Aさんの取り組みに感動

中学1年生の最初から塾に通っている人ではなく、

中学校生活が始まって、その途中から塾に通うという理由のほとんどが

「中学校での勉強が難しい」であったり、「テストで点数がとれなくなった」というものだと思います。

こういった理由で塾に通うというのはすごく一般的な流れです。

私も中学生時代に数学がちんぷんかんぷんになり、塾に通うようになりました。

 

元井英語塾の現中学3年生の半数以上は、中学1年生の途中や2年生の途中から入塾をしています。

彼らの理由も「英語が難しい」「テストで点数が下がってきた」がほとんどです。

そんな彼らの1人、Aさんに私は感動しています。

 

英語が難しくなって思うようにいかなくなったAさん。

今では英検3級に合格し、「苦手」だった英語の評定も「4」の上位層。

「5」をとれるのではないかというところまで伸ばしています。

 

先日、定期的に行っている単語テストをしました。

そのあとに日本語訳10問テストもしました。

この日本語訳10問テストはちょっと厄介なテストです。

 ①I explained the words which Ken didn’t understand.
 ②How do students in Japan spend their winter vacation?
 ③Most of the books I bought yesterday were very interesting.

このような20ほどの英文が載ったプリントを1週間前に渡され、翌週のテストでそこから出された10問を日本語訳するというもの。

授業でもうすでにやった長文問題からの文章を引っ張ってきています。

つまり、全員がもうすでに一度読んでいる文章であり、解説済み。

だから、渡すプリントには一切日本語訳はつけていません。

日本語訳の丸暗記はできません。

再度自分で読んで、精読をして、自分で正しく日本語訳を確認しておく必要があります。

2年生も同じテストをしていますが、自分の日本語訳が合っているかどうかを翻訳アプリで確認をしている塾生もいるようです。

与えられる文章はどれも重要な文法や表現が入ったものばかりで、難しい文章が多いです。

たとえ一度学習済みとは言え、1人で確認するのは結構ハードだと感じる塾生も多いのではないかと思っています。

単語テストは高得点がとれても、そのあとすぐに実施されるこの日本語訳テストでは苦しい結果になる生徒もいます。

 

そんな中、Aさんのテスト結果ですが、単語テストも訳テストも満点です。

これまでもずっとテストはしてきていますが、Aさんは常に満点を取ります。

Aさんより定期テストや学力テストで高得点をとる塾生が満点を取り損ねるテストでも、Aさんは満点を取ります。

 

このAさんは定期テスト前の日曜日に実施しているテスト対策講座にも必ず参加します。

英検3級のライティング対策講座にも積極的に参加し、合格を勝ち取りました。

2次試験対策もたくさんいっしょに練習しました。

だからこそ、私はAさんが「高い英語センスで乗り切っている」というタイプでないことを知っています。

むしろ「stadium」を「student」と読んでしまったり、

「table」を「タブレット」と勘違いしたりと、おっちょこちょいで緊張しやすい生徒です。

つまり、単語テストや訳テストでの満点は、「Aさんの努力の賜物」なのです。

絶対時間をかけて勉強していると思います。

丁寧に、逃げずに取り組んでいると思います。

そのような取り組みがあるから、英語の成績もぐんぐん伸びだしているのだと思います。

 

私は中学1年生や2年生には、受験勉強なんてまだしなくていいし、意識もしなくていいと伝えています。

それよりも部活動に入っているなら、放課後は部活動をしっかりやろうと伝えています。

外部のスポーツチームや団体に入って活動している場合も同じです。

そして3年生にも、6月末や7月初旬には1学期の期末テストがあるけど、総体に向けて全力を注ごうと毎年伝えています。

 

今、ほとんどの3年生が部活動を引退しています。

部活動をしていたときは、自分以外のみんなの動きも見えたでしょう。

運動場にいたり、体育館にいたり、音楽室にいたり。

それぞれがそれぞれの場所で活動をしていました。

そんな仲間たちの姿が見えていましたよね。

でも、今は放課後の学校に彼らの姿はありません。

「さようなら」「ばいばい」と言って校門を出たあと、みんなはどこで何をしているのでしょうか。

 

やれば必ず力になるのが勉強です。

Aさんもそれを実証しています。

みなさん、頑張ってください。