので、身につけなければいけないことが中学1年生4月から山のように出てきます。部活動も始まります。土曜や日曜はこれまでのように家でのんびりではありません。授業時間も伸び、授業数も増え、下校時間も遅くなります。だからこそ、小学生である今のうちに少しでも覚えられていたら、4月から5月にかけてかなりゆとりがもてるのです。
中学校は大変だ、しんどい、甘く見ていると痛い目に遭う。そんな脅すようなことをしたいのではありません。実際中学校生活はとんでもなくおもしろいですよ!学生として、そして教師としてもそこにいた私が感じることなので間違いありません。中学校生活は最高です!ただ、小学生から中学生になるわけですから、小学生以上のことが求められるのは当たり前のこと。成長する、大人になるとはそういうことです。大人になる、うん、いい響きです!かっこいい!
是非是非この冬にやれることをしっかりやって、桜が咲くころに一気にスタートダッシュが切れるようにしたいですね!