実は受かっていたというお話

前回英検1級受験で悲惨なことになったと書きました。

その1次試験結果ですが、なぜか受かっていたのです。

しかも、私を悲惨な状況に追い込んだWritingのスコアが31/32というなぜかのハイスコア。

自分で何を書いたのかも覚えていません。

読み返したいものの、当然答案を見せてもらうこともできず、謎は深まるばかりなのです。


合格発表の時は「なんで??」が頭を駆け巡りました。

しかし、ちゃんと合格通知が来ましたし、二次試験を受ける人に届く英検協会からのメールも届きました。


その日から2次試験の練習をして、先日2次試験を受けに大阪大学箕面キャンパスまで行ってきました。

遠かった。

でもすごくきれいなキャンパスで、「このソファーがいっぱいあるカフェみたいなスペースは何?」とテンションも上がりました。

 

自分はなぜか昔から面接や実技関係の試験ではほとんど緊張しません。

自信があるわけでもなんでもないのですが、なぜかあまり緊張しないのです。

人生で一番緊張する瞬間は注射です。

指で血管をぷにぷにされて、アルコールで拭かれたらもう緊張が最高潮になります。

注射に比べたら、面接なんて全く恐くないのです。

不安は多少あるものの、落ち着いていることが自分でもわかる状態でした。

 

面接会場の控室に入ると、自分を入れて20人ほどの受験者がおられました。

大学生らしい若者から人生の大先輩まで、年齢層はかなり幅広かったです。

待つ時間がとても短くて、予想していた以上に早く試験が進行していきました。

 

控室から試験教室に移動し、廊下にあるイスに座って順番を待ちます。

試験教室はいくつもあり、廊下には座って待っている人がたくさんです。

私のひとつ前の順番の受験者さんは、私より若い方で、30代前半ぐらいの男性でした。

ずっと目を閉じて、もごもごと小さな声で英語を話して練習をされていました。

背筋が伸びて、両手こぶしを強く握って、明らかに大きな緊張が見て取れました。

そこで「こんなふうにみんな緊張してるんやな。」と思うと、不安もなくなりました。

 

試験の順番が来て、面接官2人と対面したときに、女性面接官の方の笑顔にさらにほっとしました。

こちらもリラックスモードに突入しました。

「兵庫に住んでいて、大阪の横なのですが、田舎なのでここまで来るのに3時間かかりました。」と伝えると大きな目で驚かれ、「いい運動になったので、もう今日はこれで満足です。」と笑いながら言うと、面接官2人も笑ってくれました。

 

試験の結果はわかりませんが、10分間がすぐに過ぎました。

とても楽しく話ができました。

「また受けてみたいな~」と思いました。

 

英検は3級から面接があります。

緊張や不安は当然ですが、それが「恐怖」へとかわってしまう受験者がいます。

しかし、英検の2次試験の合格率はどの級もすごく高いのです。

それがなぜか、です。

試験が簡単だからではありません。

むしろ、試験は難しいです。

でも多くの人が合格するのは、面接官は受験者のことをポジティブに捉えているからだと私は考えています。

面接官はきっと「落とそう」と考えて受験者を見ていません。

むしろ「頑張りを評価しよう」と見てくれているはずです。

こちらの言いたいことを一生懸命理解しようと努めてくれ、こちらが英語が喋れずに沈黙が続く場面でも、

「頑張れ!頑張れ!」と心の中で応援しながら受験者の英語が出てくることを待ってくれているはずです。

根拠はありませんが、自分の目の前で一生懸命日本語を使って自分の考えを述べている人がいたら、きっと私はそう考えます。

自分の根底にこのような考え方があるから緊張しないのかもしれません。

実際に今回の面接官も私が話す英語を一生懸命聞いてくれ、伝わると大きくうなずいてくれました。

 

この2次試験の結果がどうなるかはわかりませんが、また機会を必ず見つけて英検1級に挑戦したいと思います。

次回は1次試験で自分の納得のいく結果を残せるように頑張ります!