中学校での英語
今年度から新学習指導要領が全面実施され、中学校の教科書の内容も一新されました。英語はまさに大改革です。各学年ともにとんでもなく去年から変わっています。
中学3年生は、昨年度までは高校での学習内容であった仮定法と現在完了進行形が新たに学習項目に追加されました。ただ昨年度までは中学3年生で学習していた現在完了形が中学2年生になりました。2月には入試があることもあり、教科書の新出文法は比較的少ない3年生ですが、全学年通して単語の数が大幅に増えていることと、高校生でも頭の中に「?」が大量発生する仮定法が学習内容に入ったことは、中学3年生にとっては大きな負担増だと感じます。
中学2年生は最も過酷です。これまでからずっと英語の学習に関しては2年生が圧倒的に学習内容が多かったのですが、それに追い打ちをかけるかのように中学3年生の内容であった現在完了形が2年生に組み込まれました。ただでさえ余裕のないカリキュラムであったのに、さらに厳しくなりました。「中学1年生までは英語はできていたのですが…」というように、中学2年生から英語が難しく感じる中学生もとても多いです。また、英検3級というのが多くの中学生にとってひとつの目標であると思いますが、文法事項に関していえば、英検3級は中学2年生まででほとんどが作られています。単語は3年生レベルの力が必要になりますが、言い方を変えると、中学2年生までの学習内容が身に付いていると、英検3級には十分挑戦できるということです。
中学1年生は、単語の数が尋常ではありません。是非一度各学年ごとの単語帳を手に取ってみてください。中学1年生の単語帳だけ分厚さが違います。それは小学校で学習した英語の多くが中学1年生で登場し、それらが新出単語として扱われているからです。(だから小学生のうちに小学校での英単語をある程度マスターしておくと、中学1年生ではかなり楽になるのです。)また、中学1年生は私としては1学期が全てだと思っています。中学1年生の1学期の内容がどれだけわかっているかで、これから先の英語力が大きく大きく左右されます。具体的に言うと be動詞と一般動詞の使い分けです。もっとわかりやすく例を出すと「You practice soccer.」この英語を疑問文にできるか、否定文にできるかということです。英語が苦手になってしまった中学生の多くは、ここで躓いています。ここは本当に難しいのです。「Do you practice soccer?」「You don't practice soccer.」ですが、苦手な人は「Are you practice soccer?」「You are not practice soccer.」「You not practice soccer.」のようにしてしまいます。正しく答えられた人も、「なぜそうなのか」を説明できますか?ここの壁がとても高くて、でも必ず乗り越えないとその先からの習得が不可能になる大きなポイントです。そんなものが中学1年生の1学期という初期段階で、もう登場してしまいます。
それぞれの学年で難しい文法項目や壁がありますが、英語学習で忘れてはいけないことは「積み上げの教科である」ということです。中学1年生からひとつずつ確実に理解していかないと、いつまでたっても同じところで同じように間違えてしまいます。これまでに何度も見てきた中学3年生の姿を例にします。中学3年生から気合いを入れてバリバリ英語を学習し始めるのですが、気合いの入ったその日のその授業からしかやらず、「Do you know that woman who is dancing on the stage?」と中学校での英文法でおそらく最難関である関係代名詞の文法も理解できたのに、何度やっても「Do he know that woman who is dancing on that stage?」のように中学1年生の3単現がわかっていなくて不正解になる。そんな中学3年生は多いです。2年生も然り。
だからこそ、塾に通って英語を強化しようとお考えであれば、中学1年生1学期の始めから入塾されることを強くおすすめします。当塾では正しい勉強方法を指導し、適切な練習量でしっかり鍛えます。是非一度体験授業にご参加ください。