英検1級(2回目)

1月22日(日)、2022年度第3回英検を受験してきました。

前回撃沈した英検1級。
前回は本当に力がなく、まったく何もわからないところからのスタートでした。

たくさん準備をして当日を迎えましたが、壁はあまりに高く、完敗であった前回受験でした。
「受けることに意義がある!」とも考えていた初受験であり、実際に受けたことでたくさんの学びがありました。
やはり、行動することは大事だと感じる初受験でした。

2回目の今回は、単語もたくさんわかるようになり、長文問題も読めるようになり(前回よりは、です…)、英作文対策もたくさんんしてきたので、「受かりたい!」と強く思い受験をしました。


結果は「撃沈」です。
いや、「大撃沈」です。


英検だけでなく、学校での定期テストや小テスト、模試、採用試験などこれまでそれなりに「テスト」を受けてきましたが、自分史に残る撃沈具合でした。

初受験だった10月は、問題を解くのが遅すぎで英作文の時間が少なくなりました。
英作文は英検合格の一番のカギと言っていい分野なので、そこでの時間がしっかり取れないというのはかなり結果に影響します。

その反省があったので、今回は初めに英作文をする作戦でした。
これが見事なまでに仇となりました。


開始と同時に英作文のテーマに目を通しました。

「Agree or disagree : Industrialization has had an overall beneficial effect on humankind.」
(賛成か反対か:産業化・工業化は人類にとって総合的に有益な影響を与えている。)

産業化・工業化については全く考えてきておらず、それどころか「産業化って何?どういうこと?」となりました。
開始30秒経たないうちに完璧に思考が止まってしまいました。

しばらく考えていたと思いますが、産業化ということがわかっていない自分にとって、それが有益なのかどうかの意見を書けるわけがありませんでした。

作戦を変えて一番最初の問題から解き始めましたが、もう常に「産業化?工業化?どうしよう…」が頭の中から離れず、何を読んでも全く頭に英語が入って来ない始末。
試験中にここまでパニックになったことは人生初で、どうしたらいいのかまったくわからず、そのまま100分が過ぎ、気づけばリスニングも済んでいました。

試験後、自分の車の中で本当に辛くて泣きそうになりました。

家に帰り、夜になると複数の人が解答速報を公開してくれます。
一応見てみたのですが、自分がどの答えを選択したのかチェックを入れていない問題が多数あり、自己採点すらできない始末。
英検受験で自分の答えを問題用紙にチェックしていないなんてあり得ないことです。
そんなことが自分に起こる、自分がいかにパニックになっていたのかがそこからもわかりました。

SNSでは「今回のライティングのテーマは書きやすかった」「自分の得意分野だったからすぐ書けた」「85%は固い」というものが多く、自分の無知さ、そして準備不足差を痛感させられ、また気持ちが落ちました。


1回目の受験と違い、今回はもっとたくさんの時間を使い、当日を迎えました。

過去問でも合格圏内に入れることも増え、決して合格率のほうが高いとは言えない力でしたが、「合格を狙える力」にはなっていたと思っていました。

それがこんなことになり、自分のこれまでの取り組みは何だったのかと虚しさでいっぱいになりました。

しかし、力が伸び切っていない原因が自分の中でははっきりわかっていました。
しかも、それは英検当日を迎える前から「もっとこうしていればよかった」とさえ感じる日々でした。

それは「計画のしかた」です。

私はこれまでの全ての試験で「このワークは1日10ページやろう!そうすれば10日後にはこのワークが終わるから、次2週目は7日で終わるようにペースアップしよう!」のように、常に「量」で計画を立てて勉強をしてきました。
しかし、これは「量をこなすこと」に焦点がいき、「力を伸ばすこと」への意識がうすれやすくなります。
量で計画を立てることも有効ではありますが、もっと大事なことは「10日後にこのワークが終わる」ではなく、「10日後にこんな力をつけておく」を計画することなのです。
これを私は12月半ばに教わりました。
英検まで1ヶ月。
今までの自分のスタイルを崩すことのほうが怖くて、結局量での計画のまま当日を迎えましたが、「これだけやった」という自信は得たものの、自分の強みや弱点が何なのか、全く分析できないままでした。


翌日、手持ちの問題集なので落ち着いて自分の力を測ってみました。
ざっと問題を解いて感じるのは、「単語・熟語力はきっと合格圏内」ということです。
弱点は明らかにリスニングです。
ひどい。

それなのにずっとずっと大量の時間を単語・熟語に費やし続け、リスニングには使っていませんでした。
これでは合格は無理です。

英作文も同じ。
まずは過去の出題をしっかり確認し、知識を「日本語で」増やしていくことから始めます。
産業化についても自分の意見が持てるように勉強します。

 

6月の受験に向けて、2週間ごとに自分がこうなっていたいという力を具体的に設定しました。
それに向けて必要な演習問題数、ページ数などを計画し、実行しています。

その勉強量が予定通りに消化されていませんが、これはその問題の理解や発話などが自分の納得いくまでのものになるまでに予定より時間がかかっているからであって、これは予定とずれても全く気にしていません。
量はどうでもよく、大事にしたいのは英語力の伸びです。

6月に向けてしっかり道筋を立てて頑張ります。

入試を迎えた中学3年生のみなさんと一緒に合格したいと思い、今回の英検に臨んだのですが、情けない結果になってしまいました。

この悔しさを忘れずに、こつこつと着実に伸ばしていきたいと思います。

そして、6月は絶対に受かって見せます。