「読める」が大事!

小学校の授業では「聞く」「話す」がメインです。

小学校5、6年生の学校のテストを見ればそれは明らかです。

私の小5の息子のテストを見ると、書く問題は「正しくなぞりましょう」と「『jump』この単語を4線に合わせて正しく書きましょう」ぐらいです。

しかしながら、中学校に進学すると「書く」が中心のテストになります。

この違いに多くの生徒が苦しみ、英語が苦手になってしまう現状があります。

それを防ぐ鍵になるのが「読む力の育成」です。

 

私は今小学5、6年生と中学生を指導しています。

だから今でこそ「中学校で英語につまずかないために、小学生のうちにほしい力」がわかります。

これは中学校教員をしているときはわかっていませんでした。

小学校の先生方との英語部会でも「『小学生のうちにこんな力をつけてほしい』のようなものはありますか?」と聞かれても、「アルファベットが書けるようになっているとありがたいです。」のように答えたことがあります。

今では絶対にそんなことは言いません。

「英語の意味は分からなくて全然かまわないので、見せられた英単語、英文を音読できる力を育ててほしい。」

これを絶対に伝えます。

フォニックスの学習を継続的に行い、短時間、少量で構わないので、毎授業で英単語や英文を音読する機会を作ってほしいです。

先生の英語を聞いてその音を口に出すだけではなく、自分で英語を見てそれを口に出す練習。

多くの小中学生は「うぇんいずよあばーすでい?」と口頭で質問されると、スムーズに自分の誕生日を答えることができます。

でも「When is your birthday?」と書かれたものを見せられて、それを自分で読んで答えるとなるとどうでしょうか。

答えられない小中学生がぐっと増えるのです。

 

なぜ読めるようになることが大事なのか。

たくさんのメリットがありますが、「自分で勉強しよう」という気になれることが最も大きいです。

宿題、テスト前、英検、受験、英語の音楽や本、映画など、「英語がわかるようになりたい」と思わせてくれるきっかけは身の周りにたくさんあります。

そのときにある程度でも音が出せると、それだけで勉強に取りかかりやすくなります。

日本語での「あけましておめでとうございます」のような新年のあいさつですが、スペイン語では「Feliz Año Nuevo」と言うそうです。

私は「『フェリズ アノ ヌエボ』」と読むのかな?」と何となく推測できます。

「フェリス・アニョ・ヌエボ」と言うようですが、思っていたものと結構近いです。

 

「새해 복 많이 받으세」

ハングルではどうでしょうか。

ロシア語では「С Новым годом вас!」

アラビア語では「كل عام وأنتم بخير」

 

スペイン語の「Feliz Año Nuevo」であれば何となく読めているので、「Feliz」の意味を調べてみようとか、「Año」を使ったほかの表現を調べてみようとか、それらを音読してみようとか、書いてみようとか、いろいろ勉強しようと思えば取り組めそうです。

しかし、ハングル、ロシア語、アラビア語については私はどんな音なのか全く推測もできません。

これらを理解するためにはイチから文字や発音の勉強をする必要がありますし、何よりも相当の時間と労力を費やす覚悟、本気度が必要です。

これが勉強への大きなハードルになります。

やりたくてもそのやる気を挫かれてしまうのです。

「読める」って大きなことだと思いませんか?

 

「勉強はしないからできない」というのもそうですが、中には「わからないから勉強したくてもできない」という生徒もたくさんいるはずです。

こうなってしまわないために、英語は「読める力」を育ててほしいです。

英語の教科書は学校保管のようになっている小学校が多いようですが、是非持ち帰って家で音読をしましょう。

国語の教科書は毎日宿題で読んでいるはず。

英語も同じです。

むしろ英語のほうが音読をすべきでしょう。

「聞く」「話す」から一気に「書く」にはつながりません。

「読む」を間にはさみましょう。

そしてそこから「書く」につなげていきましょう。

読めるようになると英語学習の未来は明るいです!