辞書を引こう!

中学生の塾生を見ていて最近すごく思うことがあります。

それは、文法問題がすごくよくできるようになっているということ。

最近の文法項目で言えば、
中学1年生なら現在進行形や3単現、
中学2年生なら比較級や最上級、SVOOやSVOC
中学3年生な関係代名詞(主格、目的格)

本当によくできるようになっています。(塾でも宿題でも繰り返し鍛えまくっているので、当然ではあるのですが。)

それと同時に思うこと。

それは、知らない単語が多いということ。

当然ながら、日を重ねるにつれて新しい単語が増えてくるので、単語量としては中学3年生が一番多いです。

中学2年生は新しい文法項目がとても多いので、文法も大変なうえに新出単語も多くなってきています。

中学1年生も2学期に入ってから、初めて見聞きする単語が増えてきたと思います。
1学期の間は小学校で使ってきた単語やカタカナになっているような単語が多かったはず。

よって、どの学年もわからない単語が増えてきたはずです。

それは全く悪いことではありません。

初めて見た単語をその場で覚えてしまうなんて不可能です。

そもそも人間の脳は、覚えて間もないものが本当に記憶として残しておくべきものかどうか確認するために、必ずそれを忘れ去り、再度それを覚え直していくことで、脳が「なるほど、何度もこうやってこれを覚え直しているということは、これはちゃんと記憶に留めておくべきことなんやね。」と認識し、定着をすると聞いたことがあります。

つまり、必ず忘れるのです。
それは全然問題ないのです。

ただ、覚えなおすことをしないと、単語力はつきません。

しっかり自分で覚えなしていきましょう。

この「自分で」というのがとても大切なポイントです。

文章を読んでいて、わからない語に出くわした。

そのときに教科書、(電子)辞書、スマホ、タブレットなどなど、調べる手段は複数あります。

これらを使って「自分で」調べるのです。

してはいけないのが「すぐにその文章の日本語訳を見る」と「知っている人に聞く」です。

日本語訳を見ることはすごく大事なのですが、自分で調べて、「こんな意味かな?」と自分で読み取ってから、もしくは「全部わからない語は調べたけど、意味が上手につながらない…」というときに日本語訳を見るようにしましょう。

そうすることで、その文章の理解度が全然違いますよ。

「知っている人に聞く」というのは、自分で調べているわけではありません。

他力本願、人に頼って甘えているだけです。

 

結局のところ、どの分野の学習でもそうですが、「自分でする」ということが大切です。

単語に苦しむ人は、わからない語が出てくるたびに辞書を引く、自分で調べる。

それをくり返すことで、脳がちゃんと覚えてくれます。

あれだけ難しい文法を使いこなせるようになっているのです。

単語が覚えられないわけがない。

 

言語を学ぶということは、単語学習に始まり、単語学習に終わる。