前から読もう!

2年生と3年生は「文法コース」と「L&Rコース」に分かれています。

L&Rコースでは単語テストや訳テスト、音読テストのどれかが毎授業入るのですが、

先日訳テストをしていたときに、ひとりの2年生がテスト中に質問をしてきました。

 

生徒:先生、この日本語訳って前から訳したものをそのまま書いてもいいですか?

私は思いました。

(いえ、ずっと前からそうしてって言っとったから!!)

私:もちろんいいよ!ただ、ある程度のまとまりで書けなあかんよ。

  例えば、I want to go to Hokkaido to eat miso-ramen. やったら

 「私は行きたい / 北海道に / 味噌ラーメンを食べるために」みたいな感じ。

生徒:OKっす!

 

結果、その生徒はその訳テストは合格しました。
(3文あって、そのうち2文が正しく訳せていたら合格、というシステムです)

 

そして今日、違う2年生が訳テストを終えたあと、友だちと話している声が聞こえました。

生徒:前から書いていいって言われたから前から書いたら、今日の訳テスト合格やった!

 

いやぁ、うれしかったですね。

そうなんですよ、前からどんどん訳していく方が絶対簡単なんです。

I’m going to do volunteer work there with my friends.

この文章をテストで出しましたが、日本語の流れでは

「私は友だちとそこでボランティア活動をするつもりです。」となります。

でもそうではなくて

「私はボランティア活動をするつもり / そこで / 友だちと」

これでいいんですよ。

むしろ、この形に慣れていく方が絶対いいです。

超個人的な意見ですが、テストや入試で日本語訳の問題が出た場合も、前から訳して正しければ正解にすべきだと思っています。

 

長文問題が解けるかどうか。

これは高校入試も大学入試も英検もTOEICも何もかも大事なポイントです。

単語も大事ですし、熟語も大事です。

もちろん文法は言うまでもなく。

それらと同じぐらい前から読むクセをつけておくこともめちゃくちゃ大事です。

だってそっちのほうが絶対簡単なんですから。

それを実感した2人がいたこと、本当にうれしいです。

いくら文章が長くなっても、前からひたすら読んでいって、前から順番に単語も熟語も文法も潰しましょう。

 

前から読んでいくことが当たり前になると、「/」を入れられる場所に気づいていくというメリットもあります。

「/」を入れる場所はある程度共通するのですが、基本的にはどこに入れようが、それは個人の自由です。

自分が意味の切れ目として理解しやすい場所に入れればいいのです。

「前置詞 in、on、at、of、toとかの前で切ってみよう!」
「接続詞 when. if, because, that, andとかの前でもいけるよ!」
「関係代名詞や分詞の前でもいけるよ!」

 

以前はこのように教えていたこともあるのですが、正直手ごたえは毎回ありませんでした。

だから、いつの頃からそれは言わないようにしています。

前から意味をとっていけば、自然とそれぞれで文の切れ目がわかってくると気づいたからです。

この2人の生徒から改めそう強く感じました。

このことにもっとフォーカスして授業を展開していこうと強く思いました。

さぁ、また明日から頑張ろう!