文法をおろそかにしないで!

「I am like soccer.」「You don't from Oksaka.」「Are you play tennis?」

もう5月。中学1年生の英語の授業もすっかり本格的になっています。そして英語の学習が進んでいく中で、やっぱり多くの生徒が上記の壁に苦しんでいます。

私個人の感想ですが、新学習指導要領の全面実施によって改訂された教科書は、「どんどん会話をしながら身に付けていこう」というスタンスなのだろうと感じます。つまり、多量のアウトプット通して英語力を培うということ。私はそれは苦しいと思います。

英語はコミュニケーションのツールです。つまり、頭でっかちに知識があっても、アウトプットできなければ意味がないと言われます。確かにそうでしょう。では、アウトプット力を高めるために最も大切なことはなんでしょうか。

それは間違いなく「インプットの量」です。頭でっかちと言われようが、知識量こそアウトプットに必要な力です。

冒頭に書いた英文3つ。これは英語学習初期に立ちはだかるとてつもなく大きな壁です。動詞の知識です。感覚やノリでは絶対に克服できません。「ひたすら会話を通して覚えよう!」では不可能です。「be動詞の文なのでこう」「一般動詞の文なのでこう」「形容詞が来ているのでこう」というような確固たる知識が必要なのです。知識を得て、定着するまでひたすら訓練するのです。

私は思います。中学校の授業だけでは絶対定着しません。100%足りません。自分で学習を数多くしないと身につきません。中学校が悪いのではありません。学習内容が多すぎるのです。本来ならもっともっとここに時間をかけたいですが、それでは進度に遅れが出てきます。だから次に進まざるを得なくなります。確かに小学校での学習が深くなりました。だからと言って「この英語を見るのは初めてじゃないよね?だからもうこの程度にして、次に進むよ!」というような進み方をされると、今の段階ですでに英語が苦手になります。「中1の1学期中間テストは誰でも本気で100点がとれる」というのは大昔の話です。難しすぎます。中学1年生には過酷すぎる学習量と学習内容です。先生方の苦労ははかり知れません。

当塾には3月から勉強している中学1年生が3人います。彼らには徹底的にこの動詞の使い方の練習をやってきました。今では冒頭の間違いをする生徒はいません。4月後半から体験に来てくれた生徒が1人いますが、冒頭の間違いをしてしまい、なぜそれがだめなのかというその理由もわかりません。他の3人はスラスラできるのに、自分はできない。本当に苦しそうです。しかしその生徒に約束と断言をしました。

「大丈夫。あなたはまだ違いを知らないだけだから。必ずテストまでにできるようになっているから。」

個別のフォローアップをしながら、他の3名が踏んできたプロセスをとっていくことで間違いなくできるようになります。ただ、それには時間と量が必要なので、もうすぐにでも始めないと中間テストに間に合いません。この生徒は間に合います。

「~に興味がある be interested in」も大事です。「母音のときは an になる」これも大事です。

でも、もっともっと英語力の根っこになる文法を鍛えてほしいです。文法を蔑ろにしないでください。

当塾1年生の4人は本気で100点を狙えるよう力をつけていきます。