夏休み、何する?

1学期が終了しました。長いようで短い夏休みのスタートです。

夏休みは当然ながら学校がお休みです。学校がお休みということは、授業がお休みということ。つまり、8月が終わるまで、教科書が先に進まないということです。

これって、チャンスなのですよ!
何のチャンスかわかりますか?

そうです、復習です!

毎日学校があって、毎日授業があると、どんどん新しい内容を勉強していきます。その内容についての宿題が出たり、テストがあったり、つまり、どんどん先に進んでいき、後ろを振り返る時間がなかなかとりにくいです。

学校がお休みの今こそ、授業が進まない今こそ、まさにこれまでの復習をする絶好の機会です。

 

<小学生>

1学期のUnit1からUnit3の範囲を教科書を見ながら思い出しましょう。教科書の絵を見て英語で言えますか?おうちの方とゲーム感覚でその絵の英語を言い合ったりして復習してみましょう。

5年生は①1月から12月まで ②曜日 ③学校で勉強している教科 ④〇時□分という時刻
これらが英語で言えるようになっておきましょう。他にもたくさん学校で勉強しましたが、今はそれらができていれば大丈夫です!

6年生は①出身地 ②得意なこと ③大好きなもの、大好きなこと ④たくさんの施設名 ⑤I wantを使った表現
これらをしっかり確認しておきましょう。

5年生も6年生も、「自分のことが英語で言える」ということが一番大事です。それを意識して復習しましょう!

 

<中学生>

 

上のグラフをご存じですか?

これはカナダのウォータールー大学で発表された研究結果です。

1時間の講義を受け、その終わった直後の知識を100%とします。当然ながら、その知識は時間とともにどんどん忘れ去られていきます。それが黒の曲線です。

しかし注目すべきはオレンジの曲線。Day2とは「2日目」ということですが、前日の1時間の講義内容を10 minutes、つまり10分間復習をすると、その知識がほぼ100%まで復活します。

その後また忘れ去られていきますが、その曲線は明らかにゆるやかになります。Day7、7日目にまた講義内容を復習しますが、今度は5 minutes、5分だけになっています。しかし、また知識は100%近くまで復活します。

そしてまたさらにゆるやかな曲線で忘れ去られながらも、Day30、30日後に再度今度は2-4 minutes、2~4分だけ復習をすることで、また知識が100%近くまで復活します。

これでわかったことは、『知識の定着は短い期間での振り返りが重要』ということです。

Aさん…月、木2時間ずつの塾だけ勉強して合計4時間
Bさん…金曜日だけ一気にため込んだ内容を4時間勉強して合計4時間
Cさん…月、水、金、日でそれぞれ1時間ずつ勉強して合計4時間

それぞれ学習時間は4時間ですが、研究結果を参考にすると、一番知識が定着するのはCさんということです。

ただ、大事なポイントは「短い期間で振り返ること」であって、月曜日に比較級、水曜日に不定詞、金曜日に3単現のようなバラバラなことだけではダメなのです。月曜日に比較級をしたのなら、水曜日にもう一度軽く比較級の復習をしてから不定詞の学習をしましょう。また金曜日は不定詞の復習を軽くしてから3単現にいきましょう。そして、また月曜日あたりで不定詞の復習プラス、もっともっと短時間でいいので1週間前に学習した比較級の復習をしましょう。

「せなあかんことがどんどん増えていくやん!」と思いますが、いえいえ、グラフを見る限りでは「2日目、7日目、30日目」しかないのです。当然それぞれ得意、苦手がありますし、みんなが同じようにいくとは限りませんが、でもそんなことを試しながら勉強できるのも夏休みならではですよ。

長くて短い夏休みです。レベルアップして9月を迎えましょう!