「先生、次も居残り補習よろしく!笑」

中学2年生と3年生のL&Rコースでは、定期的に単語テストを行っています。

合格点に達していない場合は授業後に30分間の居残り補習をしています。

先日単語テストを行い、惜しくも合格できなかった生徒が数名いました。

 

当然ながら、点数が悪くて喜ぶ生徒なんていません。

テスト勉強をしていようが怠けていようが、テストの点がとれないことをだれもうれしくは思いません。

不合格だった生徒たちの表情は暗いし、

「あー、補習か。イヤやな…。」と嘆いていました。

 

そんな中補習を行いました。

みんなで出題範囲の単語を音読して、日本語を確認して、口頭で単語テストをして、最後に筆記形式で単語テストのリベンジをしました。

単語テスト終了後、その場ですぐに答え合わせをしたのですが、

「これ全問正解やと思うねんけど!天才かも!」

「あー『carefully』ミスった!『注意深く』や!くそぉーーーーーーーー!」

「先生聞いて!これ間違ってしもたけど、ほんまはわかっとってん!ほんまやねん!信じて!」

「私わかるで!『must』は『~しなければならない』です!イェーイ☆」

 

すごく前向きで、明るくいい雰囲気での答え合わせの時間でした。

「あー、補習か…。」となっていた数10分前がウソのよう。

まるで答え合わせを待っていたかのような雰囲気でした。

そんなふうに答え合わせができる生徒はどのような生徒でしょう。

まずは、そのテストに自信がある生徒です。

言いかえれば、「できた!」という感覚があるからこそ、答え合わせが待ち遠しいのです。

あるいは、答えを知りたくてうずうずしている生徒です。

「知りたい」「わかりたい」これらの知的好奇心をくすぐられているのです。

どちらも勉強に前向きになっているからこそ生まれる感覚です。

そんな気持ちに彼らなれたことがすごくうれしくてたまらなかったです。

 

帰り際に

「先生、次回のテストでも居残り補習よろしく!笑」

「いやいや、次は合格して補習無しにしような!」とやりとりをしました。

 

単語の学習を楽しいと感じる子どもはきっと少ないでしょう。

だからこそその勉強から遠ざかってしまいます。

でも、決して難しいことではありません。

たった数回みんなで練習しただけで、見違えるほどの結果になりました。

何よりも、全く違う表情になりました。

ひとりではなく、みんなでやったことが楽しくて刺激になったというのであれば、

これからも友だちと同じように勉強すればいいと思います。

競走したっていいですよね。

 

できなかったペナルティーのようなものとして私自身も考えていた補習ですが、

思いのほか楽しく、そして考えていた何倍もの成果が出てうれしかったです。

あれだけ実のある補習ができるなら毎回でもしたいですが、次回は合格してくださいよ!