中学2年生になる前に!

中学1年生のみなさん、冬休み明けのテストの結果はいかがでしょうか。2学期の内容を中心としたテストだったでしょうが、しっかり身についているという実感はありますでしょうか。

中学1年生での学習の特徴は、とにかく単語が多いこと。驚くほどの単語量です。教科書準拠の単語帳を手に取ってもらうとわかりますが、3学年の中で1年生が一番単語帳がぶ厚いです。それらの単語がどれだけ身についているかが大切ではありますが、私が「これだけは必ず確認して2年生にあがってほしい!」と思うのは、単語の習得ではありません。単語は知識分野です。単語が得意な人はそれぞれの工夫された方法で単語を習得していると思いますが、結局は暗記です。自分にやる気スイッチが入ればできます。これまで単語をサボっていた2年生や受験間近の3年生だってその気になれば取り返すことができます。私が1年生のうちにこれだけは、と思うのは、「be動詞と一般動詞それぞれの疑問文と肯定文」です。

be動詞(am, is, are)というものの概念がなかなか理解できない人が多いです。私もそうでした。play や eat などは明らかに動作を表すので理解はできるのですが、なぜbe動詞が「動詞」として扱われるのか全く理解できませんでした。その話をすると逸れてしまうので今回は書きませんが、一般動詞とbe動詞の理解は英文法の土台になります。ここが揺らぐと一気に英語は崩れます。

1年生ではもう過去形を学習しています。下の問題ができますか?

①She was hungry then.【否定文に】 ②You studied English. 【否定文に】 ③Jeff made this desk.【疑問文に】

これらを解くにはbe動詞と一般動詞の区別ができなければいけません。それに加えて、be動詞での疑問文、否定文の作り方と一般動詞での疑問文と否定文の作り方を理解しないといけません。それができたらそれらをちゃんと過去形で表現するのです。

①She wasn't hungry then. が正解です。「否定文」と言われたら頭の中にすぐに「not」が出てくるようにしましょう。あとは not をそのまま正しい場所にはめたらいいだけなのか、それだけでは不十分なのかの見極めです。①ではbe動詞の「was」があります。be動詞がある場合の否定文や疑問文への書きかえ問題は、超スーパーラッキー問題です。否定文はそのあとに not を入れるだけ、疑問文は前後を入れ替えるだけです。

②You didn't study English. が正解です。①はできてもこの問題はできないという人が多いです。そしてその多くの人が You studied not English. / You not studied English. としてしまいます。一般動詞の否定文には not の前に「do」が必要で、「don't」もしくは「do not」を使います。今回は過去のことなので「didn't」が入っています。

③Did Jeff make this desk? が正解です。間違う人の多くが Was Jeff make this desk? / Made Jeff this desk? のように答えます。まず、もとの文章にbe動詞 was は使われていないので、was がここで新登場することはありません。そして否定文のときと同じように一般動詞の疑問文では「do」が必要であり、今回のような過去の場合は「did」になります。

これらの問題ができない人、①~③で書かれていることが頭の中で「???」となる人は、各自で必ずLesson1とLesson2をやり直してください。ワークなどを使って演習もしっかりしてください。ここが抜けたままだと英語のテストで50点を越えていくことは不可能です。これからは40点を越えることも厳しくなってくるでしょう。しかし、ここを乗り越えると英語の土台がしっかりするので、どんどん英語力はついていきます!「まったくわからへんし…。」という1年生の人、絶対大丈夫!あなたに足りないのは「勇気」です!勇気をだして取り組んでいけば間違いなく理解できるようになります!「自分はもう1年生じゃない。もう手遅れやし…。」という2,3年生。確かに遅いスタートかもしれません。でも何事も始めないと動き出しません。スタートは遅いけど「遅すぎた」と判断するのはまだ早いです!そしてそれが本当に「遅すぎた」かどうかを決めるのは、あなたのこれからの取り組み方が最も大きいと思いますよ!

みんな頑張ってください!