「やらないからできないんだ!」
「努力しないからできないんだよ!」
「勉強しないから点数が取れないんだよ!」
「やらずに放ったらかしにしているから伸びないんだよ!」
こんなふうに言われたことがある人はたくさんいるんじゃないでしょうか。
そして、今まさにそんなふうに言っている人もいるのではないでしょうか。
どちらもまさに私自身のことです。
数学がとにかく苦手で、そのくせ努力もせず、放ったらかしのまま生活し、全くできないまま今日まで至ります。
今自分は英語を教える立場となり、そんな自分の学生生活を棚に上げて「勉強しなさいよ!」と日々連呼しています。
中学生の頃の自分が横にいれば、「お前が言うな!」ときっと怒るでしょう。
「やらないからできない」「勉強しないから点数が取れない」「やらずに放ったらかしにしているから伸びない」
これらは全てその通りだと思います。
ただ、なぜやらないのか、なぜ勉強しないのか、なぜやらずに放ったらかしにするのか、そこを考えるようにしています。
できないことに困り感がないから、必要性を感じていないから、習いごとで忙しいから、家の手伝いや弟妹の世話が大変だから、
いろいろな理由があると思いますが、「勉強がわからないから」が一番大きいと思います。
「やらないからできない」と言うよりも、「わからないからできない」のです。
「放ったらかしにしている」のではなく、「どうすればいいのかわからくて手がつけられない」のだと思うのです。
テストで点数が取れなくて喜ぶ子どもはいません。
授業中にあてられて、答えられない自分が誇らしい子どももいません。
みんながみんな、できるようになりたいと思っています。
それを我々大人がちゃんとわかっておくことが大事です。
英語は積み上げの教科です。
中学1年生の内容がわかっていないと、2年生の内容はできるようになりません。
もっと言えば、中学1年生の1学期の内容がわかっていないと、2学期の内容はできるようになりません。
つまり、英語が苦手な人の対策は「自分ができるところまで戻ること」です。
中学1年生の問題集を準備して、文法のページを前から順番に解いていきましょう。
簡単だと感じる問題はわざわざ書かず、答えを言えればそれで構いません。
順番に進めていくと、どこかで「あれ?」と手が止まる問題に出会うはずです。
それがつまずいたポイントであり、そのページから勉強し直していくことになります。
勉強の仕方がわかれば進められるはずです。
やらなければできるようにはなりませんが、やれば必ずできるようになるのが勉強です。